ZenFone3Ultraの充電マークは出るのに電源が入らない。この症状、構造的に見るとバッテリーの内部抵抗上昇が原因のケースが大半です。
先日持ち込まれたお客様も「充電中はマークが点くけど何時間置いても電源が入らない」とのこと。当店で月に3〜4件はこのパターンです。充電回路自体は生きているため、バッテリー側の劣化をまず疑います。
リチウムイオン電池は300〜500回の充放電で容量が低下。特に2016年発売の本機種は経年劣化が進んでいる個体が多い。
内部で何が起きているかというと、電解液の分解により内部抵抗が増加。充電電圧がかかっても、バッテリーセルが十分な電流を受け入れられず、保護回路が起動電圧まで達しない状態に。結果として充電表示は出るがシステム起動に必要な電力を供給できません。実際、テスターで測定すると端子電圧は3.0V前後で推移するものの、負荷をかけると一気に2.5V以下に落ち込みます。これが「充電マークは出るが電源が入らない」の本質です。
分解作業は画面側から。ヒートガンで接着剤を60℃程度に加熱しながら開口。
液晶パネルを取り外すと、本体の7割を占める巨大なバッテリーが現れます。Zenfone3Ultraはバッテリーが外側テープで固定されており、専用工具で慎重に剥がしていく必要があります。このとき、バッテリー裏面に残るテープ糊を概ね除去しないと、新しいバッテリーが浮いてしまうため注意。
交換後のバッテリーは、もともと隙間なく設計されているので、サイズが合わないと収まりません。当店では互換性確認済みの社外品バッテリーを使用。取り付け後、充電端子にテスターを当てて充電電流が1A以上流れていることを確認。その後、電源ボタン長押しで起動テストを行います。お客様の端末は無事起動し、バッテリー残量も正常に表示されました。交換した部品に対して3ヶ月の動作保証(落下・水濡れは対象外、詳細は修理保証についてをご参照)。
充電できるのに電源が入らないなら、まずはバッテリー。
この症状にお心当たりのある方は、分解前の無料お見積もりからご相談いただければと思います。大阪・松屋町の実店舗では、営業時間内(10-19時)にて来店修理受付中。郵送修理も対応していますので、遠方の方でもお見積もりのお問い合わせからどうぞ。
さらに、他の機種の同様トラブルについては関連する修理事例もご参照ください。当店ではASUS全般の修理実績が多く、Galaxy水没修理のご相談なども受け付けております。また、iPhoneのバッテリー交換についての記事もございますので合わせてご覧ください。修理ブログ一覧から他機種の事例もチェックいただけます。
よくある質問
充電マークは出るのに電源が入らない原因は?
バッテリーの経年劣化による内部抵抗増加が主因です。充電回路は正常に動作しているが、バッテリーセルが十分な電力を蓄えられずシステム起動に至らない状態です。
自分でバッテリー交換は可能ですか?
技術的には可能ですが、専用工具と熱管理が必要です。誤った開口で液晶破損や基板損傷のリスクがあります。当店では無料見積もり後、交換作業を行います。
修理後どれくらい保証がありますか?
交換したバッテリー部品に対して3ヶ月の動作保証(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページをご確認ください)。