「画面の縁が浮いてきた」住之江区のお客様の異変
先日、大阪市住之江区にお住まいの30代男性のお客様が、iPhone 13を手に当店までお越しになりました。職業はシステムエンジニアの方で、平日は梅田のオフィス、休日は自宅からリモートワーク。スマホは仕事の連絡からコード管理、深夜のサーバ監視通知まで全て受ける、まさに第二の心臓のような存在でした。

来店の理由を伺うと、「数日前から画面の左下の縁が浮いてきた気がして、最初は気のせいかと思ったんですが、昨日から明らかに隙間ができてしまって」とのこと。実際にお預かりして確認すると、ディスプレイとフレームの間に1mm弱の隙間が生じており、横から覗き込むと中の部品が見えるほどの状態でした。これは典型的なバッテリー膨張のサインです。
当店では月に3〜4件、こうしたバッテリー膨張のご相談を受けています。特にiPhone 12 / 13シリーズは2021年前後に発売された機種で、ちょうど今、購入から3年以上経過した端末が増えてきた時期。お客様の端末も、購入は2022年春とのことで、ヘビーユース3年目で症状が出始めたタイミングでした。
診断 — 膨張バッテリーは「時限爆弾」扱い
まず私たちが行ったのは、外観のヒンジ確認と、本体を平らな机に置いた際のガタつきチェック。膨張したバッテリーは内部から押し上げる形でディスプレイを浮かせるため、画面四隅のクリアランスを定規で測り、最大1.2mmの浮きを確認しました。
次に内部を開封して目視診断。バッテリー本体が明らかに風船のように膨らんでおり、表面の絶縁シールにも軽微なシワが寄っていました。経験上、ここまで膨張が進んでいる状態で使い続けると、ディスプレイのケーブルが内側から押されて断線したり、最悪の場合バッテリー自体が発火する可能性もゼロではありません。お客様にも「すぐに交換した方がよい段階です」とお伝えしました。
診断中、お客様からは「自分でAmazonで互換バッテリー買って、休日に交換しようかとも思ったんです。でもネットの記事で発火事故の写真を見て怖くなって…」とのお話も。同じ症状の他事例でも、ご自身での修理を試みた後にディスプレイケーブルを断線させてご来店されるケースは、年に数件あります。膨張バッテリーは特に、取り外し時にピンセットで突き刺すと一発で発火するリスクがあるため、無理に触らないでいただいて正解でした。
分解前のお見積もりは無料で提示しております。提示後のキャンセルも可能(分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)とご説明し、お客様も納得されたうえで作業へ進みました。
修理工程 — 膨張バッテリーの取り外しは慎重第一
iPhone 13のバッテリー交換は、機種ごとに分解手順が決まっており、私たちは1台ずつ手順書通りに進めます。まずディスプレイを外し、内部のシールドプレートを取り外して、バッテリー固定の粘着テープを慎重に引き抜く工程です。
通常であれば粘着テープを真横に引っ張れば剥がれるのですが、膨張したバッテリーの場合はテープが内部で挟み込まれて引き抜けないことが多いんです。今回もその典型例でした。無理に引っ張ると切れてしまうため、専用のヘラでバッテリー側面から少しずつ持ち上げ、変形を最小限に抑えながら取り外しました。
取り外したバッテリーは、店内の専用耐火容器で保管し、産廃業者経由で適切に処分します。膨張リチウムイオン電池を一般ゴミに混ぜて捨ててはいけない、というのは消費者庁も注意喚起しているポイント。当店では2019年の創業時から、バッテリーは全数追跡管理しています。
新しいバッテリーは技術基準適合品を使用。装着後、本体を組み戻してディスプレイを慎重に閉じ、バッテリー初期認識・タッチ反応・各種センサーの動作確認まで通して完了です。お預かり時間はバッテリー交換で約30分目安(在庫・混雑により前後します)。今回は午後の比較的空いている時間帯にご来店いただいたので、おおよそ目安どおりにお返しできました。
完成後 — 「これで深夜のアラートも安心です」
お返しした端末を手に取ったお客様は、まずディスプレイの縁を指でなぞって「あ、ピタッと閉まってる」と一言。続いて電源を入れ、設定アプリの「バッテリー」項目で最大容量が100%に戻っているのを確認すると、「これで深夜2時のサーバアラートが鳴っても、安心して枕元に置けます」と笑顔を見せてくださいました。
交換した部品に対しては3ヶ月の動作保証をお付けしています(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外。詳細は保証規約ページをご確認ください)。お客様には、もし1週間以内にバッテリーの異常な発熱や急激な減りがあれば、すぐに再来店いただくようお伝えしました。
iPhone 13に限らず、購入から2年半〜3年経過した端末でバッテリー最大容量が80%を切ってきたら、膨張に進む前のサインです。当店では大阪・松屋町の店舗で来店修理のほか、遠方の方には郵送での配送修理もご対応しております。営業は10:00〜19:00、水曜定休。大阪・松屋町スマエキでは、apple製品の各種症状を一通り取り扱っており、診断のみのご相談も歓迎です。
同様の事例は、当店の修理ブログ一覧でも継続的に発信しております。タブレット端末の修理をご検討中の方はiPad画面割れ修理の流れもあわせてご覧くださいませ。具体的な金額については、機種・症状によって異なりますので、修理料金の目安のページからお問い合わせフォームよりご相談ください。
よくある質問
iPhoneのバッテリーが膨張しています。使い続けても大丈夫ですか?
膨張が確認できた段階で、使用を控えていただくことをお勧めします。膨張したバッテリーは内部からディスプレイを押し上げ、ケーブル断線や最悪の場合発火に至るおそれもあります。当店までお持ちいただければ、診断のみのご相談も承ります。
iPhone 13のバッテリー交換はどれくらい時間がかかりますか?
お預かり時間はバッテリー交換で約30分目安となります。在庫状況や混雑具合により前後しますので、ご来店前にお問い合わせフォームよりご一報いただけますとスムーズです。
膨張したバッテリーを自分で交換しても問題ないでしょうか?
膨張したリチウムイオン電池は取り外し時の刺激で発火するリスクがあるため、ご自身での修理はお勧めしません。経験上、DIY途中でディスプレイケーブルを断線させてご来店される方も年に数件いらっしゃいます。
バッテリー交換後、データはそのまま残りますか?
ほとんどの修理でデータを保持したまま対応可能です(基板修理・水没等の重度故障の場合は事前バックアップを推奨しております)。バッテリー交換のみの作業であれば、データへの影響は通常ございません。
保証はどうなっていますか?
交換した部品に対して3ヶ月の動作保証をお付けしております。落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外となりますので、詳細は保証規約ページをご確認ください。