失敗の経緯

先日、ネットで安いバッテリーを買って自分で交換しようとしたiPhone Xが、当店に持ち込まれました。お客様は「画面がつかなくなった」と焦った様子。話を聞くと、交換中にコネクタを無理に引っ張ったらしく、基板側のソケットが剥がれたとのこと。当店では月に3~4件こうしたDIY失敗の修理依頼があります。

「最初はネットの動画を見て簡単そうに思えたんですけど、実際やると全然違いました」とお客様。特にiPhone Xは基板が密集していて、初心者には非常に難しい機種です。純正品でないバッテリーはコネクタ形状が微妙に合わず、無理に押し込んだ結果、周辺の抵抗やコンデンサを破損。電源が入らなくなるのは当然の帰結でした。実際、当店で診断すると、バッテリーコネクタだけでなく、近くのICにもクラックが入っていました。

iPhone X battery 修理事例

「もう二度と自分でやらない」とおっしゃっていました。

被害状況

基板を確認すると、コネクタのパッドが引き剥がされているだけでなく、隣のチップにもひび割れ。バッテリー自体も膨張し始めており、このまま放置すれば筐体が変形するリスクもありました。正直なところこれはかなり深刻なケースです。

中古の良品基板と交換するか、マイクロソルタリングで修理するかの2択。お客様と相談し、データが残っていることを最優先し、マイクロソルタリングでの対応を選択しました。

修理での回復

作業はまず、破損したコネクタとICを取り外し、ランドを修復。その後、新品のバッテリーを接続して通電テスト。無事にAppleロゴが表示されました。続いてシステムの動作確認、充電サイクルのチェック、膨張していたバッテリーはもちろん新品に交換。約2時間かけて、ほぼ復旧しました。

お客様は「まさか直ると思わなかった」と驚きつつも、笑顔で受け取ってくださいました。当店ではこうしたDIY失敗後の修理も多く、2019年の創業以来、バッテリー交換だけでも500件以上の実績あり。部品は認証済みのものを使用し、交換後は3ヶ月の動作保証(落下・水濡れは対象外)をお付けしています。

データもすべてそのまま。よくある質問にも対応しています。詳しくはよくある質問ページをご覧ください。

今後への教訓

この事例から、DIYを諦めるべき3つのポイントをお伝えします。

まず、工具の精度。適切なプラスドライバーやピンセットがなければ、ネジなめやコネクタ破損の確率が格段に上がります。次に静電気対策。部品を触る前にアースを取らないと、静電放電で基板上のICが死ぬことがあります。最後に、認証付き部品の調達難易度。ネットで安いバッテリーは粗悪品が多く、保証もありません。

正直なところ、一度失敗すれば修理代はDIYの数倍になるケースも。大切なiPhoneを守るには、最初からプロに任せるのが結局は安くて確実です。同じ症状の他事例や、修理事例ギャラリーもご参考ください。また、同じ症状の他事例や、Galaxy水没修理のご相談も承っております。

よくある質問

バッテリー交換にかかる時間は?

機種や在庫状況によりますが、iPhone Xのバッテリー交換はお預かりから約30分~1時間で完了することが多いです。ただし混雑時は前後します。

データは消えますか?

バッテリー交換のみであればデータは保持したまま作業可能です。ただし重度の故障がある場合は事前バックアップをおすすめします。

保証はありますか?

交換したバッテリーに対して3ヶ月の動作保証が付きます(落下・水濡れなどの使用上のトラブルは対象外)。

自分で交換した端末も修理可能ですか?

可能です。ただし、すでにダメージがある場合は修理費用が変わることもありますので、一度お見積もりをご依頼ください。