先日、お風呂でiPhone 13 Proを水没させたお客様が「保険で全額カバーできると思ったのですが…」とご来店されました。実はこの「保険で何とかなる」という認識、半分正解で半分ズレていることが多いのです。当店ではiPhone水没のご相談を月に7-8件お受けしますが、そのうち6件以上は何らかの保険・補償サービスにご加入されています。ところが、いざ修理となるとどの保険を使うべきか、当店で修理しても適用されるのか、必要な書類は何か——意外と整理しきれていない方が大半でした。

iPhone 13 Pro water-damage 修理事例

そこで当店の店主視点で、よくいただくご質問をまとめてみました。同じ症状の他事例もあわせてご参照ください。

AppleCare+ 加入なら水没修理は無料?

結論からいうと、AppleCare+加入中の水没はApple正規での修理が「過失・偶発的損傷」扱いとなり、サービス料金で対応されます。完全無料ではなく、所定のサービス料金が別途かかる仕組みです。免責額や条件は契約時期・プラン(月額/2年一括)によって異なるため、ご加入時のメールやAppleのサポートページでご自身の契約内容を必ずご確認ください。

ただし注意点が二つあります。一つ目はAppleCare+は「Apple正規サービスプロバイダ」での修理が前提であること。当店のような正規外の店舗で先に修理を行うと、Apple側のサービス料金枠はその時点で使えなくなる場合がほとんどです。二つ目は基板まで腐食が進んでいるケース。Apple正規では基板修理ではなく本体交換となるため、データ移行ができないリスクが残ります。データ重視の方は、当店で基板洗浄→データ取り出しを先に試してから正規へ送る、という二段構えのご相談もございます。

スマホ保険 (キャリア) で水没はどう扱われる?

ドコモのケータイ補償サービス、auの故障紛失サポート、ソフトバンクのあんしん保証パックなど、キャリア各社のスマホ保険は基本的に水没を補償対象としています。ただしキャリア保険はApple正規修理ではなく、保険会社経由でリフレッシュ品(同等品)交換となる仕組みが主流です。手元のiPhoneは戻ってこず、別個体が届くと考えてください。

当店でよく相談を受けるパターンは、「キャリア保険で交換する前に、思い出の写真だけでも救出したい」というケース。月に2-3件はこのご依頼があります。先に当店で水没データ復旧 → バックアップ取得 → その後キャリア保険で機種交換、という流れが現実的でした。

クレジットカード付帯保険で対応できる場合は?

意外と知られていないのが、クレジットカードに付帯する「携行品損害保険」です。ゴールドカード以上のグレードでは年間10万〜30万円程度の補償枠が付いていることが多く、iPhone水没も「外出中の偶発的事故」であれば対象になるケースがあります。当店で発行した修理証明書をそのまま添付してカード会社に申請、というお客様も月に1-2件いらっしゃいました。

ポイントは「外出中」であること。自宅内での水没は「住宅内事故」となり、家財保険(火災保険オプション)の領域となります。外出中か自宅内かで使える保険が分かれる、ここを最初に整理されると申請がスムーズです。大阪・松屋町スマエキでは、ご来店時のヒアリングでこのあたりも一緒に整理しております。

当店で修理しても保険適用される?

キャリア保険は前述のとおり「保険会社が指定する手続き」が必要なため、当店修理は基本対象外となります。ただしクレジットカード付帯の携行品損害保険、および個人で加入されているモバイル保険(justInCase、モバイル保険など)は、修理事業者を問わず修理代の領収書と修理内容証明があれば申請できる商品が大半です。

当店では修理ブログ一覧でも公開しているとおり、2019年から大阪・松屋町で水没修理を専門で扱っております。基板洗浄から防水パッキン交換まで、症状に応じた段階的な見積もりが特徴です。修理ブログ一覧に過去の事例を掲載していますので、ご加入中の保険商品で対応可能か判断する材料としてご活用いただければ幸いです。

保険申請に必要な書類・写真は?

