先日、Apple Watch を水没させてしまったお客様がご来店されました。
「お風呂で使ってたら、うっかりそのまま寝てしまって…朝気づいたんですけど、画面が真っ黒で。もうだめかと思いました」と、お客様は少し諦め気味。当店では月に3-4件ほどApple Watchの水没修理をご依頼いただきます。特にSeries 6以降のモデルは防水性能が高いものの、経年劣化でシールが甘くなっているケースが多く、正直なところ油断できません。今回の個体はSeries 5。購入から2年半ほど経っていて、水没のダメージが内部まで及んでいる可能性が高いと見ました。
まずは分解診断から。
裏蓋を開けると、基板に水滴の跡と白い腐食がうっすら。充電端子周りも少し変色。幸いにもバッテリーの膨張はなく、メイン基板へのダメージは軽度でした。「まだいけそうですね」とお伝えすると、お客様の顔に少し明るさが戻りました。分解診断後のキャンセルも可能ですが、今回は修理を決断されました。
修理工程で一番気を使うのが、基板の洗浄と腐食除去です。当店では超音波洗浄機と専用の洗浄液を使い、コネクタ周りを丁寧にクリーニング。その後、乾燥機でじっくり水分を飛ばします。この工程、急いては事をし損じます。最低でも30分は乾燥時間を確保。また、腐食がひどい場合は部品交換も必要になりますが、今回は軽度だったので洗浄のみで対応できました。充電池は念のため新品に交換。お客様には「内部がきれいになれば、また使えるようになる可能性が高いですよ」とお伝えしました。
組み立て後、充電ケーブルで起動テスト。
リンゴマークが表示され、無事にホーム画面へ。タッチもスムーズ、センサー類も全て正常。修理時間は約50分でした。お客様は「思ったより早かった!ありがとうございます」と喜んでおられました。当店としても、データが消えずに復旧できてほっとしました。Apple Watchはペアリングし直しが必要な場合もありますが、今回はそのまま使えました。もしバックアップが無くても、ほとんどの修理でデータを保持したまま対応可能です(基板修理や重度水没の場合は事前バックアップ推奨)。
店主からの一言──今回の修理を振り返って、やはり早期の対処が肝心だと実感しました。水没後はすぐに電源を切り、乾燥させるのが鉄則。後日、お客様から「今度は多くの場合風呂に持ち込まないようにします」とメールでご連絡いただき、クスッと笑ってしまいました。そうそう、Apple Watchの修理をご検討の方は、同じ症状の他事例もご参考に。また、ご来店の流れやお見積もりのお問い合わせはフォームからどうぞ。他機種の水没修理のご相談や他の修理メニューも承っています。
よくある質問
Apple Watch を水没させてしまいましたが、修理可能ですか?
水没の程度によりますが、軽度の腐食であれば洗浄のみで復旧可能なケースが多いです。基板へのダメージが大きい場合は部品交換などの対応となります。まずはお気軽にご相談ください(お問い合わせフォームより)。
修理時間はどのくらいかかりますか?
症状にもよりますが、乾燥工程を含めて目安として30分〜1時間程度です。混雑状況により前後する場合がございます。
データは消えますか?
ほとんどの修理でデータを保持したまま対応可能です。ただし、基板修理や重度の水没の場合は事前にバックアップをお勧めします。
水没修理の保証はありますか?
交換した部品に対して3ヶ月の動作保証が付きます(落下・水濡れなどの使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページをご確認ください)。