先日お預かりしたiPad mini 4。画面が全面にひび割れ、さらに背面パネルが浮いている。よくあるケースだが、原因は一つではない。

お客様のお話では、数週間前から背面が少し膨らんでいるのに気づいていたらしい。それでも使用を続けていたところ、ある日軽くテーブルに置いただけで画面が割れてしまった。バッテリー膨張が画面を押し上げ、フレームにストレスがかかっていた状態での衝撃が引き金になったのだろう。
当店では月に3-4件、同様のパターンで修理依頼がある。
iPad mini 4は、バッテリーが経年により化学反応を起こしガスを発生させることで膨張することがある。この機種は筐体が薄く、バッテリーの真上に液晶が近接している。膨張したバッテリーは液晶を上に押し上げ、フレームとの隙間がなくなる。すると、わずかな外力でもガラスが耐えきれずに割れる。今回のケースでは、バッテリーの膨張量は約2mm、液晶パネル裏面には圧力痕が残っていた。放置すると基板のコネクタにも負荷がかかりタッチ不具合に発展する可能性もある。
分解は画面から行う機種だ。
まず液晶アセンブリを慎重にこじ開け、内部にアクセス。膨張したバッテリーは取り外しに注意が必要で、変形しているとピンセットでつまむだけでも破損リスクがある。専用の溶解剤で粘着を剥がしながら、ゆっくり引きはがした。
交換用のバッテリーは当店では純正相当品を使用。容量は従来通り5124mAh。新しいバッテリーを実装後、LCDとデジタイザを一体化した新しいアセンブリをフレームに圧着。この際、防水テープも同時に貼り直す。固定後、電源投入。Appleロゴが表示され、約30秒でホーム画面が現れた。タッチのキャリブレーションも問題なし。FaceTimeカメラ、ホームボタン、スピーカー、マイクすべて正常動作。バッテリーの充電も確認。基板上の温度異常もない。
「これでちゃんと使えますね」とお客様。
修理時間は約50分。当店では部品在庫がある限り、当日対応可能なケースもが可能なケースも多い。
同様の症状でお困りの方は、分解前の無料お見積もりからご相談を。まずは当店の修理ブログ一覧で事例をご確認いただくか、iPhoneのバッテリー交換についてのページも参考にしてください。料金は機種・症状により異なりますので、修理料金の目安をご覧いただくか、配送修理のご案内もご利用ください。また、同機種の他症状の修理事例や修理事例ギャラリーも豊富にご用意しております。
よくある質問
iPad mini 4の画面割れはバッテリー膨張が原因のこともありますか?
はい、あります。バッテリーが膨張すると液晶を押し上げ、フレームにストレスがかかります。その状態で衝撃が加わると、通常より弱い力で画面が割れることがあります。当店の修理実績でも月に3-4件程度、このパターンが確認されています。
バッテリー膨張と画面割れが同時に起こった場合、修理費用は高くなりますか?
部品代が2点分かかるため、画面のみの修理よりは高額になります。ただし、分解診断までは無料ですので、まずはお見積もりをお取りください。正確な金額は機種や状態によります。
修理後、再発防止のためにできることはありますか?
バッテリー膨張は経年劣化が主因です。使用から3-4年経過した個体は特に注意が必要で、背面のわずかな浮きを感じたら早めに点検をおすすめします。また、高温環境での充電を避けることも有効です。
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