先日、ネットで部品を買って自分でカメラレンズを交換しようとした iPhone 13 Pro が、当店の作業台に届きました。お話を伺うと「動画を見ながらやったら逆に映らなくなった」とのこと。バキバキだったレンズはたしかに新しいガラスに変わっていましたが、肝心の撮影が真っ暗。診断したところ、OIS(光学手ぶれ補正)部のフレキケーブルが断線していました。
iPhone 13 Pro のカメラはトリプルレンズ+ LiDAR の高密度ユニットです。簡単に直せるように見えても、実は内部の精密度合いが他機種よりはるかに高い、というのが現場の感覚です。
「ネットで買ったレンズを貼っただけ」で起きるトラブル
当店に持ち込まれる「自力修理失敗」のパターンは、だいたいこの 4 種類に集約されます。
- レンズはきれいになったが、内部にガラス片が落ちてフォーカスが合わない
- ヒートガンの当てすぎで本体フレームが反り、画面が浮く
- OIS のフレキケーブルを引っ張ってしまい、撮影できなくなる
- 背面の「Apple ロゴ」周辺の防水テープを剥がしっぱなしで耐水性能が消失
iPhone 13 Pro の OIS は、レンズユニット全体をセンサーごと動かすセンサーシフト方式(旧来のレンズ駆動より精密)です。そのケーブルを引っ張れば即断線、組み戻しても二度と動きません。これだけで「レンズ貼り替えで済んだはずの修理」が、カメラユニット交換まで膨れ上がります。
正規修理に出すと高い、とよく言われる理由
「iPhone 13 Pro を Apple に出すと数万円コース」と耳にして、自分でやろうと思った――というお客様が多いのが正直なところです。理由は明確で、Apple 正規修理の場合、カメラに不具合があると「カメラユニット単体交換」ではなく、機種によっては基板込みの本体交換扱いになる場合があるためです。
当店のような総務省登録修理業者では、カメラユニットだけ・レンズだけ、と部分交換で対応できるため、無駄な部品代がかかりません。/sumaho/show-207.html
松屋町スマエキでのレンズ交換手順
当店ではまず外観の確認をしてから、以下のいずれかをご提案します。
- 外側のガラスのみを貼り替える「分解なし」方式(最短 30 分)
- 本体を分解してカメラユニットごと交換する方式(最短 60 分)
動作確認の結果、撮影に問題がなければ 1 番、ブレ・真っ暗・異音があれば 2 番です。LiDAR 周辺のレンズが割れている場合は、ARKit や夜景ポートレートに影響するため、診断の精度を上げています。
放置するとどうなるか
レンズが割れたまま使い続けると、ガラス片が内部に落ちてセンサーに傷を付けます。これが進むと、レンズだけの貼り替えでは済まなくなります。早ければ早いほど安く済む、というのは現場の正直な感覚です。
とはいえご自身で直すこと自体を否定するつもりはありません。ただ、迷ったら一度ご相談ください、という話です。「なんでもない症状」と「もう手がつけられない症状」の境目は、外から見ただけだと判断が難しいところがあります。
修理料金とお問い合わせ
料金は機種・症状によって異なります。レンズだけの貼り替えとカメラユニット交換では作業内容が違うため、まずは端末を見せていただいてからのお見積もりです。お見積もりは無料、修理確定までキャンセル可能です。
/sumaho/show-651.html 同時に画面修理が必要な方は、まとめてご依頼いただくことで時間短縮ができます。
よくあるご質問
iPhone 13 Pro のレンズだけ自分で交換した端末も診てもらえますか?
はい、診断・追加修理いずれも承ります。お預かり時に状態を確認したうえで、必要な修理内容と料金をご案内します。
OIS が壊れているかどうか、どうやって判断していますか?
純正のカメラアプリで動画撮影し、ブレの収まり具合を確認します。OIS が無効になっていると、わずかな手の動きでも画像が大きく揺れます。
修理時間はどれくらいですか?
レンズ貼り替えのみで最短 30 分、カメラユニット交換で 60 分〜です。当日の混雑によって前後します。
耐水性能は元に戻りますか?
分解修理を行なった場合、防水テープを新品に貼り替えていますが、出荷時と完全に同等とは保証いたしかねます。お風呂や水場での使用は控えてください。
保証はありますか?
修理後 3 ヶ月の動作保証を付けています。交換したパーツに不具合が出た場合は無償で再対応します(落下・水濡れによる二次故障は除く)。