iPhoneにはIP67やIP68の耐水性能が備わっていますが、これは新品状態での数値です。実際に経年劣化により防水シールが劣化すると、耐水性能は著しく低下します。実は当店でも、月に3-4件の割合で水没したiPhoneの修理依頼があります。「お風呂で使っていたら突然電源が落ちた」というケースが最も多いですね。

iPhoneの耐水性能は永久ではない

iPhone 7以降のモデルにはIP67等級(水深1mで30分耐えられる)が、iPhone XS以降の上位モデルにはIP68等級(水深2m〜6mで30分耐えられる)が付与されています。しかし、この性能はあくまで新品状態を前提としており、使用開始から1年を過ぎると徐々に低下します。特に、充電ポートやスピーカー周りのシールが劣化しやすい部位です。当店では2019年から修理を手掛けており、耐水性能が過信できない実例を多数見てきました。

水没による基板腐食と修理のタイミング

水没後の最大のリスクは基板の腐食です。水分が基板に付着したまま通電すると、イオン反応で銅配線が溶け、ショートや断線が発生します。この進行は時間とともに進むため、水没直後の処置が重要です。先日来店されたお客様は、iPhone 13 Proを風呂に落としてしまい、すぐに電源を切らずにそのまま使用し続けた結果、基板が広範囲に腐食して修理不能になりました。水分が乾く前に電源を切り、速やかに修理に出すことが肝要です。正直なところ、水没修理は初期対応が9割です。

当店の水没修理プロセス

当店では水没したiPhoneを預かった後、まず分解して基板の腐食状態を確認します。超音波洗浄機で基板を洗浄し、腐食した部品を特定、必要に応じて部品交換やジャンパー線での修復を行います。修理後は通電テストと動作確認を実施し、技術基準適合を確認してお引渡しします。修理の目安時間は症状により異なりますが、軽度の水没であれば約2時間程度で完了するケースもあります。当店の修理保証規約に基づき、交換部品には3ヶ月の動作保証が付きます(落下・水濡れなどの使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページをご参照ください)。

修理費用と保証について

修理費用は機種・症状によって大きく異なります。基板の腐食が軽度であれば比較的安価ですが、複数のICが損傷している場合は部品代がかさみます。無料でお見積もりを提示いたしますので、まずはお見積もりのお問い合わせフォームよりご連絡ください。また、修理事例ギャラリーでは過去の水没修理事例を公開しています。修理後は同機種の他症状の修理事例も参考になります。なお、iPhoneのバッテリー交換についても別途ご案内可能です。

実は今日も朝一番で水没したiPhone 14が持ち込まれました。慌てて電源を切らずに持ってきたそうで、基板がかなりやられていました。水没修理は早めのご依頼が肝心です。大阪・松屋町のスマエキは営業時間10:00〜19:00(水曜定休)、郵送修理にも対応しています。お困りの際はお問い合わせください。

よくある質問

iPhoneが水没したらまず何をすべきですか?

すぐに電源を切り、充電や操作をせずに速やかに修理店にご依頼ください。水分が乾く前に処置することで腐食を最小限に抑えられます。

耐水性能があっても水没するのですか?

はい。耐水性能は新品時の性能であり、経年劣化で低下します。また、使用環境や衝撃によりシールが損傷することもあります。

水没修理の費用はどれくらいですか?

機種や症状により異なります。お見積もりは無料ですので、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

修理後もデータは残りますか?

ほとんどのケースでデータは保持したまま修理可能ですが、基板が重度に損傷している場合は復旧できない可能性があります。日頃のバックアップをお勧めします。

郵送での修理は可能ですか?

はい、対応しています。お問い合わせフォームよりご相談ください。詳細は特商法表記ページをご確認ください。