こんにちは、大阪・松屋町で2019年からスマートフォン修理を承っております大阪・松屋町スマエキです。私たちのお店ではiPhone XSの画面割れご相談を月に3〜4件ほどお預かりしておりまして、5年以上使い込まれた個体での持ち込みが目立ちます。今回はそのうちの一件、お仕事中に落下されたお客様のケースを当店視点でご紹介いたします。

iPhone XS screen-crack 修理事例

内見の階段で落下、ヒビが視界を覆ったiPhone XS

ご来店されたのは、大阪市天王寺区で不動産仲介業を営まれている30代男性のお客様でした。ご使用中のiPhone XSは2018年発売モデル、購入から5年弱お使いとのこと。前日、お客様を物件にご案内されている最中、階段の踊り場で一瞬気を抜かれた際にスーツの胸ポケットから本体が滑り落ち、コンクリートの段差に画面側から着地してしまったそうです。

「内見の最中で気まずい思いをしました」と苦笑されながら、画面を見せてくださいました。落下の衝撃でガラスは右上を起点に放射状に広範囲のひびが入っており、左下には一部黒い液晶漏れも見受けられる状態。タッチは反応するものの、ガラス片が指に当たる感覚があり、このままでは仕事の連絡用としても危険な状況でした。

「物件資料の確認も画像のやり取りも、ほぼこの一台でやってるんです。今日中にどうにかなりますか」とのご相談。お客様のお仕事を考えると、待ち時間の長さが死活問題でした。

当店での診断 — Face IDフレキは無事、画面ユニット単体交換で対応可能

まず受付カウンターでお預かりし、当店の診断テーブルへ。落下による画面割れの場合、ガラス・液晶の損傷だけで済むのか、それとも内部のフレームやFace IDのフレキケーブル、近接センサー、フロントカメラまで巻き込まれているかで作業内容が大きく変わってきます。

iPhone XSはご存じの通り、Face ID(顔認証)システムを搭載した最初期モデル。このFace IDのドットプロジェクタ用フレキケーブルは画面ユニット側ではなく本体側に接続される仕様ですが、画面交換時の取り回しを誤ると断線してしまうデリケートな部品となります。当店では分解前に必ず、現状のFace IDが動作するかをお客様の前で確認させていただきます。

幸いこちらのiPhone XSは、画面はバキバキでもFace ID認証は問題なく通過。ホームボタン廃止以降のモデルではFace IDが死亡すると顔認証によるロック解除・Apple Pay・パスワードオートフィルが使えなくなるため、これが生きているか否かは経験上、お客様の今後の使い勝手を左右する重要なポイントとなります。

あわせてフロントカメラ・イヤースピーカー・近接センサーの動作も事前に確認。すべて正常でしたので、画面ユニットの単体交換で機能をフルに復旧できる見込みとお伝えしました。同じくiPhone XS世代の同じ症状の他事例もご参考までにご案内し、概算のお見積もりを提示。分解前のお見積もりは無料、ご納得いただけなければそのままお返しできる旨をご説明し、ご了承いただいたうえで作業に進みました。

修理工程 — 60分の作業、フレキ移植と防水テープ再施工

お預かり後、まずは静電気対策マットの上で本体を固定。iPhone XSの画面は底面の星形ネジ2本を外し、ヒートガンで防水接着を緩めながらピックで隙間を作り、ゆっくりと開いていきます。割れたガラスが粉々に飛び散らないよう、当店では事前にマスキングテープで全面を養生してから作業しております。

開封後、内部のEMIシールドを順に外し、バッテリーコネクタを最初に切り離します。ここを飛ばすとショートで基板を傷める恐れがあるため、どんなに簡単に見える作業でも当店では省略いたしません。続いて画面ユニット側の3本のフレキケーブルを丁寧に取り外し、古い画面を分離。

新しい画面ユニットには、お客様のiPhoneから取り外したイヤースピーカー・近接センサー一体のフレキ、フロントカメラ、振動板を移植していきます。社外汎用品でこの移植を省略すると、Face IDが認証されなくなったり、通話中に画面が消灯しなかったりする原因となるため、5年使用の個体であってもオリジナル部品を活かせるところは活かす方針で進めます。

