和歌山からのご依頼 — 充電ができなくなったiPad Air 2
こんにちは。GodHandFix大阪住吉本店です。今回は和歌山市のお客さんからお持ち込みいただいたiPad Air 2の修理事例をご紹介します。
症状は「ライトニングケーブルを繋いでも全く充電されない」というもの。お客さんの話によると、ある日突然充電できなくなったとのこと。ぶっちゃけこれはドックコネクター(つまり充電ポート)の不良を強く疑う症状なんですよね。
修理前に端末の状態を確認してみると、幸いなことに電源は入るのですが、バッテリー残量がほぼゼロで、ケーブルを接続しても全く反応がありません。こういう状態だと、修理中の動作確認が限定的になるので、なかなか厳しい環境での作業になります。
修理の第一段階 — 液晶パネルの取り外し
では早速修理に取り掛かっていきましょう。まずはiPadの液晶パネルを取り外す必要があります。ドックコネクターは基板に直接はんだ付けされているため、そこまで到達するには、液晶パネルを外さないといけないんです。
液晶パネルの周りには非常に強い接着剤が使われています。冷たいままではビクともしません。ここで専用の加熱機を使って、設定温度を80度まで温めていきます。この温度設定が重要なんですよ——低すぎるとはがれませんし、高すぎるとガラスが割れたり液晶パネルそのものにダメージが入ってしまう危険があります。
十分に温めたら、パネルとフレームの隙間から薄いピックを差し込んで、ゆっくりゆっくり剥がしていきます。この作業は本当に慎重さが要求されます。一気に力を入れてしまうとガラスが割れるし、液晶にダメージが入ると修理が成り立たなくなってしまいます。気を抜かず、焦らず、丁寧に——これが鉄則です。
幸い今回は液晶パネルが綺麗にはがれました。次に、液晶に繋がっているケーブルをコネクタから慎重に外して、基板を取り除いていきます。
修理の本番 — ドックコネクターの取り外し
ここからが本当の勝負です。ドックコネクターを取り外すには、はんだこてを使う必要があります。ぶっちゃけ、この工程が修理の中で最も難しいんですよね。
なぜかと言うと、ドックコネクターの周囲には複数のはんだポイントがあって、これを全て溶かして、かつコネクターを傷つけないように引き抜く必要があるからです。温度の調整を少しでも間違ってしまうと、基板に刻まれた「パターン」という配線が剥がれてしまうんです。
パターンとは、人間の身体に例えるなら血管のような存在。この重要な配線が剥がれてしまうと、その部分の電気が流れなくなり、修理は不可能になってしまいます。だからこそ、この工程には細心の注意が必要なんです。
はんだこてで慎重に熱を加えながら、ドックコネクターを少しずつ、少しずつ剥がしていきます。焦らず、丁寧に。そしてコネクターが取れたら、残ったはんだは吸取線を使ってきれいに吸い取ります。基板の表面がつるつるになるまで、丁寧に作業します。
新しいドックコネクターの実装
古いコネクターを完全に取り外して基板をきれいに清掃したら、新しいはんだを盛ります。新しいドックコネクターを、溶けた鉛はんだの上に正確に位置させて乗せてから、はんだこてで軽く押すと、コネクターとはんだが融合します。
接点がしっかり繋がって、見た目も綺麗に仕上がったら、この工程は完了です。接点の状態を顕微鏡で確認して、問題ないことを確認してから次に進みます。
修理完了 — 動作確認と組立
新しいドックコネクターに充電ケーブルを接続してみると——ちゃんと充電されているのが確認できました。これで修理は成功ですね。LED表示も点灯して、基板が正常に動作していることが分かります。
あとは逆手順で組み立てていきます。基板を戻して、ケーブルを接続して、液晶パネルをもう一度貼り付ける。細心の注意を払いながら、すべての部品を元の位置に戻していきます。液晶パネルを貼り付けるときも、接着剤の量が均等になるように気をつけます。
修理を終えて
iPad Air 2のドックコネクター交換修理は完了しました。充電ができなくなったiPadを放置していると、バッテリーが完全に死んでしまって、最終的には修理不可能な状態に陥る可能性があります。もし充電できないトラブルが発生したら、ぜひお早めにご相談ください。
当店では全国郵送修理にも対応しておりますので、遠方のお客さんでも大丈夫です。北海道から沖縄まで、どこからでもお受けしています。ドックコネクターの不良、液晶割れ、水没修理など、何でもお気軽にお問い合わせください。
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