書道台に iPhone SE を落とされた70代講師のお客様

先日、大阪市天王寺区で書道教室を主宰されている70代の女性講師の方が、当店松屋町本店までご来店くださいました。お持ちになられたのは長年お使いの iPhone SE。画面の左上から右下にかけて、ヒビが斜めに走っている状態でした。

状況を伺ってみると、その日は教室を終えたあと、生徒さんが残していった墨汁の小瓶を片付けようと身をかがめた瞬間、エプロンのポケットから iPhone がするりと滑り出てしまったとのこと。落下先は、よりによって墨を磨くための分厚い書道台。固い木の角に画面が直撃する形となり、その場でガラスが割れてしまったそうです。

「教室の連絡網がこの機種に全部入っていて、生徒さんの保護者にも連絡できない状態で困っていました」とのお話。指先には墨が滲んだままで、いかに慌ててご来店されたかが伝わってきました。当店では、こうした突発的なトラブルでお越しになる方が月に20件前後はおられます。落下の場所が固い書道台というのは初めてでしたが、画面割れというお悩み自体はとても身近なものでした。同じ症状の他事例もご参考までにご覧いただけます。

診断 — タッチ反応と表示の確認から始めました

当店ではまず、お客様の目の前で動作チェックを行います。今回も実機をお預かりして、表示・タッチ・近接センサー・カメラ・スピーカーの順に一通り確認しました。

幸いなことに、ヒビは表面ガラスを中心に走っており、液晶パネル自体の発色や黒ずみは見られませんでした。タッチ操作も画面右下の一部で反応がやや鈍い程度で、ホームボタンや指紋認証は問題なく機能しています。お客様に「ガラス交換のみで対応できる可能性が高いですが、念のため分解後に液晶側も再確認させていただきます」とお伝えしました。

ここで気になったのが、お客様の手指に付いた墨汁です。書道のお仕事柄、どうしてもスマホ本体や充電ポートに墨が入り込みやすい環境とのこと。念入りに本体外周と Lightning ポートも確認したところ、ポート奥に墨を含んだホコリが固着しており、これも修理時にあわせてクリーニングすることをご案内しました。分解前のお見積もりは無料、お見積もり提示後のキャンセルも可能です(分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)。

お客様は「データはそのままにしてほしい」とご希望でしたので、当店の通常作業手順をご説明。多くのケースで内部データを保持したまま画面のみ交換することが可能です(基板修理・水没等の重度故障は事前バックアップを推奨しております)。事前にご自宅で iCloud 同期を行ってこられたとのことで、念のため確認したうえで作業に入りました。

修理工程 — 約40分で画面アセンブリを交換

iPhone SE(第1世代)は、当店で2019年の創業当初から扱ってきた機種のひとつ。現在も月に3〜4件は修理のご依頼があり、部品在庫も常時確保しています。今回もすぐに作業に取り掛かれました。

まず本体下部の星型ネジ2本を外し、画面アセンブリを慎重に持ち上げます。SE の場合は内部の防水シールが古くなっていることが多く、剥がす際にシールごと持ち上がらないよう、温風で適度に温めながらゆっくり開封していきます。今回も14分ほどかけて開封作業を行いました。

続いてバッテリーコネクタ・液晶コネクタ・デジタイザコネクタ・ホームボタンコネクタの順に外します。SE はホームボタンの移植作業が必須となる機種。新しい画面アセンブリには元のホームボタンを付け替えなければ Touch ID が使えなくなりますので、ここはピンセットで力加減を調整しながら丁寧に進めていく工程となります。

取り外したガラス側を確認すると、やはりタッチパネル層に細かい亀裂が複数本入っており、右下の反応が鈍かった原因はこれでした。新しい純正同等品の画面アセンブリにホームボタンを移植し、各コネクタを元通りに接続。仮組みの状態で、表示・タッチ・Touch ID・近接センサー・スピーカーの動作を一通り確認します。すべて問題ないことを確認したうえで、本体下部のネジを締め直して完成。受付から作業完了までは50分目安で、今回はクリーニングも含めて約55分でお返しすることができました。

