iPhoneのバッテリーはリチウムイオンポリマーを採用。充放電を重ねると内部抵抗が徐々に上昇する。
具体的には、フル充電時の電圧が4.2Vから低下し、使用可能容量が設計値の80%を下回ると「劣化」と判断される。iOSのバッテリー最大容量表示がその目安だ。当店の実績では、iPhone 13 Proで500サイクル程度、iPhone 6では9年近く使われた個体で顕著な膨張が見られた。膨張が進むと筐体が浮き、液晶を押し上げるケースもある。

しかし、バッテリー交換が必要な本当のサインは「突然シャットダウン」だ。
内部抵抗が高まると、瞬間的な大電流要求(写真撮影やゲーム起動時)に対応できず、電圧降下でシステムが強制停止するのが原因。この現象はiOSのパフォーマンス管理機能で意図的に引き起こされることもあり、ベンチマークスコアの低下と同時に現れる。よくある質問にもあるように、よくある質問で動作検証方法をまとめているが、実際の診断には当店の専用テスタで内部抵抗値を直接測定する。先日も、バッテリー最大容量が90%あるのに不調を訴えるお客様が来店された。測定結果は内部抵抗が新品の2.5倍に上昇しており、交換で改善した。
では、交換作業の実際。
まず筐体を開封するが、iPhoneは防水粘着材で密閉されているため、専用のヒーターと工具でこじ開ける。バッテリーはリチウムイオンであり、誤ってピンホールを開けると発火リスクがある。そこで、当店では粘着剥離剤を用いて安全に引きはがす。交換後は新しいバッテリーのセル電圧を確認し、修理保証について記載の基準値内であることを担保する。作業時間は約30分だが、機種や周辺部品の状態により前後する。
交換後は当店実績ではシステムチェックを行う。カレンダーとカメラの起動、Face IDの認証、ワイヤレス充電の反応を確認する。特にiPhone 13以降は、正規部品でないと「不明な部品」警告が表示されることがあるが、当店で使用するサードパーティ部品は互換性検証済みで、大部分が警告なく動作する。強化ガラス加工の画面修理については、iPad画面割れ修理の流れも参考になるが、バッテリーの構造自体はiPadと共通点が多い。
診断と作業は一期一会。
お困りの方は、お見積もりのお問い合わせからご連絡を。分解前の料金提示は無料、見積もり後のキャンセルも可能です。
なお、交換したバッテリーは3ヶ月の動作保証付き(落下・水濡れは対象外、詳細は上記リンク先)。大阪・松屋町の店舗では、配送修理にも対応しており、郵送希望の際は特商法ページもご参照ください。
よくある質問
バッテリー交換後にデータは消えますか?
通常のバッテリー交換ではデータは保持されますが、基板修理などが絡む場合はバックアップを推奨します。
バッテリーの最大容量が80%未満だと必ず交換すべきですか?
Appleの保証対象は80%以下ですが、突然シャットダウンがないならすぐに交換が必要とは限りません。ただし内部抵抗が高いとパフォーマンス低下が起こるため、総合診断をお勧めします。
社外バッテリーは安全ですか?
当店で使用する社外品はPSE認証および過充電保護回路を確認済みのものを採用。ただし非純正部品は、iOSのバッテリー最大容量表示が正常に更新されない場合があります。
修理時間の目安は?
バッテリー交換のみの場合、お預かりから約30分を目安としています(在庫・混雑状況により前後)。