iPhone SE(第2世代)の水没症状は、IP67の防水仕様による保護レベルを超えた浸水が原因で発生します。特に経年劣化で防水シールが弱っている個体や、落下による衝撃で筐体に歪みが生じた場合、水没リスクが急上昇。当店でも月に3〜4件ほど同症状の修理依頼があり、その多くは浴室や洗面所での落下、ポケットごとの洗濯事故です。先日も大阪市内から来店されたお客様は、「トイレに落としたと思って拾ったけど、もう何も映らん」と苦笑いされていました。
まずは分解から始めます。
水没端末の修理で最初に行うのは、筐体を開いて中の基板を取り出す作業です。この段階では、まだ通電テストは行いません。なぜなら、水分が残った状態で通電するとショートして二次被害が拡大するからです。当店では、基板を取り出したらまず目視確認。水没反応シールの色やネジの錆び具合から浸水の範囲を推測します。そして専用の洗浄液で基板を丁寧にブラッシング。この洗浄では、水溶性の汚れや腐食性イオンを除去することが目的で、細かいピンセット作業が約30分ほど続きます。洗浄後は乾燥工程に移行。自然乾燥では3〜5時間かかりますが、温度管理された恒温槽を使えば1.5時間程度で次のステップに進めます。
乾燥が完了した基板に、まず仮のパーツを3点だけ取り付けます。画面、バッテリー、充電用フレックスケーブルです。この3つがあれば基板単体で起動確認が可能。電源が入り、画面にリンゴマークが表示されれば、基板は生きていると判断できます。お客様からは「動いた!」と安堵の声が上がることも。ですが、ここで油断は禁物。基板が動いても、他のパーツが水没で故障している可能性が高いからです。
そう、修理はこれからが本番。
基板動作確認後は、本来の端末に組み込まれているパーツを一つずつテストしていきます。ホームボタン、スピーカー、マイク、カメラ、Touch ID、無線モジュールなど、一つでも動作不良があれば交換対象。特にTouch IDはセキュリティチップと連動しているため、純正部品でないと使えないケースもあります。この段階で、必要な交換部品が初めて特定できるのです。当店では、不良パーツをリストアップした上でお客様に提示し、修理可否と費用をお伝えします。ちなみに当店の修理ブログ一覧では、類似事例の修復率や費用感をまとめていますので、事前にご覧いただくのもおすすめです。
お見積もりは分解前でも無料で承っています。また、お見積もり提示後のキャンセルも可能です(ただし、分解診断や部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)。料金は機種や症状によって異なるため、お問い合わせフォームよりご連絡ください。当店の修理保証についてのページもご参照いただければ、交換部品には3ヶ月の動作保証(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページ)が付くことをご確認いただけます。また、iPhoneのバッテリー交換についての情報も併せてどうぞ。
水没修理でよくあるご質問は、よくある質問のページでQ&A形式でまとめています。例えば「修理期間はどのくらい?」「バックアップなしでもデータは残る?」といった疑問に答えていますので、一度ご覧ください。
よくある質問
iPhone SE(第2世代)が水没した場合、データは残りますか?
ほとんどのケースでデータを保持したまま修理可能です。ただし基板腐食が進行している場合はデータ復旧が難しくなるため、水没後はすぐに電源を切ってご来店ください。当店では分解前の無料診断でデータ保護の可能性を評価します。
修理期間はどのくらいかかりますか?
基板洗浄と乾燥だけで3〜5時間(翌日お渡しが一般的)ですが、部品交換が必要な場合はさらに1〜2日いただく場合があります。お急ぎの場合はお電話で在庫・工数をご確認ください(電話番号の代わりにお問い合わせフォームをご利用ください)。
水没修理の料金はいくらですか?
機種と症状により異なります。分解前無料見積もりで正確な金額をお伝えします。目安として、基板洗浄のみで8,000〜15,000円、パーツ交換が加わると20,000〜40,000円程度ですが、あくまで参考値です。お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
自分でネットで買った部品に交換してもらえますか?
申し訳ございませんが、当店で取り扱う純正相当品または高品質互換部品のみ使用しております。お客様ご持参の部品での修理は承っておりません。品質保証の観点からご了承ください。