当店では月に数件、iPhone SE 第2世代の画面割れ修理をお預かりしています。発売から数年が経過した今も、ホームボタンを残したコンパクトサイズを業務用として手放せないというお客様が一定数いらっしゃるのが印象的です。

先日、大阪市西成区にお住まいの 50 代男性、IT エンジニアの T さん(仮名)が、4 年使い続けた iPhone SE 第 2 世代の画面割れ修理でご来店くださいました。修理をお預かりするあいだ、なぜこの機種を業務用に選び続けているのか、店主が直接お話を伺ったので、対談形式でお届けします。

受訪者プロフィール

T さん(50 代男性・仮名)
大阪市西成区在住。社内システム保守を主な業務とする IT エンジニア。2021 年購入の iPhone SE 第 2 世代(128GB ホワイト)を 4 年間業務用として使用。プライベートでは別途 Android 機を併用。今回、駅の階段で落下させてしまい、画面下半分にひびが入ったため、大阪・松屋町スマエキへご来店いただきました。

4 年使い続けた iPhone SE 第 2 世代について

Q. 本日はありがとうございます。まず、この iPhone SE 第 2 世代を選ばれた経緯から教えていただけますか。

2021 年の春に、ちょうど業務用の端末を社内で配布する話が出ていまして。私はもともと指紋認証派だったので、ホームボタンが残っている SE 第 2 世代を自分で買って業務用に使い始めたんです。マスク生活が長かった時期で、Face ID は正直しんどかったというのが本音ですね。

Q. ホームボタンへのこだわりがあるんですね。

こだわりというより、業務上の理由が大きいです。サーバルームで作業するときって、手が汚れていることもあるし、片手で素早くロック解除したい場面が多い。指紋認証だと角度を気にせず親指一本で済むので、作業効率が違うんですよ。Face ID はマスクや帽子で誤認識することがあって、業務だと地味にストレスでした。

Q. 本体サイズについてはいかがですか。

これも業務用として大きな利点でして。胸ポケットに無理なく収まる大きさは貴重なんです。最近の iPhone はどれも大画面になっていますが、片手で文字入力できる安心感は SE サイズじゃないと味わえない。客先でメモを取りながら、もう片方の手で機材を持つ、というシーンが多い職業なので、本体の小ささは作業効率に直結します。

4 年使った中で気になった点

Q. 4 年も使い込んでいると、不満な点も出てきたのではないでしょうか。

正直に言うと、バッテリーの持ちは年々厳しくなっていました。1 年前にバッテリー交換は別途済ませていまして、それで日中持つようになりました。あとはカメラの性能ですね。最近の機種と比べると暗所性能で見劣りするのは事実ですが、業務用の証拠写真程度ならまったく支障はないので、買い替えの理由にはなっていません。

Q. 動作速度の面ではいかがですか。

A15 や A17 搭載機と比べると差を感じる場面はあります。ただ、私の使い方は社内チャット、メール、SSH クライアント、リモートデスクトップ、それと簡単なメモアプリ程度なので、SE 第 2 世代の A13 でも体感的には十分です。重いゲームをするわけではないですし、業務用としては必要十分というのが実感です。

今回の画面割れの経緯

Q. そして今回、画面割れの修理でご来店いただいたわけですが、どんな経緯だったんですか。

恥ずかしい話なんですが、地下鉄の階段で踏み外しまして、ポケットから滑り落ちた SE が下まで転がっていったんです。拾い上げたら画面下半分、ホームボタンの上あたりから放射状にひびが入っていました。タッチ操作はできるんですが、ガラスの破片で指を切りそうな状態で、これはまずいと。

Q. その後、すぐに当店へ向かわれたんですか。

いえ、最初は Apple 直営店に行こうかと思ったんです。ただ、SE 第 2 世代はもう正規修理のサポート期間が短くなっていく機種ですし、自宅から松屋町は地下鉄一本で来られる距離だったので、同じ症状の他事例をネットで検索してこちらを見つけました。修理料金の目安を確認してから来店した感じですね。

Q. 来店してみての印象はいかがでしたか。

松屋町の駅から徒歩数分という立地は楽でした。10 時から 19 時という営業時間も、業務終わりに寄れる点で助かります。受付のときに「データはそのままで作業できます」と聞いて、業務用なので一番気にしていた部分が解決したのは大きかったですね。サーバ証明書とかリモートデスクトップの設定が消えると、復旧に半日以上かかりますから。

