iPhoneの水没は「水に落とした時」だけではありません

iPhoneの水没故障は、内部に水分が入った状態から始まります。浴槽や洗面台に落とした場面が分かりやすいですが、実際の修理現場では、雨、汗、キッチンまわりの飛沫、浴室の湯気、サウナ後の結露などが原因になった個体も見られます。

先日来店されたお客様は、iPhone 13 Proを水に沈めた覚えはないとのことでした。ところが画面を外すと、コネクタ周辺に白い腐食が残っていました。「お風呂で動画を見ていただけです」との話で、ちょっと意外そうな反応でした。

iPhone 7以降は耐水性能を備えた世代が多いものの、防水端末ではありません。さらにパネル周囲の粘着、防水シール、SIMトレイ周辺のパッキンは、落下や分解歴、経年で状態が変わります。2019年から大阪・松屋町で修理受付をしている当店でも、購入から3年以上経ったiPhoneで水濡れ反応が出る例は珍しくありません。

水分が入るとどこから不具合が広がるのか

水没後のiPhoneで問題になりやすいのは、電気が流れている部分に水分や不純物が触れる点です。真水でも内部に残れば腐食の原因となり、海水、飲料、洗剤を含む水分では進行が早い傾向があります。

特に注意したいのは、画面コネクタ、バッテリー端子、充電口、Face IDまわり、基板上の細かなチップ部品です。電源が入っていても、数時間後や翌日に症状が変わることがあります。水分が乾いたように見えても、内部ではミネラル分が残り、通電時にショートや腐食を進める場合があるためです。

症状内部で疑われる箇所確認の目安
起動しない基板、バッテリー端子、電源系統充電反応や発熱の有無を確認
画面が映らない液晶、有機EL、表示コネクタ通知音や振動が残るか確認
充電しない充電口、ドック基板、バッテリーケーブル変更だけで判断しない
カメラやFace IDの異常上部センサー、フロントカメラ周辺水滴跡や曇りを確認

水没後の詳しい受付例は関連する修理事例にも掲載しています。

通電・充電・乾燥で悪化するケース

水没したiPhoneで避けたいのは、電源確認を何度も繰り返すことです。反応がないと不安になりますが、通電のたびに基板やコネクタへ負荷がかかります。充電器につなぐ行為も同じで、内部に水分が残っている状態ではリスクが上がります。

米びつやドライヤーで乾かす方法を見かけることがありますが、内部の狭い隙間やシールド下の水分までは判断できません。熱風はバッテリーや画面粘着に影響する場合もあります。正直なところ、外側だけ乾いている状態が一番判断しにくいところです。

まずは電源を切り、ケースやケーブルを外して、SIMトレイ付近の水分を拭き取る程度にとどめるのが現実的です。そのうえで、早めに内部確認へ進む流れとなります。配送での受付を希望される場合は、手続きや表記の確認を含めて配送修理のご案内をご確認ください。

症状が出た時点で、スマエキのお見積もりのお問い合わせから状態をお送りください。

スマエキで行う水没診断と部品交換の考え方

瑞興株式会社 / スマエキでは、iPhoneの水没相談に対して、外装確認、内部水濡れ反応、腐食箇所、バッテリー状態、画面表示、充電反応を順に確認します。店舗は〒540-0017 大阪市中央区松屋町住吉 6-26、営業時間は10:00〜19:00、水曜定休です。

水没復旧は、単に乾かして終わりではありません。腐食の洗浄、端子の確認、必要に応じた画面・バッテリー・充電口などの交換、基板側の反応確認を組み合わせます。ほとんどの修理でデータを保持したまま対応可能ですが、基板修理・水没等の重度故障は事前バックアップ推奨です。バックアップが取れない状態で来店される方もいるため、作業前に症状と目的を切り分けます。

交換した部品に対して3ヶ月の動作保証(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページ)を設けています。条件は修理保証規約修理保証についてをご確認ください。修理後は技術基準適合確認のうえお引渡しいたします。

料金と受付前に確認しておきたいこと

水没修理の料金は、機種、損傷範囲、交換部品の有無によって異なります。分解前のお見積もりは無料、お見積もり提示後のキャンセルも可能(分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)。目安は修理料金の目安をご覧ください。

来店時には、発生日時、濡れた液体の種類、電源を入れたか、充電したか、現在の反応を伝えていただくと診断が進めやすくなります。例えば「昨夜22時に洗面台へ落とした」「朝7時に充電した」「通知音だけ鳴る」といった情報です。

iPhone水没は、時間が経つほど状態が読みにくくなります。機種・症状によっては当日返却可能なケースもありますが、基板側の確認が必要な場合はお預かりです。来店修理、配送修理のどちらも受付しています。記事末の連絡導線は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

よくある質問

iPhoneを水に落とした直後、充電しても大丈夫ですか?

内部に水分が残っている場合、充電で症状が悪化することがあります。電源を切り、外側の水分を拭き取ってから点検をご相談ください。

水没したiPhoneのデータは残りますか?

多くのケースでデータを保持したまま対応しています。ただし基板損傷や重度の腐食がある場合は状態次第となるため、普段からバックアップを推奨しています。

配送修理でも水没診断を依頼できますか?

配送修理にも対応しています。発送前に症状、濡れた時期、現在の反応をフォームからお知らせいただくと受付がスムーズです。

耐水性能があるiPhoneでも水没しますか?

耐水性能は使用環境や経年で影響を受けます。湯気、結露、落下後の隙間などから水分が入る例があります。

水没修理の保証はありますか?

交換した部品に対して3ヶ月の動作保証があります。落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外で、詳細は保証規約ページの内容に準じます。