失敗の経緯
先日、Xperia XZ2のバッテリー交換を自分で試みたお客様が来店されました。ネットで購入した互換バッテリーと、100均の工具セットを使ったとのこと。「バッテリーを外そうとしたら、コネクタの横から焦げたにおいがして」と言いながら、電源が入らなくなった端末を差し出しました。

よくある話です。正規の手順ではバッテリー剥がしにヒーターと専用のプラスチック工具を使うところを、金属製のドライバーで無理にこじった結果、基板上のコンデンサをショートさせたのでしょう。
被害の状況
診断のため裏蓋を開けると、バッテリーコネクタ付近の基板が明らかに変色していました。熱でパターンが浮き上がり、一部は炭化しています。この状態では電源が入らないのは当然です。さらに、バッテリーも膨張しかけていたので、バッテリー自体も危険な状態でした。当店では月に3-4件、似たようなDIY失敗の端末が持ち込まれますが、このXperiaは特に基板被害が深刻でした。正直なところ、修理不可能かと思いました。
ただし、基板全体ではなく局所的な損傷だったため、マイクロスコープで確認したところ、ショートしたパターンをジャンパ線で迂回できる可能性がありました。ほぼ焼け落ちたチップコンデンサは除去し、周辺のパターンを清掃。ここで一度、動作確認を行います。
修理での回復
電源が入った。
キーボードのバックライトが光り、SONYのロゴが表示されました。OSが立ち上がるまでに数分かかりましたが、最終的にはホーム画面まで到達。タッチ、スピーカー、カメラなど主要機能をチェックし、全て正常に動作。基板修理後は技術基準適合確認の上、お客様にお渡ししました。お客様は「もうダメかと思った」と驚いていました。修理時間は約2時間。費用はバッテリー交換と基板修理を合わせて、通常の基板修理メニュー内で対応可能でした(料金は機種や症状により異なりますので、修理保証規約をご確認ください)。当店では分解前の見積もりは無料、キャンセルも可能ですが、分解後や部品発注後は手数料が発生する場合があります。
今後の教訓
このケースから得た教訓は3つ。まず、工具の精度。100均のプラスドライバーは先端が合わず、ネジ山を舐めやすい。専用工具を使うべきです。次に、静電気対策。金属工具で基板に触れると静電破壊のリスクが高まります。リストバンドや絶縁工具が必須。最後に、認証付き部品の調達難易度。互換バッテリーは充電制御ICが純正と異なるケースが多く、最悪発火の可能性も。純正または信頼できるサプライヤーから入手しないと、安物が高くつきます。もし修理に不安があれば、配送修理のご案内や他の修理メニューもご利用ください。当店ではお客様の状況に合わせた修理方法を提案しております。
大切な端末を長く使うために、無理なDIYは避け、プロに任せるのも選択肢の一つです。お問い合わせはお見積もりのお問い合わせからどうぞ。ご来店の流れやよくある質問もご参照ください。
よくある質問
自分で修理して基板を壊してしまった場合、修理は可能ですか?
損傷の程度によりますが、局所的なパターン剥離やコンデンサ破損であれば、ジャンパ線や部品交換で復旧できるケースがあります。当店ではまず無料診断を行い、修理の可否をお伝えします。
基板修理の費用はどのくらいかかりますか?
機種や症状により異なります。一概に金額はお伝えできませんが、分解前の見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。
修理後は保証はありますか?
交換した部品に対して3か月の動作保証が付きます(落下・水濡れなどの使用上のトラブルは対象外。詳細は保証規約ページをご確認ください)。
配送修理にも対応していますか?
はい、全国から郵送での修理依頼を受け付けています。配送修理のご案内ページをご参照の上、お申し込みください。
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