iPhone X の画面割れを直すとき、選択肢は大きく分けて 4 つあります。Apple 純正の正規修理、家電量販店のキャリア窓口経由、当店スマエキのような街の修理店、そして思い切って機種変更。先日も「Face ID は無事だけど画面の左下に放射状のヒビが入った」というお客様がご来店でした。2017 年発売の iPhone X は、ホームボタンを廃止した最初の標準ナンバリング機であり、OLED ディスプレイを採用した第一世代でもあります。だからこそ、画面交換の判断軸は他のモデルとは少し違ってきます。

修理時間の対比 — お預かりから返却までの実時間
まず一番気になるのが「いつ手元に戻るか」でしょう。iPhone X は前面パネルと OLED が一体化した構造で、内部の Face ID 関連フレックス(赤外線カメラ・ドットプロジェクタ・近接センサ)を慎重に旧画面から新画面へ移植する工程が入ります。当店ではこの作業を 1 台 60 分前後を目安にお預かりしており、機種・症状・在庫状況によっては当日返却できるケースもあります。
一方で Apple 直営店(大阪なら心斎橋・梅田)の Genius Bar は予約制で、画面交換は店頭在庫があれば数時間以内に仕上がる流れ。ただし予約枠が埋まりやすく、当日飛び込みで枠が取れないことも珍しくありません。量販店のキャリアカウンター経由だと、店舗で受付したあとメーカー送りになるパターンもあり、その場で完結しないことが多いようです。機種変更の場合は端末選定とデータ移行で半日〜1 日仕事と考えておいたほうが現実的でしょう。
工期の対比 — 「即日」と「数日預かり」のあいだ
修理時間と工期は別物として扱うのが正確です。修理時間は実作業の長さ、工期は受付から完了引き渡しまでのトータル時間を指します。iPhone X クラスになるとパーツの流通量が新型より細くなりつつあり、当店でも「OLED 互換ディスプレイ」と「リペア用純正同等品」で在庫の動きが違ってきます。月に 5〜6 件は iPhone X の画面修理依頼が入っており、平日午前中のお持ち込みであれば即日中の引き渡しに間に合うケースが多いです。
Apple 純正修理は店頭在庫があれば即日、無ければ郵送修理(リペアセンター経由)で 5〜7 営業日が目安となります。量販店経由はメーカー送付があるため 1〜2 週間見ておくと安心。買換えは在庫があれば即日ですが、データ移行を含めると半日は確保したいところ。同じ症状の他事例もあわせてご覧いただくと、お預かり期間のイメージが掴みやすいと思います。
営業時間の対比 — 仕事帰りに駆け込めるか
意外と見落としがちなのが営業時間。iPhone X はもう発売から 8 年経っていて、「メイン機からサブ機に降ろした」「子どもに譲った」という二次運用のケースが増えています。そういう端末ほど、平日昼間に修理に出す時間が取りにくい。
| 選択肢 | 修理時間 | 工期 | 営業時間 | データ |
|---|---|---|---|---|
| Apple 直営(心斎橋等) | 店頭で数時間 | 店頭即日〜郵送 5-7 日 | 10:00-21:00 程度 | 初期化前提のケースあり |
| 家電量販店経由 | 店頭受付のみ | 1-2 週間目安 | 10:00-21:00 | メーカー判断 |
| スマエキ(当店) | 60 分前後目安 | 当日〜翌営業日 | 10:00-19:00 水曜定休 | 多くのケースで保持 |
| 機種変更 | 移行作業 0.5 日 | 当日 | キャリアによる | 移行作業必要 |
当店は 10:00〜19:00(水曜定休)で大阪市中央区松屋町住吉、松屋町駅 3 番出口から徒歩圏内でやっています。配送修理にも対応しているので、府外や遠方の方は郵送でのご依頼も承っております。詳しい流れはiPad画面割れ修理の流れのページで紹介していますが、iPhone も基本的な流れはほぼ同じ。
データ保持の有無 — iPhone X 特有の Face ID 問題
iPhone X 以降のモデルには Face ID(顔認証)が搭載されており、ここが純正修理と街の修理店で大きく扱いが違ってきます。Apple の正規ルートで画面交換すると、Face ID のキャリブレーション情報がペアリングされて引き継がれる仕組みになっています。一方で純正以外の部品で交換した場合、画面側の True Tone 機能がオフになる、という挙動はよく知られたところ。
