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修理実績
98%
満足度
734
修理事例
7
営業歴
4.8
評価

瑞興株式会社

営業許可認証済み
iPhone・Android修理、画面修理、バッテリー交換、基板修理、水没復旧、データ復旧 / 設立2019年
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iPhone 12 Pro 画面割れをDIY塗装で悪化|大阪松屋町スマエキ復旧記録

2026-05-25 259
修理前 修理前
修理後
修理後の写真
先日、画面が割れたiPhone 12 Proを家庭用の黒スプレーで塗りつぶしてしまったというご相談が当店に届きました。塗料が表示層とセンサ周りに回り込みFace IDも反応しない状態。修理の流れとそこから見えた教訓を、お問い合わせフォームでのご相談前に共有しておきます。

当店スマエキ(瑞興株式会社)は2019年に大阪・松屋町で開業し、月に3〜5件ほど「ご自身で直そうとしてかえって悪化させた」というiPhoneのご相談をいただいています。今回お預かりしたのはiPhone 12 Pro。お客様いわく、画面割れの応急処置として、自宅にあった家庭用エアゾールの黒スプレー塗料を割れた表面に吹き付けて目隠ししようと考えたとのこと。結果として、塗料が割れ目から内部へ流れ込み、表示層とFace IDセンサ周辺まで汚染してしまった一例でした。

「割れた表面を塗装で隠す」というDIYで起きたこと

ご来店時の状態は次の通りでした。画面ガラスは右上から斜めにヒビが走り、その上に乾いた黒い塗料がムラ状に盛り上がっている状態。電源は入るものの、ロック画面でFace IDが認識せず、パスコード入力に切り替わる挙動。ライト点灯時に画面の左上が黒くにじみ、ノッチ周辺(TrueDepthカメラユニット部)にも塗料の流入跡がありました。

iPhone 12 Pro screen-crack 修理事例

お客様が試した手順を、客観的な事実としてまとめると以下のようになります。割れた液晶部分のホコリを拭き取り、養生テープを貼らずに直接スプレーを近距離で吹いた。乾燥を待つ間に画面を下向きで放置した。電源ボタンを押したところ画面が映らない時間帯があり、再起動で復帰したものの以降Face IDが反応しなくなった、というものでした。

⚠ 注意:エアゾール塗料の溶剤は粘度が低く、ガラス割れの隙間や継ぎ目から内部に染み込みやすい性質があります。乾燥後に拭き取れる「表面」とは別に、表示層や偏光フィルム、フレキシブル基板の接点まで毛管現象で侵入していくことが、当店の経験上たびたびあります。

分解後に確認した被害状況

クリーンルームで開腹して確認したところ、ダメージは想定より広範囲に及んでいました。まず、ディスプレイユニットそのものは表示層に塗料が浸み込み、内部から拭き取りができない状態。これはユニット交換以外で復旧できない症状でした。

続いて、TrueDepthカメラユニット(赤外線投光器・ドットプロジェクタ・赤外線カメラを含む)の前面樹脂窓に塗料が薄膜状に付着しており、これがFace IDの認識不能の直接原因と判断できました。Face IDのセンサは肉眼に見えない近赤外光で顔面の凹凸を読み取るしくみのため、目視でうっすら黒い膜があるだけでも本来の挙動を維持できなくなります。

さらにロジックボード上のディスプレイコネクタ周辺にも、わずかですが塗料が入り込んでいたため、無水エタノールでの精密洗浄を実施。バッテリーや充電コネクタには大きな影響はなく、ここは不幸中の幸いといえる結果でした。お預かりしたタイミングでiOSのバージョンは最新系列、シリアルからは2020年モデルのiPhone 12 Pro 256GBであることを確認しています。

当店での復旧プロセス

修理は次の三段で進めました。一段目はディスプレイユニットの交換。割れガラスに塗料が深く絡んでいたため、一般的な画面割れより取り外しに時間を要しましたが、フレーム側のひずみは軽微で、新しいユニットを問題なく装着できました。

二段目はTrueDepthカメラユニットの取り扱いです。Face IDはペアリング情報がロジックボードと紐付いており、ユニットを単純に新品へ載せ替えるだけでは復旧できないケースが多くなっています。今回は赤外線窓の塗料を専用溶剤で慎重に剥離し、元のユニットを生かしたままセンサとプロジェクタの光路を回復させる方針を選択。最終的にFace IDの再登録まで通る状態に戻りました。

