失敗の経緯
先日、ネットで部品を買って自分で交換し失敗したiPhone 6 Plusが、大阪・松屋町の瑞興株式会社 / スマエキに持ち込まれました。お客様は動画を見ながら画面を開けたそうですが、右上の爪を外す前に強く持ち上げ、表示ケーブル付近に力が入ったとのこと。「割れだけ直すつもりだったのに、画面が暗くなった」とかなり困った表情。

正直なところ、iPhone 6 Plusの画面交換は古い機種ほど楽、という話ではありません。劣化した粘着や小さなネジの扱いで結果が変わります。
画面割れのDIYでは、開ける順番・ネジの長さ・コネクタの角度がずれるだけで、別の不具合につながる場合があります。
被害状況
お預かり時点では、元のガラス割れに加えて、表示が白くちらつく、上部の近接センサーが反応しにくい、ホームボタン周辺のケーブルに折れ癖がある、という3点が見られました。分解跡を確認すると、液晶コネクタの固定板を外す前に画面を大きく開いたようで、コネクタの根元に負荷が残っていました。さらに、長さの違うネジが小皿の中で混ざり、短い位置に長いネジを入れかけた痕もあります。iPhone 6 Plusは2014年発売の機種で、内部部品の劣化も進みやすい時期です。割れたガラス片が内部に落ちると、タッチ不良や表示不良だけでなく、異物を挟んだまま閉じてフレームが浮くこともあります。当店では同じようなDIY後の相談が月に3-4件ほどあり、画面だけで済むか、周辺パーツの確認まで必要かを分けて見ます。当店の修理ブログ一覧にも似た傾向の事例を掲載しています。
画面が割れたまま使えていた端末でも、DIYで開けた後は状態の読み方が少し変わります。落下による破損なのか、分解時の負荷なのか、両方が重なったのかを切り分ける必要があります。実は今日も、割れは軽いのにタッチだけ暴れるiPhone 6 Plusを見ました。画面上では一筋の割れに見えても、コネクタ側では別の症状が出ることがあります。
「ネジの場所、ここで合っていますか」。その迷いが、被害拡大の分かれ目でした。
修理での回復
作業ではまず、バッテリーコネクタを外して通電状態を抑え、画面側のコネクタとセンサーケーブルの折れをルーペで確認しました。今回の個体は基板側の端子に大きな欠けは見られず、画面パネル交換と周辺ケーブルの整え直しで表示とタッチが戻りました。ホームボタンは本体と紐づく部品のため、無理に交換せず、元のボタンを移植して反応を確認。機種・症状によっては当日返却可能なケースもありますが、在庫、混雑、DIY後の分解状態でお預かり時間は前後します。修理後は技術基準適合確認のうえお引渡しいたします。交換した部品に対して 3 ヶ月の動作保証があり、落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は修理保証規約をご確認ください。来店前の流れはご来店の流れ、郵送依頼は配送修理のご案内で特商法表記とあわせて確認できます。
DIY後の端末は、画面交換だけで判断せず、バッテリー端子・近接センサー・ネジ位置まで確認すると見落としが減ります。
今後への教訓
DIYを見送る判断材料は3つあります。1つ目は工具の精度で、合わないドライバーはネジ頭を削り、次の修理を難しくします。2つ目は静電気対策。冬場や乾いた室内では、目に見えない放電が基板やセンサーに触れることがあります。3つ目は認証付き部品の調達難易度で、見た目が同じでもタッチ感度や発色に差が出る部品があります。
分解前のお見積もりは無料、お見積もり提示後のキャンセルも可能(分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)。料金は機種・症状によって異なります。お見積もりのお問い合わせから、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
よくある質問
DIYで開けたiPhone 6 Plusでも画面修理を相談できますか?
分解跡や欠損部品の有無を確認し、画面交換で済むか周辺部品の確認が必要かをご案内します。基板損傷が疑われる場合は追加診断となることがあります。
作業時間はどのくらいですか?
機種・症状、在庫、混雑、DIY後の状態で変わります。状態が軽い場合は当日返却可能なケースもありますが、事前の状態確認が前提です。
端末内の情報は残りますか?
多くのケースで端末内の情報を保持したまま進めます。基板修理や水濡れなど重度故障が絡む場合は、事前バックアップを推奨します。
保証の条件はどうなりますか?
交換した部品に対して 3 ヶ月の動作保証があります。落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外で、詳細は保証規約ページの条件に沿います。
郵送で依頼できますか?
来店修理に加えて配送修理も扱っています。発送前に症状、端末の状態、返送条件を確認し、特商法表記もあわせて案内します。