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iPhone 12 Pro Max DIY失敗からの復旧|画面割れ修理 大阪松屋町

2026-05-20 222
修理前 修理前
修理後
修理後の写真
先日、車のフロントガラス用リペアキットでiPhone 12 Pro Maxを補修した端末が当店に届きました。表示は真っ白、LiDARはAR非対応の状態。同じ失敗を防ぐため、経緯と復旧の記録をまとめました。お問い合わせフォームよりご相談ください。

2019年から大阪・松屋町でスマートフォン修理を続けていますが、月に2〜3件は「自分で直そうとして悪化させた」端末が持ち込まれます。先日のiPhone 12 Pro Maxは、その中でも珍しいケースでした。お客様が選ばれたのは、車のフロントガラス補修用のリペアキット。透明なレジン硬化液をひび割れに流し込み、付属のUVライトで固める製品です。ガラスの素材としては似ていても、スマートフォンの画面は車のフロントガラスとは構造がまったく違います。

iPhone 12 Pro Max screen-crack 修理事例

1. 車用リペアキットでDIY補修に踏み切った経緯

持ち込みの段階で、お客様から経緯を伺いました。落下でiPhone 12 Pro Maxの画面右下から放射状にひびが広がり、タッチは反応するものの破片が指に当たる状態だったそうです。修理に出すまでの数日をしのぐつもりで、ホームセンターで購入した車用リペアキットを使ったとのこと。動画サイトの解説を見ながら、ひびにレジンを浸透させ、UVライトで硬化させる手順を試されました。

車のフロントガラスは合わせガラスで、内側に樹脂層が挟まれています。一方でiPhoneのディスプレイは、強化ガラス・タッチ層・OLEDパネル・偏光板などが何層にも貼り合わさった精密な構造体です。表面に見えるひびと、その奥のパネルの状態は別物。ところが、リペアキットの液剤はガラス面のひびを通り越し、フレームと画面の隙間からスピーカー穴の方向へとじわじわ流れ込んでいきました。

硬化のためにUVライトを当てた時点で、お客様は表示の異変に気づきます。画面の左上から白いもやが広がり、最終的にはバックライトだけが点いた状態に。電源を入れ直しても文字もアイコンも映らず、当店へお問い合わせフォーム経由でご連絡をいただきました。

2. 持ち込み時に確認できた被害状況

到着したiPhone 12 Pro Maxを、まずはアルコールを使わない方法で外観だけ清掃。明らかに分かったのは三点でした。

  • 表示は白一色、タッチも無反応
  • 背面カメラ周辺のLiDARスキャナのカバーガラスに、リペア液が乾いた跡
  • イヤースピーカーのメッシュにレジンの粉が固着

分解前のお見積もりは無料ですので、お客様の同意をいただいてから慎重に開封しました。内部を覗くと、フレームと液晶ユニットの隙間にレジンが入り込み、フレキシブルケーブルのコネクタ部分で硬化していました。コネクタを無理に外せばパッドごと剥がれてしまうため、まずは硬化したレジンを少しずつ削る工程からのスタートとなります。

注意:車用ガラスリペアキットは、自動車安全基準に合わせて配合された製品です。スマートフォンのディスプレイ補修を想定した設計ではありません。同様のキットでの補修は、今回のような二次被害を引き起こす可能性があります。

さらに深刻だったのが、LiDARスキャナの汚染でした。iPhone 12 Pro Maxは背面に赤外線ドットを照射してLiDARでAR用の深度情報を取得しています。カバー越しにレジンが層を作ってしまうと、赤外線が乱反射して測距精度が大幅に落ち、ARアプリが起動しても被写体を正しく認識できなくなります。お客様は「メジャーアプリで距離が測れない」と訴えておられましたが、原因はまさにここにありました。同じ症状の他事例でも、画面割れに液体系の補修材を併用したケースは復旧難易度が一段上がる傾向があります。

