修理レポート
当店です。
最近のスマートフォンには防沫・耐水・防塵といった機能を搭載したモデルが増えてきました。だから、お風呂場で毎日使ったり、水洗いをする方も結構いるんですよね。
ただ実際のところ、完全防水ではなく、あくまでも耐水性に過ぎません。耐水性を過度に信頼して使用していると、予想外の形で故障してしまうことがあります!
本日は充電ができなくなってしまったZenfone 5Zの充電口修理についてご紹介します。
修理内容について
当社当店は、2010年にメーカー以外で初めて修理サービスを開始した「総務省登録修理事業者」です。全国25店舗以上で年間50,000件以上の修理実績があります。
このレポートは、お客様のご依頼で実際に行ったZenfone 5Z(ZS620KL)の充電できない症状に関するものです。修理は当店で実施し、お客様のご了承をいただいてレポートを作成しております。
修理レポート:Zenfone 5Z(ZS620KL)/充電不可
- 機種:Zenfone 5Z
- 原因:不明
- 症状:充電口(USBコネクタ)が高温になり、充電ができない
高温が原因で充電ができない、というのは珍しいケースなので、詳しく見てみます。
充電ケーブルを挿すと、こうした表示が出て充電ができません。
お客様も突然こうなってしまい、心当たりがないとのことでした。
外観からは原因を特定するのが難しいので、分解して点検することにしました。
分解・点検してみると…
では実際に開けてみます。
Zenfone 5Zは構造上、メイン基板(CPU等搭載)とサブ基板(充電・マイク等)に分かれています。
充電に問題があるので、サブ基板を確認してみたところ…
USBコネクタ付近が白くくもっています。
さらにサブ基板を外して見ると…
黄色の〇の部分がピンク色になっています。
この箇所は「水没マーク」や「液体浸入インジゲーター」と呼ばれるもので、本来は白色です。ところが液体に触れるとピンク色へと変色するようになっているんです。
ここがピンク色になっているということは…
改めてお客様に聞いたところ、毎日お風呂で使っていたそうです。
水が直接入らなくても、結露などの水分が内部に浸みこむことは正直珍しくありません。
防水表示があるのに、お風呂では使えないの?
スマートフォンでよく見かける「IP〇〇」や「IPX〇」という表記があります。
これはIPコードと呼ばれ、防塵・防水性能を示す規格です。
○に入る数字が高いほど性能が高くなります。
最高等級の「IP〇8」「IPX8」の場合は「継続的に水没しても内部に浸水しない(水中形)」とされており、一見すると水中での使用も問題ないように思えます。
ただし、この等級を判定するテストには常温の水道水が使われています。
そのため、お風呂のお湯や海水、飲料などの場合は上記規格の試験対象外となり、保証もされていません。
また、常温の水道水であっても、経年劣化や破損がある端末だと、内部の気密性が低下して、防水性能が十分に発揮されないことがあります。
液体がかかるだけで、完全な水没でなくても、故障の原因になる可能性があるので、少量の水分にもご注意ください。
腐食除去で復旧
幸い充電はできなくなっていますが、反応がある為、腐食を除去すれば復旧の可能性があります!
青錆などの腐食を超音波洗浄で除去します。
その後、充電ケーブルを接続してみると…
充電できます!!!
高温の警告も消え、通常通り充電が行えるようになりました!
お客様のデータも…
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