何度も水没させてしまったiPhone 12 お問い合わせいただいたお客様は「突然、画面が映らなくなった」とのこと。電話口でお話を詳しくお伺いしていくと、実は複数回にわたって水没させてしまっていたんですよね。「でも iPhone 12って防水

何度も水没させてしまったiPhone 12

お問い合わせいただいたお客様は「突然、画面が映らなくなった」とのこと。電話口でお話を詳しくお伺いしていくと、実は複数回にわたって水没させてしまっていたんですよね。「でも iPhone 12って防水じゃなかったっけ?」って思う人も多いと思うんですが、ぶっちゃけそこがポイントなんです。

耐水と防水は別もの — iPhone 12の真実

iPhone 12は確かに「耐水性能」を持っています。ただし、これは「防水」ではないんですよ。Apple の仕様では IEC 60529 の IP68 等級をクリアしているので、一時的な浸水には耐えるんですが、長く使い続けると内部の接着剤が劣化してくるんです。

この接着剤は大体半年から1年ほどで劣化してしまい、完全に耐水性を失ってしまうんですよね。お客様の場合、複数回の水没が重なったことで、その劣化が加速してしまったものと考えられます。一度目の水没で接着剤がダメージを受けて、その後の水没がダイレクトに内部に侵入してしまう — こういった悪循環になってしまうわけです。

分解してみたら…思ったより良好だった

内部を確認するために分解してみると、幸いなことに錆や焦げた跡、ショートした痕跡もなく、致命的な損傷は見当たりませんでした。基板周りも比較的きれいな状態だったので「画面パネル単体の不具合かな」という判断ができたんです。

確かに複数回の水没で少なからず内部に水分は侵入していたと思うんですが、幸いなことに大事な基板部分までは到達していなかったみたい。こういう時って本当にラッキーなんですよ。最悪の場合は基板交換が必要になって、修理費用がかなり高くなってしまいますからね。

画面交換で復旧 — データも無事

iPhone 12の画面が映らない…繰り返す水没が原因だった修理事例 — 修理の様子

お客様とご相談させていただいて、画面パネルの交換を実施することにしました。交換後は何の問題もなく動作するようになり、データも完全に救出できる状態に。お客様も大変お喜びいただけました。

ただし、ここからが重要な注意事項なんですよね。

水没後のリスク — 今後も気をつけて

一度水没したスマホは、たとえ修理で動作を取り戻しても、内部の腐食プロセスは止められないんです。修理後の対策で腐食の進行を遅延させることはできるんですが、完全に防ぐことはできないんですよ。

だから「修理したし大丈夫」と思わずに、数日後、数ヶ月後、もしくは数年後に、また突然壊れてしまう可能性も十分あり得るんです。特に今回のように複数回の水没があった場合は、内部ダメージも複合的に進行している可能性が高いので、注意が必要です。

お客様にはこういったリスクについてしっかり説明したうえで、ご返却させていただきました。

万が一、水没させてしまったら

iPhone 12の画面が映らない…繰り返す水没が原因だった修理事例 — 修理の様子

水没させてしまった場合の修理は、スピード勝負なんですよね。早期に対応すれば、ダメージを最小限に抑えることができます。当店の場合、水没復旧の目安時間は3時間からとなっており、急いでいる方にも対応可能です。

「うっかり水に落としちゃった」「雨に濡れちゃった」「お風呂に持ち込んでしまった」 — こういった突然のアクシデントが起きたら、是非一度ご相談ください。適切な対応で、大事なデータを守ることができますよ。