失敗の経緯
先日、ネットで部品を買って自分で交換し失敗したGoogle Pixelが当店に持ち込まれました。
被害状況
お客様は、Amazonで購入した互換バッテリーを使って交換を試みたそうです。ところが、バッテリーを取り外す際に、接着剤が固くて無理にこじったため、フレキシブルケーブルを損傷。さらに、新しいバッテリーを接続した際に、基板のコネクタを破壊してしまい、電源が入らなくなったとのこと。当店で診断したところ、バッテリーコネクタ周辺のパターンが剥がれており、さらに静電気によるダメージも疑われました。月に3-4件程度持ち込まれるDIY失敗事例の中でも、比較的深刻なケースでした。当店では、修理料金の目安を事前にご確認いただけます。
修理での回復
正直なところ、この状態では一般の修理店でも対応が難しいレベルです。
しかし、当店ではマイクロハンダ技術を用いて、損傷したパターンをジャンパ線で修復し、コネクタも交換することで、基板を生き返らせることが可能と判断しました。お客様には見積もりを提示し、同意を得た上で作業を開始しました。
まず、基板を精密にクリーニングし、損傷範囲を実体顕微鏡で確認。パターンの断線箇所を特定し、0.1mmの銅線を使ってパターン修復。コネクタは新しいものに交換しました。この作業には約2時間を要しました。その後、動作確認用のバッテリーを接続し、起動テスト。無事にGoogleのロゴが表示され、ホーム画面まで進むことを確認。お客様のデータもそのまま保持されていました。当店では、基板修理を伴う場合でも、ほとんどのケースでデータを保持したまま対応可能ですが、重度の故障時は事前バックアップを推奨しています。なお、配送修理も受け付けております。詳細は配送修理のご案内をご参照ください。
バッテリー交換自体は30分程度で済む作業です。しかし、DIYで失敗すると、基板修理が必要になり、時間も費用もかさみます。
今後への教訓
この事例から学べる教訓はいくつかあります。まず、工具の精度。安価な工具では静電気対策が不十分で、基板を破壊するリスクが高い。次に、認証付き部品の調達難易度。互換バッテリーは純正品と性能が異なり、発熱や膨張の原因になることも。最後に、分解手順の複雑さ。特に接着剤の処理を誤ると、ディスプレイやフレキケーブルを傷める原因となります。他にもバッテリー交換以外の修理については他の修理メニューをご覧ください。
結論として、バッテリー交換のDIYは工具や知識が十分でない限り避けるべきです。当店では、持ち込まれた端末の状態を無料で診断し、分解前であればキャンセルも可能です。修理後は技術基準適合確認のうえお引渡しいたします。もしバッテリーの調子が悪いと感じたら、自己判断で分解せず、まずはプロに相談することをお勧めします。当店は大阪・松屋町にあり、来店修理と配送修理(郵送)に対応しています。当店の修理ブログ一覧もぜひご覧ください。同じ症状の他事例はこちら、iPadの画面割れ修理はiPad画面割れ修理の流れをご参照ください。
よくある質問
バッテリー交換のDIYは危険ですか?
工具や知識が不十分だと基板を傷めるリスクが高く、プロに任せた方が安全です。
修理中にデータは消えますか?
ほとんどのバッテリー交換ではデータは保持されますが、基板修理が必要な場合は事前バックアップを推奨しています。
修理にかかる時間はどのくらい?
バッテリー交換のみで約30分目安ですが、基板修理が必要な場合は2時間程度かかる場合があります。
自分で交換して失敗した端末でも修理可能ですか?
状態によりますが、当店では基板修理の実績が豊富で、多くの場合対応可能です。一度診断にお持ちください。
交換したバッテリーに保証はありますか?
交換した部品に対して3ヶ月の動作保証(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページ)を付けています。