「iPhone 12 Pro Max のカメラだけ調子が悪い、これって直せますか?」当店 (大阪・松屋町) のお問い合わせフォームに、月に 5-6 件はこの種のご相談が届きます。先日も大阪市内のお客様から、望遠レンズだけが起動しない、というお問い合わせをいただきました。Pro Max 系はトリプルカメラ + Lidar スキャナを搭載した複雑な機構のため、一般の iPhone 12 とは事情が少し異なります。今回は当店で実際にいただく質問を Q&A 形式で整理しました。

12 Pro Max のトリプルカメラ修理可能?

結論からお伝えすると、当店では iPhone 12 Pro Max のリアカメラユニット交換に対応しています。Pro Max のリアカメラは超広角 (13mm)・広角 (26mm)・望遠 (52mm) の 3 眼に Lidar スキャナを加えた構成で、4 つのモジュールが 1 枚のフレキシブルケーブルで一体化されています。そのため、どれか 1 つだけが故障した場合でも、カメラユニット全体を交換するのが一般的な手順となります。

当店実績では月に 3-4 件ほどお預かりしており、交換後は 3 つのレンズすべてと Lidar の動作確認をしてからお返しする流れです。お預かり時間は機種・症状によっては当日返却可能なケースもあります (在庫・混雑状況により前後)。同じ症状の他事例もブログで紹介していますので、近い症状があれば事前にご覧ください。

望遠 (52mm) 単独修理は可能?

「望遠だけが映らない、ほかの 2 つは綺麗に撮れている。望遠だけ交換できますか?」というご質問もよくいただきます。冒頭でも触れた通り、12 Pro Max のリアカメラは 4 モジュールが一体ユニットになっているため、当店では物理的に分離しての単独交換は対応しておりません。望遠だけの不具合でも、ユニット丸ごと交換する形をとっています。

望遠が映らない原因としては、レンズ内部のコイルやアクチュエータの故障、フレキシブルケーブルの断線、本体側のロジックボード側の問題、と複数のパターンが考えられます。当店では分解前に診断を行い、ユニット交換で直る症状か、基板修理が必要かを切り分けてからお見積もりをご提示します。分解前のお見積もりは無料、お見積もり提示後のキャンセルも可能 (分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)。

超広角 (13mm) の歪み補正不良

「超広角で撮ると、画面の端だけ妙にぼやけている、もしくは歪んで見える」というご相談も月に 1-2 件は届きます。これは 12 Pro Max のレンズエレメントのズレや、内部の防振機構が定位置に戻りきっていないケースが経験上多いようです。落下後にこの症状が出始めた場合は、内部の精密部品が物理的に動いていることが原因と考えられます。

iOS 側の歪み補正アルゴリズムが効きにくい状態になると、超広角特有の魚眼風な歪みが残ったまま記録されてしまいます。ソフトリセットや iOS の再インストールで改善しないようでしたら、ハードウェア側の問題の可能性が高くなります。お問い合わせフォームから症状のサンプル写真をお送りいただければ、初見の判断材料として目安をお伝えできます。

Lidar スキャナの修理難易度

Pro Max 系の特徴である Lidar スキャナは、被写体までの距離をレーザーで計測する小さなモジュールで、暗所撮影の AF 速度や、ナイトモードのポートレート撮影、AR アプリの精度に直結します。当店では Lidar 単体での交換は行わず、リアカメラユニットの一部として一緒に交換する形となります。

「Lidar が壊れていても、カメラ自体は普通に使える?」というご質問もよくいただきます。実際には、暗い場所での AF が遅くなる、ARKit を使ったアプリで距離計測がずれる、といった目に見える症状が出る程度です。ただし、Lidar が完全に故障している場合、純正 (もしくは純正同等品質) のユニット交換でないと iOS 側がエラーを認識し続けるケースがあります。大阪・松屋町スマエキでは純正同等品質のユニットを使用していますので、Lidar まで含めて動作確認のうえお引渡しいたします。

ProRAW 撮影時の不具合症状

iPhone 12 Pro Max は ProRAW 撮影に対応した最初の機種でもあります。「ProRAW で撮ると保存に失敗する、もしくは色味がおかしい」という症状は、当店では月に 1 件程度お受けする頻度です。ProRAW は通常の HEIC より遥かに大きいデータ量を扱うため、カメラユニット側のフレキシブルケーブルに微小な接触不良があると、データ転送がうまくいかず保存エラーになることがあります。

