試着室の鏡前で起きた落下、ご来店までの経緯
先日、当店に大阪市浪速区から 22 歳の女性のお客様がご来店されました。専門学校に通いながら近くのアパレルショップで販売スタッフをされている方で、勤務中のお昼休憩を使ってわざわざ松屋町まで足を運んでくださったのです。
事情を伺うと、店頭で試着室のお客様対応をしていた際、自分のコーディネートを鏡に映そうと iPhone 14 Plus を持ち上げた瞬間、汗ばんだ手から滑り落ちてしまったとのこと。落下面はタイル張りの床で、本体右上から角打ちしたそうです。「画面の右上から蜘蛛の巣みたいにヒビが広がって、半分くらい黒く帯びた感じになってます」とご本人。

お問い合わせフォームから事前にご連絡をいただいていたので、当店としても受け入れ準備が整った状態でした。実は同じような同じ症状の他事例は月に 8〜10 件ほど対応している印象で、特に女性のお客様の落下事例は服のポケットや鞄からの取り出し時が多い傾向です。
受付時の診断 — ヒビだけでは済まないケースもあります
カウンターでお預かりして、まず外観の確認から入りました。ガラスのヒビは右上から放射状に伸びており、画面下部までは到達していないものの、上半分は液晶表示も乱れてストライプが入っている状態。タッチ操作を試したところ、画面上部 3 分の 1 はタッチ反応が完全に死んでいました。
iPhone 14 Plus は 6.7 インチの大型ディスプレイで、Plus 系・Pro Max 系は片手保持の安定が悪く、当店の 2019 年からの来店記録を見ても落下による画面割れの比率が標準サイズ機種より高めになっています。今回の個体もフレームの角に軽い変形が見られましたが、本体の歪みまでは進んでいなかったので画面交換のみで対応できる範囲と判断しました。
お客様には「ガラス・液晶・タッチ層が一体型のディスプレイユニット交換になります。Face ID やバッテリー、本体内のデータはそのまま引き継げる想定ですが、基板側に衝撃が及んでいた場合は分解時にお伝えします」と説明。分解前のお見積もりは無料で、ご納得いただけなければそのまま組み戻して持ち帰っていただけることもあわせてご案内しました。
料金は機種・症状によって異なりますので、詳細は修理料金の目安のご案内ページからお問い合わせフォーム経由でご確認いただいています。
修理工程 — Plus 系特有の注意点をひとつずつ
お預かり後、作業台で本体を温めて画面のフロント部分から分解開始です。iPhone 14 シリーズから本体構造が変わり、背面ガラスからもアクセスできる新設計になりましたが、画面交換に関しては従来通り前面からの分解になります。
慎重に画面を持ち上げ、まずは内部のフレックスケーブルを順番に外していきます。Plus サイズはディスプレイ自体が重く面積も広いので、開ける角度を 70 度以上にすると上部のケーブルに負荷がかかるリスクがあるため、当店では専用の保持アームを使って固定しながら作業します。
内部を確認すると、幸いにもロジックボードや内部コネクタへの飛び火はなく、Face ID 用の TrueDepth カメラユニット周りも無傷。落下時の角度が良かったのか、衝撃のほとんどが画面ガラスで吸収されていた様子でした。月に 3〜4 件は内部基板まで影響が及んでいる重度のケースもあるため、今回はラッキーな部類です。
次に、純正同等規格の交換用ディスプレイユニットへ Face ID やイヤースピーカー、近接センサーなどの内部部品を移植していきます。iPhone 14 Plus は内部のコネクタ配置が iPhone 13 Plus とは微妙に違うため、過去機種の感覚で進めると引っ掛かる場面があり、ここは経験がモノを言う工程でした。
移植が終わったら新しい画面を仮接続し、表示・タッチ・Face ID・True Tone・自動明るさ調整までひと通りチェック。問題なしと確認してから本体に戻し、防水パッキンを貼り直して密閉します。受付からこの段階まで、お預かり時間は当日のご予約状況にもよりますが、機種・症状によっては当日返却可能なケースもあります。
お渡しと、その後 — 画面保護フィルムだけは強くおすすめ
組み上げ後、お客様にご来店いただき動作確認に立ち会っていただきました。表示の色味、タッチの追従、ホーム画面のスワイプ、Face ID のロック解除、SNS の投稿画面でのキーボード入力までひと通り操作してもらい、「全部ちゃんと動いてます、戻ってきた感じがします」と笑顔のリアクション。
交換した部品に対しては 3 ヶ月の動作保証(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページ)をお付けしています。ただし今回のように落下が原因のケースでは、再発防止策のご案内のほうが大事になります。
お客様には「アパレル販売のお仕事だと、勤務中にスマホを腰ポケットに入れたり、お客様への接客の合間に出し入れする機会が多いと思います。鞄やポーチにも軽量タイプの耐衝撃ケースとガラスフィルムを併用すると、次の落下を画面割れまで進ませない確率が上がりますよ」とお伝えしました。
ちなみに当店では修理だけでなく、修理後のお客様にケースやガラスフィルムのおすすめもしています。大阪・松屋町スマエキでは 2019 年の創業から地元の方や勤務先が大阪市内の方を中心に、こうした実生活に寄り添った修理対応を心がけてきました。
今回の事例のような Plus サイズの落下対策や、過去の iPad画面割れ修理の流れ、その他の機種別の事例は 修理ブログ一覧 でも順次公開していますので、ご自身のスマートフォンに似たケースを探してみてください。
松屋町の店舗は 10:00〜19:00 (水曜定休) で営業しております。お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡いただければ、症状を伺ったうえで来店修理・配送修理いずれの対応もご案内いたします。
よくある質問
iPhone 14 Plus の画面交換でデータは消えませんか?
ほとんどの修理でデータを保持したまま対応可能です(基板修理・水没等の重度故障は事前バックアップ推奨)。今回のような落下による画面割れは、ディスプレイユニットの交換のみで本体内のデータや Face ID 情報、バッテリーはそのまま引き継げる想定です。
勤務中に落下したのですが、その日のうちに修理できますか?
機種・症状によっては当日返却可能なケースもあります。当店では事前にお問い合わせフォームから症状をご連絡いただくと、部品在庫・混雑状況を確認のうえご案内しやすくなります。
画面下部までヒビが進んでいない場合でも交換は必要ですか?
ヒビが軽微でもタッチ反応の死角や液晶の表示乱れがあれば、ガラス・液晶・タッチ層が一体構造のため部分修理ではなくディスプレイユニットごとの交換になります。当店ではまず分解前のお見積もりを無料で行っております。
落下後しばらく使い続けても大丈夫ですか?
ヒビ部分から皮脂や汗が侵入して液晶側に染みると、表示が黒く帯びてくるケースが当店実績では多くございます。早めにお問い合わせフォームよりご相談いただくのが、追加費用を抑えるうえでも目安として有効です。
アパレル販売など立ち仕事でも使いやすい落下対策はありますか?
腰ポケット・エプロンポケットからの取り出しが多い場合は、ストラップ穴付きの耐衝撃ケースとガラスフィルムの併用を経験上おすすめしています。修理後にスタッフがお客様の使用シーンを伺ってご案内いたします。