iPhone 8から搭載されたワイヤレス充電「Qi」
Appleは新型iPhoneの度に機能を加えてきましたが、iPhone 8からようやくワイヤレス充電に対応したんですね。ケーブル不要で充電できるわけですが、実際のところどうなのか。
「Qi」ってどういうものなのか
iPhone 8以降、背面がツルツルのガラス製になったのをご存じですか?背部素材をアルミから glass に変えたのは、新たなワイヤレス充電規格「Qi(チー)」を採用するためだと考えられます。
Qiというのは、ワイヤレスパワーコンソーシアムが決めたワイヤレス給電の国際標準規格。ざっくり言えば、今最も広がっていて規格化されているワイヤレス式の充電システムですね。Apple製品では iPhone 8で初めて採用されました。
実際の充電の流れ
Qiの充電は「ワイヤレス」と言われてますが、Wi-FiやBluetoothみたいに勝手に充電されるわけじゃありません。Qi対応のワイヤレス充電パッドの上に端末を「置く」必要があります。なお、iPhone 8本体にはパッドは付いてないので別途購入が必要です。
充電パッドを電源につなぎ、iPhoneを置くと即座に充電が始まります。ケーブルの抜き差しがないので楽ですね。ただし、iPhone内部の充電用コイルがある中央付近に置かないと充電されないんで注意が必要。りんごマークより少し下、中央付近がポイントです。
正直なところ、TPU素材の保護ケースを付けたままでも問題なく充電できます。あまり厚いケースだと無理な場合もあるみたいですが、一般的なケースなら大丈夫。ただし金属製ケースはNGなので選ばない方が無難です。
充電時間の現実
実際に開けてみると、充電スピードは以下の通り:
- 1時間20分で40%
- 2時間30分で70%
- 3時間30分で97%
- 3時間43分で100%
ワイヤレス充電はかなり遅いので、急いでる時は有線を使った方がいいですね。Appleは将来的にソフトウェアアップデートで最大7.5Wの高速ワイヤレス充電に対応すると言ってますが、今のところパッドが 10W 対応でもソフト制限で大した差はないみたいです。
メリットとデメリット
良い点:充電のたびに Lightning ケーブルを接続しなくて済むので、ケーブルや端子類を痛めることがありません。特に Lightning ケーブルの首のあたりは弱いですし、抜き差しの繰り返しで端子も摩耗します。そういったリスクから解放されるのは大きいですね。
それに、「置く」という行動が充電という意味のある行為に変わるのも面白い。会社に着いたらデスク上のパッドに置く、出かけて戻ってきたら再び置く。その間ずっと充電されてるわけです。
悪い点:結局のところ AC アダプタと USB ケーブルは必須。電源につなぐ機器の数は変わらないんです。また充電スピードが遅いので、急ぎの場合は役に立ちません。