三段目はロジックボード周辺の洗浄と再組立て、防水パッキンの再施工です。テストではディスプレイの表示ムラ、タッチ精度、フロントカメラ、リアカメラ、近接センサ、Face ID、Touch関連すべて問題なし。お預かりから返却まで、別案件と並行して進めて2営業日となりました(機種・症状・在庫により前後)。

同様の経緯のご相談は同じ症状の他事例にも一部記録しています。タブレットでも近い症状が発生しやすいため、iPad画面割れ修理の流れも併せて参考になれば幸いです。

同じ失敗を繰り返さないための教訓

今回のケースから抽出できる教訓は三つでした。一つ目は、ガラス割れがあるまま塗料・接着剤・液体補修材を表面に塗布するのは避けたい、ということ。乾燥後に「表面はきれいに拭き取れた」ように見えても、内部の表示層やセンサ窓に成分が残ってしまう可能性があります。

二つ目は、Face IDなどの光学センサは「センサ自体が無事なら復活する」とは限らない点。ノッチ部に塗料・粘着剤・保護フィルム残渣などが乗ると、肉眼では分からないわずかな膜で機能停止に至ることがあります。表面が黒く見えても、近赤外光路としては別の振る舞いになるためです。

三つ目は、応急処置をするなら「割れ拡大を物理的に止める」方向でとどめておくのが現実的、ということ。家庭にあるもので試すなら、画面用の透明保護フィルムをまっすぐ貼り、ヒビが広がらないようテンションをかけずに持ち運ぶ程度。それ以上は大阪・松屋町スマエキのような実店舗にご相談いただいた方が、結果的に被害が小さくなる場面が多くなっています。

⚠ DIYを否定する意図はありません。ただ、内部に液体・薬剤を入れる方向の処置はリカバリー難度が一段上がります。判断に迷われた段階で、写真添付のお問い合わせフォームから一度ご相談いただければ、当店で対処可能か事前にお伝えできます。

当店は来店修理だけでなく配送修理にも対応しており、北海道から沖縄まで端末をお送りいただいた事例があります。営業時間は10:00〜19:00、水曜定休。分解前のお見積もりは無料、お見積もり提示後のキャンセルも可能です(分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)。料金は機種・症状によって異なりますので、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。修理事例は修理ブログ一覧からも追加で確認いただけます。修理料金の目安のページもあわせて参照ください。

修理した部品については3ヶ月の動作保証(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページ)。修理後は技術基準適合確認のうえお引渡しいたします。ほとんどの修理でデータを保持したまま対応可能(基板修理・水没等の重度故障は事前バックアップ推奨)。

よくある質問

塗料が内部に入ってしまったiPhone 12 Proでも修理は受け付けてもらえますか?

はい、お預かりは可能です。ディスプレイ交換に加え、Face IDセンサ部の洗浄、ロジックボード周辺の点検が必要になることが多く、症状によっては部品交換が複数発生します。お預かり前に写真をお送りいただければ、当店で対応可能かどうか事前にお伝えします。

DIYで失敗した端末の修理は通常より時間がかかりますか?

経験上、画面のみ交換のケースより1〜3日程度長くなる傾向があります。当店では他案件と並行で進めるため、混雑状況によりお預かり時間は前後します。配送修理の場合は往復の輸送日数も加算されます。

Face IDが反応しなくなりましたが、必ず直りますか?

TrueDepthカメラユニットの状態次第となります。光路に塗料・粘着剤などが残っているだけなら洗浄で復旧する事例が多いものの、内部のドットプロジェクタや赤外線カメラ自体が損傷している場合は、復旧難度が大きく上がります。診断後にご説明いたします。

店舗まで行けないのですが、配送修理は可能でしょうか?

配送修理に対応しております。お問い合わせフォームから症状と機種をお知らせいただければ、発送方法・お見積もり・保険付き配送の案内をお送りします。北海道から沖縄まで実績があります。

ガラスが割れた状態で使い続けても大丈夫ですか?

ガラス片によるケガ、内部への粉塵・水分侵入、タッチ誤動作、表示異常の進行などのリスクがあります。応急処置として透明保護フィルムを貼って割れ拡大を抑え、できるだけ早めにご相談いただくことをおすすめします。

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