先日、iPhone 13 Proをお持ちのお客様が来店されました。「朝、駅の階段でうっかり落としてしまって…画面に縦線が入って、タッチが反応しない部分がある」とのこと。実は当店、月に5-6件は同じ症状でご依頼があります。特に通勤時間帯の落下が多いようです。

iPhone 13 Pro screen-crack 修理事例

表示には問題がなくても、タッチの一部が効かない、もしくは勝手にタッチが暴走するケースもあります。この現象、何が起きているのでしょうか。

液晶パネルの構造と衝撃ダメージ

iPhoneの液晶パネルは、表示用の液晶層とタッチセンサー層が一体化したアセンブリです。衝撃を受けると、まずカバーガラスにひびが入りますが、その時点ではタッチ性能に影響がないことも多い。しかし、内部の配線(フレキシブル基板)が断線したり、センサー層が剥離すると、タッチ不能や縦線・横線の表示異常が発生します。
特にiPhone 12以降のモデルは、セラミックシールドが採用され、ガラス自体は強い反面、衝撃が内部に伝わりやすい構造。結果として、見た目は割れていなくても内部で問題が起きるケースが増えています。

当店の経験では、iPhone 13/14シリーズでこの症状が多く、2019年の創業以来、取り扱い件数は増加傾向です。

タッチ不良が放置できない理由

タッチが効かなくなったiPhoneで注意したいのが、ロック解除の問題です。再起動を試みても、Touch IDやFace IDが使えない状況ではパスコード入力が必要になります。タッチが反応しないと入力できず、さらに誤作動で誤ったパスコードが連続入力されると、端末がロックされてしまうリスクがあります。

「まだ使えるから」とそのままにしていると、症状は悪化する一方。例えば、割れたガラス片が内部に入り込み、液晶層を傷つけて画面全体が真っ黒になることも。データ取り出しさえ困難になる前に、早めの対応が望ましいです。

修理方法と注意点

基本的な修理方法は、液晶アセンブリごと交換する方法です。当店では、原則として交換した部品に対して3ヶ月の動作保証(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は修理保証についてをご確認ください)をお付けしています。作業時間の目安は、機種や症状によりますが、概ね40分〜1時間程度。バッテリーの状態も確認し、必要に応じて交換をご提案することもあります(詳しくはiPhoneのバッテリー交換についてもご覧ください)。

ただし、落下の衝撃が強い場合、基板自体にダメージが及んでいる可能性もあります。その場合は液晶交換だけでは改善せず、基板修理が必要になります。当店では、そうしたケースも含め、まずは無料のお見積もりを実施。分解前であればキャンセルも可能です(分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)。

修理後の注意とよくある質問

修理後、しばらくは衝撃に注意してください。交換した液晶も新品ですが、落下には弱いです。ケースやフィルムで保護することをおすすめします。

よくある質問として、「画面が割れたままでもデータは残りますか?」というものがあります。当店では、ほとんどの修理においてデータを保持したまま対応可能です。ただし、基板修理や水没など重度故障の場合は事前バックアップをおすすめします。詳しくはよくある質問をご参照ください。

また、ご自身での修理(DIY)はおすすめしません。画質やタッチ感度が純正品に及ばない互換品を使うリスクや、内部の細かいケーブルを傷つける可能性があります。

配送修理も対応しています

遠方の方や、お忙しい方のために、配送修理も受け付けております。郵送での修理ご依頼は配送修理のご案内をご覧ください。なお、ご依頼の際は大阪・松屋町スマエキまでお問い合わせフォームよりご連絡ください。

当店の関連する修理事例もご参考にどうぞ。

よくある質問

画面が割れているけど、タッチはまだ効く。このまま使い続けても大丈夫?

ガラス片が落下する危険や、内部にゴミが入り込む可能性があるため、早めの修理をおすすめします。また、衝撃で内部配線が劣化し、突然タッチ不能になることもあります。

修理時間はどのくらいかかりますか?

機種や症状によりますが、液晶交換であれば約40分〜1時間程度の作業時間をいただいております。在庫状況や混雑状況により前後する場合があります。

データは消えませんか?

ほとんどの場合、データを保持したまま修理可能です。ただし、基板修理や水没など重度の故障は例外もありますので、事前にバックアップを推奨します。