業務用端末ならではの修理判断

Q. 機種変更ではなく修理を選ばれた決め手は何でしたか。

業務用の検証端末という立ち位置なので、社内で動作確認している iOS のバージョンを下手に上げたくないという事情があります。新しい機種に乗り換えると、社内で配布しているプロファイルや MDM の検証をやり直す必要があるんです。私の業務だと、慣れた検証環境を維持するほうが圧倒的に効率が良くて。あと、ホームボタン付きの新品はもう買えないので、修理して使い続けるしかないというのも大きいですね。

Q. ご自身で画面交換を試そうとは思われなかったんですか。

一瞬考えました。エンジニアなのでドライバーには困らないですし、ネットには手順動画もたくさんあります。ただ、SE 第 2 世代はホームボタンに Touch ID の認証データが紐づいているので、自分で外して付け直す自信がなかった。Touch ID が使えなくなると業務効率が一気に落ちるので、ここはプロにお願いしようと判断しました。修理ブログ一覧を見ても、自分で交換して Touch ID が消えてしまったという話は時々目にしますし。

修理後の使い心地

Q. 修理が終わってお渡しした後、使い心地はいかがでしたか。

正直、新品同様です。タッチの反応も問題ないし、ホームボタンの押し心地も違和感なし。Touch ID もちゃんと動いています。これでまた数年は業務用として戦えそうです。当店に来る前は「もう寿命かな」と半ば諦めていたんですが、画面交換だけでここまで蘇るとは思いませんでした。

Q. 同じように SE 第 2 世代を使い続けている方へ、メッセージをいただけますか。

新機種への買い替えを焦る必要はないと思います。私のように業務用としてホームボタンの利便性を求めている方なら、画面が割れたら修理して使い続けるという選択は十分アリです。たしかに最新機種と比べれば性能差はありますが、用途を絞って使う分には現役で戦える機種ですから。落下対策のケースをちゃんと付けるのと、画面が割れたら早めに修理に出す、この 2 点だけ意識しておけば、まだまだお付き合いできる機種だと感じます。

店主の感想

T さんからお話を伺って、改めて iPhone SE 第 2 世代が業務用として支持されている理由を実感しました。当店でも 2019 年の創業以来、ホームボタン搭載機の修理依頼は毎月一定数いただいており、長く愛用される方の事情はそれぞれ違っていて興味深いです。同じ機種でも修理を希望される背景は機種変更を避けたい業務上の理由、検証環境の維持、Touch ID へのこだわりなど多岐にわたります。

大阪・松屋町の当店では、来店修理だけでなく郵送修理にも対応しております。お預かりした端末は技術基準適合確認のうえお渡しし、交換した部品には 3 ヶ月の動作保証を付けております(落下や水濡れなど使用上のトラブルは対象外です)。分解前のお見積もりは無料で、お見積もり提示後のキャンセルも可能です(分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)。 iPad の修理事例はiPad画面割れ修理の流れでも紹介していますので、合わせてご参照ください。

よくある質問

iPhone SE 第 2 世代の画面交換でデータは保持されますか。

ほとんどのケースで、画面交換のみであれば本体内のデータを保持したまま作業可能です。ただし基板修理や水没など重度故障では事前バックアップを推奨しております。

画面交換後に Touch ID は使えますか。

ホームボタン本体を交換しない画面ガラス・液晶パネルのみの交換であれば、Touch ID は引き続きご利用いただけます。経験上、SE 第 2 世代の画面交換では Touch ID 機能は維持されるケースが多いです。

発売から年数が経った iPhone SE 第 2 世代でも修理対応してもらえますか。

はい、当店では SE 第 2 世代の画面割れ修理をお預かりしております。月に複数件のご依頼をいただいている機種です。部品の在庫状況により納期が前後することがありますので、事前にお問い合わせフォームよりご連絡いただけるとスムーズです。

修理にかかる時間はどのくらいですか。

iPhone SE 第 2 世代の画面交換であれば、お預かり時間は数十分から 1 時間程度が目安となります。在庫状況や混雑具合により前後することがありますので、機種・症状によっては当日返却可能なケースもあります。

修理後の保証はありますか。

交換した画面パーツに対して 3 ヶ月の動作保証をお付けしております。落下や水濡れなど使用上のトラブルは対象外となりますので、詳細は保証規約ページをご確認ください。