移植が完了したら新画面のフレキを基板側に接続し、バッテリーを繋いで仮起動。Face ID再登録、タッチの全域反応、表示色味、True Tone、明るさ自動調整、近接センサー、通話受話、カメラ — 当店ではチェックリスト14項目を順に確認しております。今回はすべて一発で正常動作。

最後に防水・防塵性能を少しでも維持するため、本体外周の防水接着テープを新しいものに張り替え、画面を本体に圧着して底面のネジを締め直します。作業時間は受付からお引渡しまで約60分、これは当店でiPhone XSの画面割れをお預かりするときの目安となる時間でして、混雑状況によっては前後する場合がございます。

完成後 — 「もう内見の前にケース付け直します」

仕上がったiPhone XSをお返しして電源を入れ、お客様ご自身でFace IDロック解除・カメラ起動・LINEでの画像送信までその場で確認していただきました。「これ、もう新品の感覚ですわ」とほっとされたご様子。データもそのままで、ホーム画面のアイコン配置も会話履歴もすべて落下前のまま。ほとんどの画面割れ修理はデータを保持したままご対応可能ですが、念のため大切な写真等は普段からiCloudやPCへのバックアップを取られることをおすすめしております。

「物件回るときに胸ポケットに入れる癖、見直さなあきませんね」と笑っておられたのが印象的でした。お話を伺うと、これまではケースを着けずに使われていたとのこと。手帳型ケースまではいかなくとも、四隅にエアクッション構造のあるTPUケースだけでも装着されると、同じ高さからの落下耐性が体感でもかなり変わってまいります。

交換した部品に対しては当店から3ヶ月の動作保証をお付けしております(落下や水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページをご参照ください)。今回のように受付からお引渡しまで当日対応となるケースもありますが、機種・症状・部品在庫の状況によりお預かり日数が変動する場合があり、特にiPhone XSのような数年経過機種は事前のお問い合わせをおすすめいたします。料金は機種・症状によって異なりますので、修理料金の目安のページをご覧いただくか、お問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。

iPad画面割れにつきましても、本体構造が異なるため工程・お預かり時間は別となります。詳しくはiPad画面割れ修理の流れをご確認ください。他機種・他症状の事例は修理ブログ一覧にまとめております。大阪市内・松屋町駅3番出口から徒歩すぐ、10:00〜19:00(水曜定休)で営業しておりますので、お仕事帰りにもお立ち寄りいただけます。

よくある質問

iPhone XSの画面割れ修理にはどれくらいの時間がかかりますか?

当店ではiPhone XSの画面ユニット交換は受付からお引渡しまで60分前後を目安にお預かりしております。混雑状況や追加診断が発生した場合は前後しますので、お急ぎの際は事前にお問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。

画面が割れているとFace IDも一緒に壊れていますか?

iPhone XSのFace IDはドットプロジェクタや赤外線カメラなど複数の部品で構成されており、画面のガラス・液晶が割れていてもFace ID側のフレキが無事なケースが多くあります。当店では作業前に動作確認を行い、現状を共有してから修理に進ませていただきます。

5年以上前のiPhone XSでも修理用の画面部品はありますか?

iPhone XSは2018年モデルですが、当店では現行流通している修理用画面ユニットを取り扱っておりますので、多くのケースで対応可能です。在庫状況によりお取り寄せとなる場合がございますので、ご来店前のお問い合わせをおすすめしております。

修理中にデータは消えてしまいますか?

画面ユニット交換は基板や記録領域に触れない作業ですので、ほとんどのケースでデータを保持したままお返ししております。ただし、念のため大切な写真や連絡先はiCloud・PC等への事前バックアップをご用意いただくとより安心です。

保証はありますか?

交換した部品に対して当店から3ヶ月の動作保証をお付けしております。落下や水濡れなど使用上のトラブルは対象外となりますので、詳細は保証規約ページをご確認くださいませ。