ProRAW 限定で症状が出る場合、まずカメラユニットの接続状態を確認します。物理的な接触不良であれば、フレキシブルケーブルの再装着で改善することもあります。改善しない場合はユニット側の故障の可能性が高くなりますので、ユニット交換のご提案となります。料金は機種・症状によって異なります。お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

センサーシフト式手ブレ補正の故障判別

iPhone 12 Pro Max には、Pro 系の中でも Pro Max のみに搭載されているセンサーシフト式の手ブレ補正機構があります。これはレンズではなくセンサー側を物理的に動かすことで補正する方式で、より高精度な補正が期待できる反面、内部機構が繊細という特徴をもっています。

故障判別のポイントは 2 つ。1 つ目は、カメラを起動したときに「カタカタ」「ジリッ」という金属音が鳴る場合。これはセンサーシフト機構が定位置に固定されず暴れている可能性が高い症状です。2 つ目は、動画撮影時に画面全体が小刻みに震える、もしくは特定の方向だけ補正が効かない場合。当店ではこの 2 種類の症状が同時に出ているケースを月に 2-3 件お受けしています。修理料金の目安もブログ内に整理していますので、ご検討の際の参考にしてください。

Apple ProRES 撮影 (Pro Max 系のみ) の動作確認

ProRES は厳密には iPhone 13 Pro 以降の機能で、iPhone 12 Pro Max では非対応です。ただ、12 Pro Max を 13 Pro と混同してご質問いただくケースがあるため、念のため当店での確認手順をお伝えします。お預かり時、iOS のバージョンと機種名をお客様の前で確認したうえで、その機種で標準的に動作する機能 (12 Pro Max なら ProRAW、Dolby Vision HDR、Lidar 連動 AF) が交換後に正常に動くかを 1 つずつチェックします。

修理後は技術基準適合確認のうえお引渡しいたします。動作確認の動画をお見せしながら状態をご説明することも可能です。修理事例は修理ブログ一覧にも掲載していますので、参考までにご覧ください。なお、画面割れと併発しているケースもよくあり、その場合はiPad画面割れ修理の流れと同じく、診断 → 見積もり → 作業 → 動作確認のフローで進めます。

Pro Max 系のカメラ修理は、トリプル + Lidar + センサーシフト式手ブレ補正と、複雑な構造のため、判別だけでも一手間かかります。当店スマエキは大阪・松屋町で 2019 年から営業しており、来店・配送 (郵送依頼) どちらも対応可能。営業時間は 10:00〜19:00、水曜定休となります。「これって直せますか?」とお気軽にお問い合わせフォームからご相談ください。交換した部品に対して 3 ヶ月の動作保証 (落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページ) もお付けしています。

よくある質問

iPhone 12 Pro Max のリアカメラは 1 つだけの交換でも大丈夫ですか?

リアカメラ 3 眼 + Lidar が一体ユニット構造のため、当店ではユニット全体での交換となります。望遠だけの故障でも他の 2 眼と Lidar を含めて新しいユニットに置き換える形です。

Lidar スキャナだけが壊れた場合、カメラは使えますか?

通常撮影は可能ですが、暗所での AF が遅くなる、AR アプリの距離計測がずれるなどの影響が出ます。iOS がエラーを認識し続けることがあるため、ユニット交換でセットでの修理をご提案しています。

センサーシフト式手ブレ補正の故障はどう見分けますか?

カメラ起動時の金属音、動画撮影時の画面の小刻みな震えが代表的なサインです。このような症状が出ている場合は、センサーシフト機構の故障が疑われます。お問い合わせフォームから動画を添付いただければ、目安をお伝えします。

ProRAW で保存エラーが出るのですが、修理対象になりますか?

ProRAW 限定で症状が出る場合、カメラユニット側のフレキシブルケーブルの接触不良やユニット故障が考えられます。当店で診断後、再装着で済むかユニット交換が必要か切り分けたうえでお見積もりをご提示します。

修理時間と保証はどうなっていますか?

お預かり時間は機種・症状によっては当日返却可能なケースもあります (在庫・混雑により前後)。交換した部品に対して 3 ヶ月の動作保証 (落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページ) をお付けしています。