当店では交換時に元の Face ID モジュール一式(赤外線カメラ・フラッドイルミネータ・近接センサ・スピーカー・マイク)を新しい画面アセンブリに移植する手順を踏んでいるため、Face ID 自体は引き続き使える状態でお返しできるケースがほとんどです。データに関しては、画面交換だけであれば内部ストレージには触れないので、ほとんどの修理でデータを保持したまま対応可能(基板修理・水没等の重度故障は事前バックアップ推奨)。買換えになると iCloud またはケーブル経由でのデータ移行が必須となるため、ここで半日くらい時間を取られることになります。
料金は機種・症状によって異なります。お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。分解前のお見積もりは無料、お見積もり提示後のキャンセルも可能(分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)。修理料金の目安のページに各機種の傾向をまとめていますので、参考までにどうぞ。
結論 — シーン別おすすめの選び方
ここまで対比してきた内容を、シーン別に整理しておきます。
当日中に直したい・データもそのまま使いたい場合:街の修理店が現実的。当店であれば 60 分前後目安でお預かりし、Face ID の移植も含めて即日返却できるケースが多いです。平日午前中のお持ち込みが理想。
純正部品にこだわりたい場合:Apple 直営店または Apple 認定サービスプロバイダ。心斎橋・梅田なら大阪市内からアクセスしやすいですが、予約は必須と考えてください。
仕事終わりの夜にしか時間が取れない場合:Apple 直営は 21 時頃まで開いている店舗もあり、夜遅めの預かりに対応しやすい一方、当店は 19 時で閉店となります。深夜帯対応はどこも難しいので、ご来店が難しい場合は配送修理をご検討ください。郵送なら 10 時〜19 時の中で発送いただければ翌営業日には作業着手できます。
iPhone X 自体の動作にも不安がある場合:2017 年モデルなのでバッテリーの劣化も進んでいる端末が多く、画面交換と同時にバッテリー交換も検討する価値があります。OLED の焼き付き(黒い縦線・色ムラ)が出始めている個体は、画面交換のタイミングで一気にリフレッシュできるので、結果的にあと 2〜3 年使える状態に戻せることも。
機種変更を検討すべき場合:基板に水濡れ反応がある、Face ID がそもそも反応していない、ホームボタン廃止以降のジェスチャ操作に馴染めない、といった場合は買換えのほうが結果的に納得感があるかもしれません。当店でも「修理してもまた別の不具合が出る可能性があります」とお伝えするケースがあります。
松屋町の大阪・松屋町スマエキでは、2019 年から iPhone を含む各種スマートフォン・タブレットの修理を専門に対応しています。修理後は技術基準適合確認のうえお引渡しいたします。交換した部品に対して 3 ヶ月の動作保証(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページ)。他の修理事例は修理ブログ一覧にまとめてありますので、お時間あるときに眺めてみてください。
よくある質問
iPhone X の画面交換で Face ID は使えなくなりますか?
当店では Face ID モジュール一式(赤外線カメラ・ドットプロジェクタ・近接センサ等)を旧画面から新画面へ移植する手順を踏んでいるため、Face ID は引き続き使える状態でお返しできるケースがほとんどです。ただし元のモジュールが落下衝撃で破損している場合は、画面交換後も Face ID が反応しないことがあります。
iPhone X はもう古いモデルですが、画面修理用のパーツはまだありますか?
2017 年発売モデルですが、当店では現在も iPhone X 用の OLED 画面アセンブリの在庫を持っています。月に 5〜6 件は同モデルの画面修理依頼が入っており、平日午前中のお持ち込みであれば即日返却できるケースが多いです。在庫状況によって前後しますので、事前にお問い合わせフォームからご連絡いただけると確実です。
画面交換と同時にバッテリーも交換してもらえますか?
対応可能です。2017 年モデルの iPhone X はバッテリーの劣化が進んでいる個体が多く、画面交換のタイミングで同時に交換されるお客様も少なくありません。同時施工の場合、お預かり時間は単独の場合より少し延びますが、当日中の返却を目指して作業を進めます。
OLED に黒い縦線や色ムラが出ているのですが直りますか?
iPhone X は OLED ディスプレイ採用初代の標準モデルで、長期使用による焼き付きや表示ムラが出る個体が増えています。画面アセンブリ自体を交換することで表示は改善しますので、ガラス割れだけでなく表示異常のご相談もお気軽にどうぞ。分解前のお見積もりは無料です。