先日、iPhone 15 を水没させてしまったというお客様が来店されました。ポケットに入れたまま洗濯してしまったとのこと。電源は入るのですが、通話相手の声がこもって聞こえる、という症状でした。

実は当店、月に 3-4 件は水没の相談があります。特にこの iPhone 15 は防水性能が高い分、ユーザーが油断しやすいのかもしれません。

水没のメカニズムを簡単に説明します。iPhone 内部に入った液体は、放置すると基板上の金属配線をゆっくりと腐食させます。特に電源が入った状態だと電気化学反応が促進され、ショートや断線が発生しやすくなります。iPhone 15 ではディスプレイコネクタやバッテリーコネクタ周辺がリスクが高い部位。水没から 48 時間以内の処置が復旧率を大きく左右するというデータもあります。

スピーカー音こもりの原因は、スピーカーユニット内部への液体侵入です。iPhone 15 には 2 つのスピーカー(イヤースピーカーとラウドスピーカー)が搭載されていますが、どちらもメッシュで保護されているものの、微細な隙間から液体が入り込みます。乾燥後に塩分やミネラルが結晶として残り、振動板の動きを阻害することで音がこもるのです。

部位リスク
基板腐食による起動不可・データ損失
イヤースピーカー音こもり・無音
ラウドスピーカー音こもり・歪み
バッテリーコネクタ接触不良・発熱

分解せずに乾かすだけでは内部の水分は抜けません。

修理の流れとしては、まず当店で無料の外観診断と導通チェックを行います。分解後、基板を専用の超音波洗浄機で洗浄し、腐食箇所を確認。必要に応じてはんだ付けや部品交換を行います。スピーカー交換は部品在庫があれば 30 分程度で完了します。ただし基板損傷が深い場合はお預かりです。当店ではほとんどの修理でデータを保持したまま対応可能ですが、重度腐食の場合は事前バックアップを推奨しています。

交換したスピーカー部品に対しては 3 ヶ月の動作保証(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページをご参照ください)を付けています。料金は機種・症状によって異なりますので、修理事例ギャラリーもご確認いただき、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。分解前のお見積もりは無料、お見積もり提示後のキャンセルも可能です。

大阪・松屋町の実店舗では 10:00〜19:00(水曜定休)で受け付けています。配送修理にも対応しています。

よくある質問

iPhone 15 が水没したらまず何をすべきですか?

電源を切って、充電は絶対に行わないでください。すぐに乾燥剤と一緒に密閉するか、そのまま修理店に持ち込むのが最善です。当店では分解前の無料診断を行っています。

水没後も電源が入るのですが、修理は必要ですか?

はい、内部で腐食が進行している可能性があります。電源が入る段階でも、時間が経つと基板が劣化して起動不能になるケースが多くあります。早めの点検をおすすめします。

スピーカーの音がこもるのは直りますか?

多くのケースでスピーカーユニット交換により改善します。当店では交換後に動作確認を行い、音質が元通りになることを確認してお渡ししています。

データは残りますか?

ほとんどの修理でデータを保持したまま対応可能です。ただし基板腐食が重度の場合はデータ復旧が難しくなることもあります。事前にバックアップを取っておくことを推奨します。