先日、ネットで部品を買って自分で液晶交換しようとした iPad 5(第 5 世代)が当店に持ち込まれました。お客様の話では、「画面中央に黒い横線が出ていたので、動画を見ながら直そうとしたら、ガラスがバキバキに割れて、しかも液晶が映らなくなった」とのこと。
iPad のガラス・液晶交換は、iPhone より難易度が高いと言われています。理由は構造の違いにあります。今回は失敗事例を踏まえつつ、なぜ素人作業が悪化するのかを整理します。
iPad 5 の液晶横線が出る原因
画面中央に端から端まで一直線に黒い横線――これが当店によく持ち込まれる症状です。原因は次の 3 種類に分かれます。
- 液晶パネル本体の表示ライン破損:落下や圧迫による物理損傷
- 液晶のフレキケーブル接続不良:内部のコネクタが緩んでいる
- 基板側の表示制御 IC の不調:稀。多くの場合は液晶側
多くは 1 番目で、液晶パネルの交換で改善します。「数日前に落としてしまったあと、徐々に横線が広がってきた」というパターンが典型例です。横線は時間とともに増えていく傾向があるため、早期の修理を推奨しています。
「自分で直して悪化させた」典型的な失敗
iPad 5 を自力で開けようとした際、当店に持ち込まれる失敗事例はこんな具合です。
- ヒートガンをガラスに直接当てて、液晶側まで熱で破損
- 吸盤治具がなく、無理にガラスを持ち上げて全体が割れた
- 粘着テープを剥がすのに時間をかけすぎて、液晶ケーブルを引っかけた
- ネジの位置を間違えて組み戻し、フレームに穴を空けた
iPad は iPhone と違って、ネジと両面テープではなく、強力な粘着テープのみでガラスが本体に接着されています。剥がすにはガラスを割らずに、温めながらじっくり持ち上げる技術が必要です。慣れていないとほぼ確実にガラスが割れます。
正規の修理で何が違うか
当店での iPad 5 液晶交換の流れは以下です。
- 本体全体を加温パッドで温めて、両面テープを軟化させる
- 専用の吸盤治具と樹脂製ヘラでガラスを慎重に持ち上げる
- ガラスを完全に外したら、液晶パネルのコネクタを切り離す
- 液晶パネルを新品に交換し、コネクタを再接続
- 新しい両面テープを貼って、ガラスを圧着
- 動作確認と圧着時間(数時間)の経過待ち
所要時間は最短 90 分〜、当日お預かり・翌日引き取りとなる場合もあります。圧着の質が後々の浮きや剥がれを左右するため、ここを急がないのが当店の基本方針です。/sumaho/show-961.html
料金が高くつくケース
自分で開けて悪化させた状態で持ち込まれると、結果として料金が膨らみます。具体的にはこんな積み上げが起きます。
- ガラスを割ったので、ガラス代が追加
- 液晶ケーブルを断線させたので、液晶交換も追加
- 本体フレームをゆがめたので、組み付けに余計な時間がかかる
- ホームボタンの指紋認証ケーブルを切ったので、Touch ID が使えなくなる
もちろんご自身で直されること自体を否定するつもりはありません。ただ、結果として倍以上の費用がかかった例も実際にあるため、迷ったらまず一度ご相談ください。
料金とお問い合わせ
料金は機種・症状によって異なります。お電話または来店時にお見積もり致します。お見積もりは無料、修理確定までキャンセル可能です。/sumaho/show-296.html
よくあるご質問
iPad 5 の液晶横線は時間とともに広がりますか?
多くの場合、線が増えたり太くなったりしていきます。気付いた時点で早めの修理をお勧めします。
iPad の修理時間はどのくらいですか?
液晶交換で最短 90 分〜、当日お預かり・翌日引き取りとなる場合もあります。圧着時間が必要なためです。
自分で開けて悪化させた iPad も診てもらえますか?
はい、状態を確認したうえで対応可能な範囲をご案内します。料金は機種・症状によって異なります。
純正パーツを使っていますか?
純正同等品の高品質互換パーツを使用しています。総務省登録修理業者として、安全基準を満たしたパーツのみ採用しています。
修理後の保証はありますか?
修理後 3 ヶ月の動作保証を付けています。交換した液晶の表示・タッチに不具合が出た場合は無償で再対応します(落下・水濡れによる二次故障は対象外)。