「iPhone SE(第3世代)、Touch IDが使いやすくて手放せないんですが、バッテリーが心配で……あと何年いけますか?」当店では月に4-5件、こうしたご相談をいただきます。先日も2022年発売直後にご購入されたお客様が、最大容量82%の画面を見せながらカウンターにいらっしゃいました。

大阪・松屋町のスマエキは2019年からスマートフォン・タブレットの修理を専門に対応しております。SE シリーズはホームボタンを残した最後のラインナップということもあり、長く使いたいというお声を本当に多くいただきました。以下では7つの疑問に当店視点で回答していきます。料金は機種・症状によって異なりますので、目安は同じ症状の他事例もご確認ください。

iPhone SE(第3世代)を5年以上使う運用は現実的ですか?

結論としては十分現実的、というのが当店の見解となります。SE 第3世代は2022年3月発売、A15 Bionic という iPhone 13 系と同じ高性能チップを搭載しており、処理性能の面で当面困ることはほぼ無いでしょう。実際 iPhone 8(2017年発売)を今も現役で使い続けているお客様が、当店だけで月に2-3名いらっしゃいます。

長期運用のボトルネックは、ほぼ間違いなくバッテリーとなります。本体の物理寿命より先にリチウムイオン電池が劣化するためで、目安として2-3年に一度交換すれば、本体側が壊れない限り5年でも6年でも使い続けることが可能です。Touch ID という独自価値もあり、長期前提の機種選定としてSE 第3世代は手堅い選択というのが多くのお客様にお伝えしている見方です。

5Gモジュールはバッテリー寿命にどれくらい影響する?

SE 第3世代から搭載された5G通信モジュールは、4G LTE と比べて消費電力が体感で1.3〜1.5倍前後となります。電波の弱い地下や鉄道車内では、5G/4G を頻繁に切り替える「ハンドオーバー処理」が発生し、これがバッテリーをじわじわ削っていく要因として無視できません。

長期延命を意識されるなら、設定の「モバイル通信」→「通信のオプション」→「音声通話とデータ」を「5Gオート」または「4G」に切り替える運用がおすすめでした。動画ストリーミングや大容量ダウンロードのときだけ5Gにすれば、日常の電池持ちが目に見えて改善するケースを当店でも複数確認しております。修理料金の目安のページでは、5G世代の電池交換の傾向についても触れております。

A15 Bionicの効率コアを活用する節電設定はある?

A15 Bionic は高性能コア2基+効率コア4基という構成で、軽い処理は積極的に効率コアに振り分けてくれる設計となっております。ユーザー側でできる節電は、設定の「バッテリー」→「低電力モード」を常時オン気味に運用することと、不要なバックグラウンド更新を切ることが基本路線です。

具体的には「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」をWi-Fi時のみに、「位置情報サービス」を主要アプリ以外オフ、視覚効果を減らす(「アクセシビリティ」→「視差効果を減らす」)の3点をいじるだけで、当店の検証では1日あたり10〜15%の電池節約効果が見られました。経験上、この設定だけでも体感的な持ちが大きく変わるものです。

iOS 18やiOS 19のサポートが切れた後もバッテリーは正常に動作する?

OS のサポート終了とバッテリー制御は別系統で動いており、iOS のアップデートが止まってもリチウムイオン電池の充放電制御自体は継続いたします。ただし最適化充電やバッテリー寿命を延ばす機能(「バッテリー充電の最適化」)は OS 側のアルゴリズムに依存しているため、新機能の恩恵は受けられなくなる、という前提でお考えください。

SE 第3世代は A15 Bionic の世代から考えると、目安として iOS 21 か iOS 22 あたりまではサポートされる可能性が高そうです。サポートが切れたあとも本体としては動きますが、セキュリティ面とアプリ互換性の問題が出てくるため、その時点で「バッテリーを交換してでも使い続けるか」「新機種に乗り換えるか」の判断が必要となります。

Touch IDを維持したままバッテリー交換できますか?

