先日、ネットで買った部品でiPhone XSを自分で交換しようとして失敗したお客様が来店されました。
「画面が真っ黒のままなんです…。ヒーターで温めて外そうとしたら、液晶が割れてしまって」と苦笑いのお客様。実は当店、月に3〜4件はこのパターンで持ち込まれます。特に2019年以降の機種は接着剤が強固で、無理にこじ開けるとフレックスケーブルを傷める原因になります。このケースでは、もともとガラスにひびが入っていたところに、熱と工具の組み合わせが裏目に出たようです。見せてもらったところ、液晶モジュール自体が破損し、タッチパネルのフレックスも断線していました。さらに、バッテリーコネクタを外さずに作業を進めたため、基板にショート痕も確認できました。部品代は数千円だったそうですが、結果的に交換すべき部品が増えてしまいました。こうした事例は珍しくなく、ネットの情報だけでは見落としがちな注意点が多くあります。

被害状況は思ったより深刻でした。
「電源は入るんですけど、画面がまったく表示されなくて…」とお客様。当店で診断すると、液晶アセンブリだけでなく、ホームボタンケーブル(Touch ID)も損傷していました。Touch IDは端末と一対一で紐付いているため、修理では指紋認証が使えなくなります。その点をご説明すると、「最初からプロに頼めばよかった」と落胆されていました。
修理は部品の取り寄せから始めました。当店では純正同等品の液晶アセンブリを在庫しているため、当日対応可能なケースもが可能なケースが多いです(機種や混雑状況によります)。今回は交換用の液晶と、破損したフレックスケーブルを準備。作業工程として、まず基板のショートが起きていないかテスターで確認。問題ないことを確認してから、バッテリーを安全に取り外し、古い液晶を丁寧に剥がします。フレームに残った接着剤をクリーニングし、新しい液晶を装着。最後に防水テープでシールして、約40分でお引渡しできました。お客様には動作確認をしていただき、タッチレスポンスや表示の均一性に問題がないことをご確認いただきました。
修理後、お客様はホッとした様子。
「半日かけて自分でやったけど無駄になった。30分くらいで済んだのに」と。こうした声を聞くたびに、工具の精度や静電気対策、認証部品の調達難易度がDIYの壁だと実感します。
今後への教訓として、3つ挙げます。①工具の精度:市販の安価な工具では、フレックスの破損リスクが高い。②静電気対策:特に乾燥した季節は、基板にダメージを与える可能性がある。③認証付き部品の入手難:Appleはサードパーティ部品に制限をかけているため、Touch IDやFace IDが使えなくなる場合がある。これらを考慮すると、自分で直すよりも専門店に依頼する方が結果的に安く・早く・確実です。当店ではGalaxy水没修理のご相談も受け付けておりますが、iPhone XSの画面割れももちろん対応可能です。修理料金の目安は機種や症状によって異なりますので、まずはよくある質問をご確認いただくか、修理保証についてのページもご参照ください。他の修理事例も関連する修理事例で紹介しています。iPhoneのバッテリー交換についても同様の注意点があります。大切なiPhoneを守るため、ぜひ一度ご相談ください。
よくある質問
iPhone XSの画面割れを自分で修理できますか?
可能ですが、接着剤の加熱やフレックスの取り扱いなどに高度な技術が必要です。失敗すると画面が映らなくなるなどの追加被害が出るため、専門店に依頼することをおすすめします。
修理にかかる時間はどのくらいですか?
在庫があれば約30分〜1時間程度でお預かり可能です。混雑状況や部品の取り寄せにより前後します。
データは消えますか?
ほとんどの場合、データは保持したまま修理できます。ただし基板修理や水没など重度の故障の場合はバックアップを推奨します。
修理後Touch IDは使えますか?
iPhone XSの場合、Touch IDは本体と紐付いているため、画面交換では使用できなくなります。ご了承ください。
郵送修理は可能ですか?
はい、可能です。詳しくは特商法表記ページをご確認ください。