3. 当店で行ったレジン除去とパーツ交換の流れ

復旧の手順は、おおまかに4段階で進めました。

  1. 硬化レジンの段階的除去(フレーム周り→コネクタ周り→LiDARカバー)
  2. 液晶ユニット一式の交換(OLEDが内部で焼損していたため)
  3. LiDARスキャナと背面ガラスの分解清掃、必要箇所の部品交換
  4. リフレッシュ後の動作確認(表示・タッチ・FaceID・ARアプリ・LiDAR深度)

レジンは硬化済みのため、化学的に溶かすよりも物理的に削る方が安全と判断しました。専用のプラスチックスパッジャーと精密ピックを使い、フレキ周りを傷めないよう数時間かけて除去。お預かり時間は今回のような複合症状の場合、当日完了が難しいケースが多く、目安として1〜3日いただくことになります。機種・症状によっては当日返却可能なケースもあるため、お問い合わせ時に状況をお知らせください。

液晶ユニットは新しいものへ交換し、LiDARスキャナは部品単位で清掃と交換を組み合わせる形で復旧。最終的に、ARアプリでの距離測定もリリース当時の精度に戻りました。iPad画面割れ修理の流れとも共通しますが、表面のひびだけでなく内部センサや基板側のダメージまで含めて確認するのが当店の手順です。交換した部品に対して3ヶ月の動作保証をお付けしています(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページをご覧ください)。

4. 同じ失敗を繰り返さないための教訓

今回の事例から、ご自身で応急処置を検討される方にお伝えしたいのは三点です。一つ目は、スマートフォンのディスプレイは車のフロントガラスとは別物という事実。二つ目は、液体やジェル状の補修材は、目に見えない隙間から内部へ浸透するという物理的な特性。三つ目は、画面の問題のはずがLiDARやスピーカーまで巻き込むという二次被害の広がりやすさです。

市販のリペア用品自体を否定するつもりはありません。あくまで用途と対象が違うだけのこと。ひび割れの応急処置として画面保護フィルムを上から貼って一時的に飛散を抑えるなど、内部に何も入り込ませない方法であれば修理までの数日をしのぐことは現実的でした。

覚えておきたいポイント:DIYで悪化させた後でも、当店では基板修理・センサ交換まで含めて対応しております。お預かり前の状態を写真でお送りいただければ、復旧見込みの目安をお伝えしやすくなります。

大阪・松屋町の大阪・松屋町スマエキでは、来店修理だけでなく郵送での配送修理にも対応。営業時間は10:00〜19:00、水曜定休となります。気になる症状がある段階で、まずはお気軽にお問い合わせフォームからご相談ください。料金は機種・症状によって異なりますので、修理料金の目安のページもあわせてご確認いただけます。過去の修理事例は修理ブログ一覧にまとめておりますので、似た症状の参考にどうぞ。

よくある質問

硬化したレジンが画面の奥に入り込んでも復旧できますか?

硬化レジンの位置と量によります。今回のような液晶交換+LiDAR分解清掃のケースでは、当店実績では多くの場合で復旧できておりますが、基板まで到達している場合は対応難易度が上がります。分解前のお見積もりは無料ですので、まずはお問い合わせフォームよりご相談ください。

ARアプリやメジャーアプリが動かないのは画面修理だけで直りますか?

今回のように背面のLiDARスキャナが汚染されている場合は、画面交換だけでは改善しません。LiDAR部分の分解清掃や部品交換が必要となるため、症状を伺ったうえで作業範囲をご提案いたします。

DIYで悪化させた端末でも修理を受け付けてもらえますか?

もちろん受け付けております。ご自身で交換やコーティングを試された端末も、当店では月に2〜3件のペースでお預かりしています。最終的な状態を踏まえて作業手順を組み立てますので、隠さずにお伝えいただけると助かります。

大阪以外からでも依頼できますか?

可能です。郵送での配送修理にも対応しておりますので、関西圏外からのお問い合わせも歓迎いたします。発送方法やお見積もりの流れは、お問い合わせフォームのご案内をご確認ください。

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