保険会社や商品によって細部は変わりますが、当店で発行している書類でほとんどのケースに対応してきました。標準的に必要となるのは、修理代の領収書、修理内容を明記した修理証明書(または修理明細書)、故障状況を示す写真、ご本人確認書類のコピー、保険会社所定の請求書の5点が中心となります。

写真については、水没直後の状態(画面のシミ、起動しない様子など)をスマホで撮っておかれると審査が通りやすい印象です。当店では修理前後の状態を記録した写真を、ご希望のお客様に修理完了時にデータでお渡ししております。iPad画面割れ修理の流れと基本の流れは似ていますが、水没の場合は分解診断と並行して書類準備のご相談もお受けしている点が異なります。

修理証明書の文言で保険会社が求めるもの

保険会社の審査担当が確認するポイントは、おおむね4点に絞られます。故障日時(または受付日)、機種名・IMEI番号、故障内容(水没・浸水と明記)、実施した修理内容と部品交換項目です。当店の修理証明書ではこの4点を標準で記載しており、保険会社からの追加照会はほぼ発生していないようです。

稀に保険会社から「水没原因(海水/真水/液体の種類)」の追記を求められることがあります。これはカード会社の携行品損害で時折見られる照会で、ご来店時にお客様にヒアリングし証明書に追記対応しております。書式の追加要望は、お問い合わせフォームから事前にお知らせいただければスムーズです。

修理代の領収書発行は可能?

もちろん発行しております。宛名はお客様のお名前でも、ご法人名でも対応可能(法人名の場合は事前にお伝えください)。但し書きは「iPhone修理代として」が標準ですが、保険申請用に「機種名+水没修理代として」など具体表記をご希望の方も多く、その場で対応しております。

領収書の控えは当店でも保管しておりますので、紛失された場合の再発行もご相談ください。修理料金の目安については機種・症状によって異なりますが、分解前のお見積もりは無料、お見積もり提示後のキャンセルも可能です(分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)。

iPhoneの水没は時間との勝負です。ご加入中の保険を確認しつつ、まずは通電を止めて(電源が入っていれば落とし、充電は絶対にしない)、できるだけ早くお持ちいただくのが多くのケースで結果が良好です。大阪市中央区松屋町住吉、営業10:00〜19:00 水曜定休、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

よくある質問

AppleCare+加入中ですが、当店で先に水没修理を受けても大丈夫ですか?

AppleCare+のサービス料金枠を使う予定がある場合は、当店修理を先に行うとその枠が使えなくなる可能性が高いです。データ取り出しのみ当店、本体交換はApple正規、という二段構えのご相談を月に2-3件お受けしています。ご加入状況を伺ってから最適な順序をご提案いたします。

クレジットカード付帯の携行品損害保険で水没も対象になりますか?

ゴールドカード以上のグレードに付帯する携行品損害保険では、外出中の水没事故が対象となるケースが大半です。自宅内での水没は対象外となる商品が多いため、事故発生場所がポイントとなります。詳細はカード会社にご確認ください。

保険申請用の修理証明書には何が記載されますか?

故障受付日、機種名・IMEI番号、故障内容(水没・浸水)、実施した修理内容と部品交換項目の4点を標準で記載しています。保険会社から追加照会があった場合の追記対応も承っております。

領収書の宛名は法人名でも発行できますか?

対応可能です。受付時にお伝えいただければ、お名前または法人名で発行いたします。但し書きも保険申請用の表記など、ご希望に合わせて記載いたします。

水没してから時間が経っていますが修理は間に合いますか?

経過時間が長いほど基板の腐食が進むため、当店実績では48時間以内のご来店が結果良好なケースが多いです。ただし数日経過後でもデータ取り出しに成功した事例もあります。まずは通電を止めて、お問い合わせフォームよりご相談ください。