お客様の悩み – バッテリーの持ちが悪くて来店
先日、当店にiPhone 8をお使いのお客様がご来店されました。お話を伺うと、「バッテリーの減りが最近極端に早くなって、充電してもすぐに20%を切るんです」とのこと。確かに当店でも月に2-3件はある、バッテリー劣化の典型的な症状です。このお客様の場合、購入から3年以上経っていて、一度もバッテリー交換をしたことがないとのこと。バッテリーの最大容量をチェックすると、なんと72%まで低下していました。これはもう交換時期ですね。お客様は「充電の頻度が増えて不便で、思い切って来ました」とおっしゃっていました。当店では、バッテリー交換のご依頼は多いですが、同時に他の問題がないかも確認するようにしています。今回は単純な交換で済むかと思いきや、予想外の発見がありました。
――ところが、画面を開けてびっくり。
内部の水没シールが真っ赤に変色していたんです。このシールは水に触れると赤くなる仕組みで、通常は白いもの。つまり、このiPhone 8は過去に水没した経験があるということ。お客様は「そんなことは一度もないはず」と驚いておられました。確かに、水に落とした覚えがないのにシールが赤くなるケースは珍しくありません。例えば、ポケットに入れたまま汗をかいたり、湿気の多い場所に置いたり、知らず知らずのうちに内部が濡れてしまうこともあります。当店の経験では、特に気温変化で結露が発生する冬場に、このパターンが増える印象です。お客様は納得されつつも、ちょっと不安そうな表情。
そこで、まずは基板への影響を確認。
診断 – 水没の程度と影響をチェック
当店では、水没修理の際に多くのケースで行う診断工程があります。まずは基板の腐食状況を顕微鏡で確認。端子やコネクタ周辺の錆び具合、そして電源周りのショート兆候を一つずつ調べていきます。このiPhone 8の場合、水没シールが赤くなっていたものの、幸い基板には目立った腐食は見られませんでした。ただし、バッテリーコネクタの近くにわずかに白い粉のような付着物が。これは軽度の腐食のサインで、放置すると接触不良を起こす可能性があります。また、充電ポート周辺にも同様の付着がありました。トータルで見ると、水没はかなり前だったようで、内部はほぼ乾いていましたが、腐食の進行はゆっくりと進んでいたようです。お客様に状況を説明すると、「全然気づきませんでした。バッテリー交換だけじゃなくて、ちゃんと見てもらってよかった」とおっしゃいました。正直なところ、このままバッテリーだけ交換して終わっていたら、後々別のトラブルが起きていたかもしれません。
とりあえず、今回の修理方針を決定。
- バッテリー交換(ご依頼通り)
- 水没箇所の超音波洗浄
- 腐食したコネクタと充電ポートの交換
以上の工程で進めることにしました。水没の程度が軽かったので、基板修理までは不要と判断。当店の実績では、このクラスの対応で約9割は問題なく復旧します。料金は機種や症状によって異なりますが、まずは< a href="https://www.sumaeki.com/sumaho/show-6759.html">修理料金の目安をご確認ください。

修理工程 – 清掃と部品交換で復旧
修理作業は、まずバッテリーを丁寧に取り外し、次に水没の影響を受けている箇所を重点的に洗浄します。超音波洗浄機に専用の洗浄液を入れ、基板パーツを10分ほど浸して、目に見えない微細な腐食も取り除きます。その後、純水でリンスし、ほとんど乾燥させるために60度の乾燥機で30分ほど加熱。この工程は地味ですが、水没修理の肝です。乾燥が不十分だと、後日再び腐食が進行する恐れがあります。今回はコネクタと充電ポートに腐食が見られたため、それらを新しい部品に交換。バッテリーも新品に交換し、全ての接続を確認しながら組み立てていきます。作業中は、お客様にお待ちいただくためのスペースもご用意しています(営業時間10:00〜19:00、水曜定休)。
「正直、こんなに手間がかかると思ってなかった」とお客様。
そうなんです。水没修理は一見簡単そうに見えて、実は細かい工程の連続。当店では、お預かりから最短で約2時間(在庫や混雑状況により前後)でお返しできるケースもありますが、念入りに確認することを優先しています。修理後は、充電テスト、通話テスト、カメラやスピーカーなど全機能をチェック。今回は全て良好で、バッテリーの最大容量も当店実績ではに。お客様にもその場で動作確認をしていただき、ご満足いただけました。
完成後 – お客様の反応と注意点
「バッテリーの持ちが全然違います!これで安心して使えます」と笑顔でお帰りになりました。ついでに、水没のリスクと今後の注意点もお伝えしました。例えば、お風呂場やキッチンでの使用、雨の日のポケットなど、知らず知らずのうちに水没するケースがあること。当店の< a href="https://www.sumaeki.com/sumaho/show-1231.html">修理事例ギャラリーでも、似たような事例をいくつか紹介しています。また、遠方のお客様は< a href="https://www.sumaeki.com/company/">配送修理のご案内もご利用いただけます。当店< a href="">大阪・松屋町スマエキは、来店修理と配送修理の両方に対応しております。
店主からの一言――今回の修理を振り返って、気づかない水没は意外と多いなと改めて実感しました。特に古い機種は防水性能が低いので、注意が必要です。後日、お客様から「水没に気づけてよかった。今後は気をつけます」とメールでご連絡いただきました。当店としても、早期発見につながってほっとしました。
よくある質問
iPhone 8 が水没したことに気づかないことはありますか?
はい、実際にあります。水没シールが赤くなっているのに、普段の使用に問題がないケースも。ただし、内部で腐食が進む可能性があるため、早めの診断をおすすめします。
水没修理にはどのくらい時間がかかりますか?
症状によりますが、基板にダメージがない場合、清掃と部品交換で約1〜2時間程度です。ただし、混雑状況により前後します。
水没修理後の保証はありますか?
交換した部品に対して3ヶ月の動作保証(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページ)を付けています。
バッテリー交換だけのつもりで来ましたが、水没の診断は無料ですか?
はい、分解前のお見積もりは無料です。診断結果と見積もりをお伝えし、ご納得いただいた上で修理を進めます。キャンセルも可能ですが、分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります。