先日、ネットで買った防水テープと乾燥剤を使ってiPhoneの水没を自分で修理しようとしたお客様が来店されました。

結果的に、内部の腐食が広がり、基板までダメージが及んでいました。実は当店、月に3〜4件は似たようなケースが持ち込まれます。水没直後ならまだしも、時間が経ってからの自己修理はリスクが高い。水没した端末は、水分が内部でゆっくりと基板を蝕んでいくんです。特に気づかずに充電すると、一気にショートして致命的に。この方も「ネットに載ってた方法でやってみた」と仰ってましたが、結果的に修理費用も時間も余計にかかりました。

そこで今回は、その失敗事例を基に、水没修理の実際をお伝えします。

失敗の経緯

お客様は、うっかりiPhoneを水没させた後、ネットで調べて「米袋に入れて乾燥させる」という方法を試したそうです。

その上で、画面の曇りを取ろうと自分で分解。しかし、内部の水が概ね乾いておらず、コネクタ周辺で青錆が発生していました。電源を入れたら画面が点滅し、その後つかなくなりました。ネットの情報だけを信じて分解したのが間違いでした。

「正直、もっと早くプロに任せればよかった」とお客様。

水没後は、電源を基本的に入れず、すぐに専門店へ。これが鉄則です。

被害状況

当店に持ち込まれた時点で、基板の水没痕は広範囲。ロジックボード上のIC周りに腐食が認められました。

実はこのケース、分解した際に内部に残った水分が基板の別の箇所に移動し、被害を拡大させた可能性が高い。経験上、水没から1週間以内に修理に出せば、基板交換だけで済むケースが月に2〜3件はあります。しかし、自己修理で時間が経つと、修理費用が2万円以上跳ね上がることも珍しくありません。

今回の端末は、バッテリー端子も腐食しており、基板修理が必須の状態でした。

修理での回復

当店では、水没したiPhoneのご来店の流れに沿って、まず超音波洗浄と基板の腐食除去を実施。

その後、電源回路の導通確認。ICの交換が必要な部分は、マイクロスコープ下で慎重に作業を進めました。約2時間の作業で、無事に電源が入る状態に。基板修理後は、技術基準適合確認のうえお引渡しいたします。

修理後は、すべての機能をチェック。カメラやスピーカーに問題はありませんでした。料金は機種・症状によって異なりますので、詳しくはお見積もりのお問い合わせからご確認ください。

お客様には「もう二度と自分で触らない」と約束していただきました。

今後への教訓

DIYで水没修理を試みる前に、以下の3点を覚えておいてください。1つ目は、精密ドライバーやピンセットの精度。市販の安物工具では、ネジ山をなめたり、基板に傷をつける危険があります。2つ目は、静電気対策。家庭では帯電防止マットやリストバンドはまずありません。ワンタッチでICが死にます。3つ目は、水没検知シールや認証付き部品の調達難易度。ネットで買った部品が純正同等品とは限らず、その後の動作不安定の原因になります。

大切なiPhoneを守るには、やはり専門店の判断を仰ぐのが一番。大阪・松屋町の大阪・松屋町スマエキでは、水没修理の実績が豊富です。同じ症状の他事例も参考に、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。また、iPhoneのバッテリー交換についても合わせてご覧ください。

よくある質問

iPhoneが水没したら、まず何をすべきですか?

絶対に電源を入れず、すぐに電源を切り、乾燥させずに専門店に持ち込むのが最善です。自己修理は被害を拡大させるリスクが高いです。

水没修理の費用はどのくらいですか?

機種や症状によって異なります。基板修理の有無で大きく変わりますので、お問い合わせフォームから見積もりをご依頼ください。

自分で分解してしまいましたが、修理は可能ですか?

可能なケースが多いですが、分解後の状態によっては部品交換や基板修理が追加で必要になる場合があります。まずはお預かりして診断します。

水没したiPhoneのデータは残りますか?

ほとんどの修理でデータは保持したまま対応可能ですが、基板修理や重度故障の場合は事前バックアップを推奨します。完全な保証はできません。

修理にかかる時間は?

症状によりますが、水没クリーニングのみで半日程度、基板修理が必要な場合は2〜3日かかることもあります。お預かり時に目安をお伝えします。