完成後 — 連絡網も無事復旧、書道台での再発防止策もご案内

画面が真新しく戻った iPhone SE をお渡しすると、お客様は「これで生徒さんの保護者にすぐ連絡できる」と安堵された表情を見せてくださいました。Lightning ポートの墨汚れも除去できたため、充電の差し込みもスムーズになっています。

お会計の前に、再発防止のご提案も少しお話ししました。書道教室という環境では、墨だけでなく水・紙片・筆の毛など、スマホには厳しい要素が揃いがち。落下対策としては、薄手のシリコンケースよりも縁が高めの TPU ケースのほうが机の角への衝撃を分散しやすいとお伝えしました。さらにガラスフィルムを併用すると、次に同じような場面でも本体ガラスへのダメージを軽減できる可能性があります。

「教室には書道台が15台もあるから、また落とさないとは言い切れないわね」と笑っておられましたが、ケースとフィルムを店頭でご検討いただき、その日のうちにお選びになって帰られました。当店では交換した画面に対して 3 ヶ月の動作保証をお付けしています(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページをご確認ください)。修理後は技術基準適合確認のうえ、お客様にお引渡しいたしました。

iPhone SE のような長年使われてきた機種は、画面割れに加えてバッテリーの劣化も進んでいることが多いものです。今回のお客様には、半年〜1年後を目安にバッテリー診断にもお越しいただくよう、書面でもお伝えしています。詳しい流れについてはiPad画面割れ修理の流れのページが iPhone でも基本的に同じ手順となりますので参考にしていただけます。

大阪・天王寺区から松屋町まではお車で15分ほど、地下鉄堺筋線でも乗り換え1回でアクセスいただけます。書道や茶道、華道のお稽古事をされている方は、お道具の片付け中にスマホを落としてしまうケースが少なくありません。同じようなお悩みをお持ちでしたら、大阪・松屋町スマエキまでお気軽にご相談ください。料金は機種・症状によって異なりますので修理料金の目安もあわせてご確認いただけます。営業時間は 10:00〜19:00、水曜定休。当日のご来店が難しい遠方の方には配送修理も承っておりますので、過去の事例は修理ブログ一覧からもご覧いただけます。

よくある質問

iPhone SE(第1世代)の画面修理はもう受け付けていますか?

はい、当店では2019年の創業当初から SE シリーズを扱ってきた経緯があり、現在も部品を常備しています。月に3〜4件はご依頼があり、お預かり時間は50分目安(在庫・混雑により前後します)で対応しております。

画面交換時にデータは消えてしまいますか?

ほとんどのケースで内部データを保持したまま画面アセンブリのみを交換することが可能です。ただし基板修理や水没など重度の故障の場合は、事前のバックアップをおすすめしています。今回の書道台落下のように外装中心の損傷であれば、データ移行作業は通常不要となります。

ホームボタンの Touch ID は修理後も使えますか?

iPhone SE の場合、元のホームボタンを新しい画面アセンブリへ移植する作業によって Touch ID 機能を継続してお使いいただけます。落下時にホームボタン自体が物理的に破損している場合は別途ご相談となります。

天王寺区から松屋町までのアクセス方法は?

お車では15分前後、公共交通機関では地下鉄谷町線・堺筋線をご利用いただき、松屋町駅3番出口から徒歩数分でお越しいただけます。書道・茶道など習い事の合間にもご来店いただきやすい立地です。

見積もり後にキャンセルすることはできますか?

分解前のお見積もりは無料で、お見積もり提示後のキャンセルも可能です。ただし分解診断・部品発注後については所定の手数料が発生する場合がありますので、判断に迷われる場合は事前にお声掛けください。