はい、可能です。Touch ID(指紋認証センサー)は本体下部のホームボタンに内蔵されており、バッテリー交換作業ではホームボタンのフレキケーブルを慎重に外して、新しいバッテリーを装着後に元通り戻す手順を踏みます。当店では2019年以降、ホームボタン破損による Touch ID 喪失事例は経験上ほぼございません。

ただしご注意いただきたいのが、ホームボタン自体は本体とペアリング情報が紐付いており、別の個体のホームボタンに交換してしまうと Touch ID が永久に使えなくなる仕様となっております。当店では純正のホームボタンをそのまま再利用することで Touch ID を確実に維持しておりますが、ご自身での修理やインターネットで購入した部品での DIY ではここで失敗される方が多い印象でした。修理の流れはiPad画面割れ修理の流れと概ね同様の段取りでございます。

純正同等のバッテリー部品はこの先も入手できる?

SE 第3世代用のバッテリーは iPhone 8 / SE 第2世代と物理サイズはほぼ共通ですが、内部のチップ仕様が異なるため部品としては別物です。2026年現在、純正同等の品質を確保した社外バッテリーは流通量が安定しており、調達難易度は高くありません。

過去の経験から申し上げますと、機種が発売されてから5〜7年が経過すると部品供給が細くなりはじめる傾向にあります。SE 第3世代は2022年発売ですので、2027〜2029年あたりから徐々に入手しにくくなる可能性は念頭に置いておきたいところです。長期運用を計画されているお客様には、調達しやすい今のうちに一度交換してリセットしておく、という考え方を当店ではご提案する場面も増えました。大阪・松屋町スマエキでは純正同等品の在庫状況をその場で確認できます。

iPhone SE 4(噂のモデル)が出たら乗り換えるべき?

2026年に入って iPhone SE 4 系のモデルに関する情報が各種メディアで取り沙汰されておりますが、Touch ID から Face ID への移行、ホームボタンの廃止、6.1インチ前後への大型化、といった方向性が囁かれております。Touch ID を理由に SE 第3世代を選ばれた方にとっては、新型が必ずしも歓迎すべき進化とは限らないというのが正直なところでした。

判断のポイントは「Touch ID を残したいか」「サイズ感(4.7インチ)にこだわりがあるか」の2点に尽きるかと思います。これらが大事という方は、SE 第3世代をバッテリー交換しながら粘る選択肢も十分に意味がございました。逆に大画面派の方は、SE 4 や iPhone 16/17 系を待つほうが満足度が高いケースが多そうです。他のSEシリーズの長期使用事例は修理ブログ一覧でもご紹介しておりますので、参考になさってみてください。

以上7点が、SE 第3世代の長期延命に関するよくいただくご質問への当店の回答となります。

他にも気になる質問がありましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にお寄せくださいませ。バッテリー交換のお預かり時間は約30分目安(在庫・混雑状況により前後)、ほとんどの修理でデータを保持したまま対応可能です。分解前のお見積もりは無料、交換した部品に対して3ヶ月の動作保証をお付けしております。LINE でのご相談も承っておりますので、写真や状態のスクリーンショットをそのまま送っていただいても構いません。

よくある質問

iPhone SE(第3世代)は何年くらい使い続けられますか?

本体の物理寿命より先にバッテリーが劣化する傾向にあり、2-3年に一度の交換を行えば5-6年使い続けられる可能性は十分ございます。iPhone 8を今も現役利用されているお客様も当店で月に2-3名いらっしゃいます。

5G通信は本当にバッテリー消費が大きいですか?

4G LTEと比べて目安として1.3〜1.5倍前後の消費となるケースが多く見られました。長期延命を意識されるなら「5Gオート」または「4G」に設定し、必要なときだけ5Gを使う運用がおすすめです。

Touch IDを残したままバッテリー交換はできますか?

可能です。元のホームボタンをそのまま再利用すればTouch IDは維持されます。ただし別個体のホームボタンに交換するとペアリングの仕様により永久に使えなくなりますのでご注意ください。

純正同等品のバッテリーはこの先も手に入りますか?

2026年現在は流通量が安定しております。経験上、発売から5〜7年経過すると部品供給が細くなる傾向にあるため、長期運用計画の場合は調達しやすい時期に交換しておくのも一つの考え方です。

iPhone SE 4が出たら乗り換えた方が良いですか?

Touch IDの維持や4.7インチサイズへのこだわりがある方は、SE 第3世代を交換しながら粘る選択肢も十分意味がございます。大画面派の方はSE 4や16/17系を待つほうが満足度が高い傾向にあります。