代行業のお客様、夜のお仕事終わりにご来店

先日、当店に大阪市平野区から41歳の男性のお客様がご来店されました。お仕事は運転代行業で、主に夜間に動かれているとのこと。お客様の車を目的地まで送り届ける仕事柄、車内に入ってシートに座る時間が長く、その日も代行先のお客様の車内、後部座席にiPhone XS Maxを置いた状態で運転をされていたそうです。

到着後にお客様が降車される際、シートからスライドする形でスマートフォンが床に滑り落ち、さらにそのまま足元のステップ部分の金属プレートに当たって画面が割れてしまったとのことでした。「気づいたのは降りた後で、拾った瞬間に画面のガラスが粉々になっていて青ざめた」とおっしゃっていました。

iPhone XS Maxは2018年発売の機種で、当店でも月に3〜4件は画面割れでお預かりしているモデルでもあります。発売から年月が経過しているとはいえ、まだ現役で使われている方は少なくありません。今回もLINEのお仕事連絡や代行アプリの配車通知に使われているとのことで、すぐに復旧したいとのご希望でした。同じ症状の事例は同じ症状の他事例でもいくつかご紹介しています。

診断段階で確認したポイント

ご来店時、まず端末をお預かりして外観と動作の両面から確認させていただきました。画面右上から放射状にひびが広がり、上部三分の一はガラス片が浮き上がる状態。タッチ操作は反応する箇所と反応しない箇所がまだら模様になっており、Face IDの登録解除画面まで進めない状況でした。

当店では分解前に必ず、フレームの歪み・バックライトの点灯ムラ・3Dタッチ系統のセンサー反応・近接センサーの位置ズレといった項目を順に確認しております。今回は液晶側の表示は生きており、バックライトのムラもなし。フレームの曲がりも目視・定規あて確認の範囲では見当たりませんでした。

ただ一点、画面割れの衝撃で内部のフレキケーブルにダメージが入っているかどうかは、開けてみないと確定できません。お客様にはこの旨をきちんとご説明したうえで、分解前のお見積もりは無料でお出しし、内部状態によって追加部品が必要になる可能性も事前に共有させていただきました。お見積もり提示後のキャンセルも可能(分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)とお伝えし、ご納得のうえで作業へ進みます。

当店での修理工程

iPhone XS Maxの画面交換は、底面のペンタローブネジ2本を外し、専用の吸盤と薄いピックでフロントパネルをそっと持ち上げる作業から始まります。XS Max特有のポイントとして、画面が左側に蝶番のように開く構造のため、一気に開けるとフレキを断線させてしまう機種です。私たちは焦らず、底辺と左右側面のクリップを順番に外していきます。

内部を開けてバッテリーコネクタを外したあと、ディスプレイ側のフレキ三本(LCD・デジタイザ・フロントセンサー類)のシールドプレートを取り外し、コネクタを順番に切り離します。今回は内部フレキに目立った断線や焦げはなく、ガラス・液晶一体型のフロントパネルアッセンブリ交換のみで対応できる状態でした。

続いて、お預かりした旧画面からFace ID用の前面センサーモジュールとイヤースピーカーを慎重に新しいパネル側へ移植します。XS MaxのFace IDセンサーは個体識別がされており、別の同型機の部品と入れ替えるとFace IDが使えなくなる仕様。元のセンサーをそのまま新しい画面側に載せ替えるのが基本工程となります。経験上、この移植を雑に行うと近接センサーが効かず通話中に頬で誤タッチが発生するため、ここは時間をかけてもきちんと作業しております。

組み上げ後はフロントパネルを閉じる前に、表示・タッチ全域の格子テスト、Face IDの登録テスト、フロントカメラ・近接センサーのチェック、スピーカー音量の確認まで一通り通電テストを実施。問題が出れば再度開けて配線をやり直すスタイルです。詳しい全体的な作業の流れはiPad画面割れ修理の流れと基本構造は同じで、機種ごとに細部のコツが違うだけ、と覚えていただければ大丈夫です。

完成後、お客様にお返ししたあとの様子

当日の午後にお持ち込みいただき、混雑状況にもよりますが、機種・症状によっては当日返却可能なケースもございます。今回のお客様も、ほかのご予約のすき間でお預かりし、日が変わる前にはお引き渡しまで完了することができました。Face IDも登録済みのまま動作し、データも保持したまま(基板修理・水没等の重度故障は事前バックアップ推奨)お返しできました。

お引き渡しの際、お仕事柄、車内に置く時間が長くなりがちなことを伺いましたので、シリコン素材のグリップが効くケースと、画面全体を覆うフチありのガラスフィルムを当店からご紹介。「次の代行から、降りる前にポケットに戻す癖をつけます」と苦笑いされていたのが印象的でした。

修理後は技術基準適合確認のうえお引渡しいたします。交換した部品に対して3ヶ月の動作保証(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページ)もお付けしておりますので、初期不良があれば遠慮なくお持ち込みください。当店は2019年から大阪・松屋町で来店修理と配送修理(郵送依頼可)に対応しており、平日・土日問わず10時〜19時(水曜定休)で営業しております。代行業や配達のお仕事など、夜遅くしか動けない方は、事前にお問い合わせフォームからご一報いただけると、当日の段取りもスムーズです。

同じiPhone XS Max・画面割れだけでなく、ほかの修理事例や日々の作業記録は修理ブログ一覧にまとめております。「画面が割れたままで使ってるけど、これ直る?」というレベルから、まずはお気軽にご相談くださいませ。大阪・松屋町スマエキでは、iPhoneだけでなくiPad・Androidまで幅広く対応しており、機種・症状ごとの修理料金の目安もご案内しております。

よくある質問

iPhone XS Maxの画面割れでも、Face IDはそのまま使えますか?

前面センサーモジュールを元の画面から新しい画面へ慎重に移植することで、多くのケースでFace IDを引き続きご利用いただけます。ただし落下時の衝撃でセンサー本体が損傷していた場合は、復旧が難しいケースもございますので、診断時に状態を確認させていただきます。

画面が割れたまま使い続けても大丈夫でしょうか?

ガラス片で指を切るリスクがあるほか、ひびから内部に湿気やホコリが入り、液晶側まで故障が広がる原因になります。タッチ反応が一部効かなくなっている場合はフレキ側の損傷が進んでいるサインのこともありますので、早めの診断をおすすめしております。

夜の仕事終わりでも持ち込めますか?

営業時間は10時〜19時(水曜定休)となっております。19時以降のお持ち込みご希望の場合は、お問い合わせフォームより事前にご相談いただけますと、状況に応じてご案内できる場合がございます。

修理にどのくらい時間がかかりますか?

iPhone XS Maxの画面交換は、お預かり時間として40〜60分目安(在庫・混雑により前後)でご案内しております。当日返却可能なケースも多くありますが、内部フレキの損傷状況によっては追加作業のお時間をいただく場合もございます。

見積もりだけでもお願いできますか?

分解前のお見積もりは無料、お見積もり提示後のキャンセルも可能(分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)です。料金は機種・症状によって異なりますので、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡くださいませ。