タクシー運転手さんのご相談 ─ 「この iPhone 6、まだ使い続けたいんです」

先日、当店に 40 代男性のお客様がご来店されました。大阪市内で長くタクシーの運転手をされている方で、お仕事中にポケットから iPhone 6 を取り出した瞬間、車外のアスファルトに落としてしまったとのこと。拾い上げて画面を見ると、左下の角から斜め上に向かって細いヒビが走り、表示の一部に薄くにじみのような滲みが出ていたそうです。

iPhone 6 screen-crack 修理事例

「正直、iPhone 6 はもう古い機種やと自分でも分かってるんですけど、ずっと使い慣れた相棒みたいなもんで。新しい機種に替えるよりも、これをもうちょっと使い続けたいんですわ」── お話を伺いながら、この機種への愛着がしみじみ伝わってきました。当店では月に 3〜4 件は iPhone 6 / 6s 系の画面修理をお預かりしており、まだまだ現役で使い続けたいというご相談は決して珍しくありません。

うちは大阪市中央区松屋町住吉にある小さな修理店で、2019 年から地元のお客様を中心にスマートフォン・タブレットの修理を専門に対応してまいりました。営業は 10:00〜19:00、水曜が定休日となります。同じような同じ症状の他事例もこれまで多数お預かりしてきましたので、今回も落ち着いて拝見させていただきました。

受付時の診断 ─ 表面ガラスだけか、液晶まで届いているか

お客様から端末をお預かりして、まず明るい場所で画面全体を確認しました。ヒビは左下角から斜めに数本、長さにして 4cm ほど。指で軽くなぞるとガラス片が引っかかる感触があり、表面の強化ガラスがしっかり割れていることが分かります。

続いて画面表示のチェックです。ホーム画面を出していただき、白背景のメモアプリを開いて画面を全面に表示。すると、ヒビの周辺、ちょうど左下から中央寄りにかけて、薄い墨をこぼしたようなにじみが浮かんでいました。これは液晶側のダメージが進行しているサインで、放置すると徐々に黒い染みが広がっていくケースが多いです。

タッチ操作も全画面を順番に試してみたところ、ヒビが集中している左下のエリアで時々反応が鈍くなる場面がありました。タッチ IC への信号もそろそろ怪しくなりかけている、というのが正直な所感です。

お客様にも実際に画面を見ていただきながら、「表面のガラスだけでなく、液晶パネルまでダメージが届いている状態ですね」「このまま使い続けると、にじみが広がってタッチも効かなくなる可能性があります」と、見たままを率直にお伝えしました。診断の結果、画面アセンブリ (ガラス+液晶+タッチ+フロントカメラ周りの一体ユニット) 一式の交換をご提案。分解前のお見積もりは無料で、お見積もり提示後のキャンセルも可能 (分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)とご案内し、お客様にご納得いただいた上で作業に進みました。

作業工程 ─ 開封から動作確認まで、ひとつひとつ丁寧に

iPhone 6 / 6s 系は基本構造がよく似ており、画面アセンブリ交換の手順自体は当店スタッフも何度も経験している内容です。とはいえ、年数の経った機種は内部の防水シールや小ネジが固着していることも多く、油断は禁物。今回も慎重に進めていきました。

まずは電源オフ、本体下部の星型ネジ 2 本を外し、専用の吸盤と薄いピックを使って画面と本体フレームの隙間を少しずつ開いていきます。古い両面テープが粘っており、ピックを滑らせる角度を細かく調整しながらゆっくり持ち上げました。画面を完全に外す前に、内側のフレックスケーブル数本のうち液晶用のコネクタを傷めないよう、本体フレームに対して 90 度ほど画面を立てた姿勢で固定するのが iPhone 6 / 6s 整備のセオリーとなります。

続いて遮蔽板のネジ 4 本を外し、フレックスケーブルのコネクタを順番に切り離して、割れた画面アセンブリを取り外しました。新しい画面アセンブリに、フロントカメラ・イヤースピーカー・ホームボタン (Touch ID) を旧画面から移設します。とくにホームボタンは、お客様の Touch ID 情報が紐づいているため、必ず元のものを使用するのが鉄則。万が一断線させると指紋認証が使えなくなるため、フレックスケーブルの折り返し角度に細心の注意を払いました。

移設が終わったら新しい画面を本体に戻し、コネクタを順番に接続。仮組みの状態で一度電源を入れ、表示・タッチ・Touch ID・フロントカメラ・通話用イヤースピーカーすべての動作を一通り確認します。今回はすべての項目が問題なく動作することを確認できたため、遮蔽板を戻し、本体フレーム周囲の防塵パッキンを新品に貼り替えてから画面を本体に圧着。最後に星型ネジを締めて作業は完了しました。お預かりからお返しまでの所要時間は、症状や機種、混雑状況によって前後しますが、今回はおおむね 1 時間ほど。iPad画面割れ修理の流れとも共通する部分が多く、画面割れ系の修理は当店の得意分野のひとつでもあります。

完成後の確認とお見送り ─ 「これでまだまだ走れますわ」

お客様にお戻しする前に、もう一度全機能を当店スタッフでチェック。白背景・黒背景のテストパターンで液晶のにじみがないこと、画面四隅・中央のタッチが均一に効くこと、ホームボタンの押し込み感と Touch ID の反応、Wi-Fi・モバイル通信、各種スピーカー・マイク。すべて問題なし、という状態でお客様をお呼びしました。

カウンターで端末をお渡しし、お客様自身にも全画面のスワイプ操作と Touch ID のロック解除を試していただきます。「うわ、やっぱり画面きれいやなぁ。買うた当時の感じや」と、思わず声を漏らされた表情がとても印象的でした。続けて、「これでまだまだ走れますわ。ホンマありがとう」と握手を求められ、こちらも温かい気持ちでお見送りいたしました。

交換した部品に対しては 3 ヶ月の動作保証をお付けしています (落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページ)。同じ iPhone 6 / 6s でも、症状や落下の角度、使用年数によって最適な対応は変わってきます。気になる症状がある段階で一度プロの目で見てもらうのが、結果的に長く使い続けるコツのようです。

修理後は技術基準適合確認のうえお引渡しいたしました。当店ではこのような修理事例を日々記録しており、過去の修理ブログ一覧でも様々な機種・症状をご紹介しています。お住まいが大阪市内・近郊の方はもちろん、来店が難しい方には配送修理 (郵送依頼可) も承っています。大阪・松屋町スマエキでは、iPhone 6 のような長く愛された機種から最新機種まで、機種・症状によっては当日返却可能なケースもございますので、まずはお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。料金は機種・症状によって異なりますが、修理料金の目安ページもあわせてご参照いただけますと幸いです。

よくある質問

iPhone 6 のような古い機種でも、画面修理は今でも対応してもらえますか?

当店では iPhone 6 / 6s 系の画面アセンブリも引き続きお預かりしております。月に数件はご依頼があり、長く使い続けたいというお客様のご要望に対応可能です。在庫状況により部品お取り寄せとなる場合がありますので、事前にお問い合わせフォームよりご相談ください。

ヒビ自体は小さいのですが、表示ににじみが出ています。修理は必要でしょうか?

経験上、表示のにじみは液晶側のダメージが進行しているサインで、放置すると黒い染みが広がっていく傾向があります。タッチ反応の低下にもつながりやすいため、早めの画面アセンブリ交換をおすすめしております。当店では分解前のお見積もりは無料で承ります。

ホームボタンの Touch ID は、画面交換後も使えますか?

iPhone 6 / 6s の Touch ID は元のホームボタンと本体が紐づいているため、必ず旧画面のホームボタンを新しい画面アセンブリに移設して使用します。当店ではフレックスケーブルを傷めないよう慎重に作業し、多くのケースで指紋認証も問題なく継続してご利用いただけます。

修理にかかる時間と保証はどうなっていますか?

iPhone 6 / 6s の画面アセンブリ交換は、機種・症状・混雑状況にもよりますが、目安として 1 時間前後でお返しできるケースが多いです。交換した部品に対しては 3 ヶ月の動作保証をお付けしています (落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページ)。

大阪・松屋町まで行くのが難しいのですが、配送修理はできますか?

はい、来店修理だけでなく配送修理 (郵送依頼可) も承っております。営業は 10:00〜19:00 (水曜定休)で、店舗は大阪市中央区松屋町住吉 6-26 にございます。詳細はお問い合わせフォームよりご連絡ください。