当店スマエキでは2019年から大阪・松屋町でiPhoneのカメラ修理を扱ってきましたが、お預かり時のご相談で一番多いのが「修理後にアプリの撮影機能はちゃんと動くのか」という不安です。先日もiPhone 13 Proの背面カメラ交換でお越しになったお客様から、ProRAWとCinematic modeをお仕事で毎日使うので戻ってこないと困る、というご相談がありました。実際のところ、機種・パーツ・症状によって挙動が変わる部分があるので、ここで一気に整理しておきます。

iPhone 13 Pro camera 修理事例

修理後にProRAWは使える?

結論からお伝えすると、純正同等グレードのカメラモジュールに交換すれば、ProRAW対応機種(iPhone 12 Pro以降のProラインナップ)では多くのケースでProRAW撮影が引き続き利用できます。ProRAWはApple ProRAWフォーマットでの保存になるため、設定アプリ内「カメラ」→「フォーマット」→「Apple ProRAW」がオンになっているかをまず確認してください。

ただし注意点として、社外品の汎用パーツや格安パーツに交換した場合、センサーキャリブレーションが合わずProRAWのトグル自体が灰色のまま戻らないという報告も当店では月に1-2件ほど耳にします。当店では純正規格に近いグレードのモジュールを使い、修理後にProRAWで実写テストを1枚必ず行うようにしています。気になる症状がある方は、同じ症状の他事例もあわせてご覧ください。

Cinematic modeの動作確認はどこを見ればよい?

Cinematic mode(シネマティックモード)はiPhone 13シリーズ以降の動画機能で、被写体の動きに合わせてフォーカスを自動で送る仕組みです。修理後にチェックすべきポイントは三つあります。

一つ目は、カメラアプリのモード切替バーに「シネマティック」が表示されているか。二つ目は、人物にレンズを向けたときに黄色の追従枠が出るか。三つ目は、撮影後に写真アプリで再度フォーカスポイントを変更できるか。この3点が問題なくクリアできれば、ハード・ソフト双方とも正しく動いている状態となります。

当店では返却前に、店内の観葉植物と人物を被写体にして10秒ほどの試写を撮影し、フォーカス送りが滑らかに切り替わるかをスタッフ二人体制で確認しています。

ナイトモードで夜景撮影の品質は維持される?

ナイトモードは暗所で自動的に長秒露光に切り替わる機能で、センサーの個体差とソフトウェア処理の組み合わせで成り立っています。修理直後によくあるご質問が「夜景がノイジーになった気がする」というもの。

これは多くの場合、修理後の初回起動時にiOSがカメラの色温度・露光特性を再学習するまでに数日かかるためで、月に2-3件ほど「2-3日使ったら違和感が消えた」とご連絡いただきます。経験上、修理直後に判断するのではなく、自宅・職場・夜の散歩道など普段の撮影シーンで5-10枚撮ってからご評価いただくのが目安です。具体的な料金感が気になる方は修理料金の目安から症状別にご確認いただけます。

ポートレートモードのデプス推定は正常に戻る?

ポートレートモードは複数のレンズと深度センサー(LiDAR搭載機種ならLiDARも)を組み合わせて、被写体と背景の距離を推定するしくみです。背面カメラのうち望遠レンズだけ、もしくは広角レンズだけを単独交換した場合、左右レンズ間の物理的な配置に微小なズレが生じ、デプス推定がやや甘くなることがあります。

そのため当店では、ProラインのiPhoneでカメラ修理を行うときはレンズユニット全体の交換を基本とし、修理後にポートレートで「f1.4〜f16」までの絞り変化と被写体エッジの切り抜き精度を必ず確認しています。当店実績では、レンズユニット全体での交換にしておけばポートレートの違和感は出にくい傾向です。

修理後の写真自動同期、iCloud設定はどうなる?

カメラの物理修理であれば、iCloud写真の同期設定そのものには触れません。修理前後で「設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「写真」のスイッチが変わっていなければ、撮った写真は引き続きクラウドに自動アップロードされます。

ただし基板修理や水没修理など重度の修理を伴うケースでは、事前バックアップを推奨しています。実は先月も、カメラ不具合と思って入庫したiPhone 14 Plusが、診断の結果として基板側の問題だったというケースがありました。当店ではお預かり前に必ず「直近のバックアップはいつですか?」とお伺いするようにしています。修理ブログ一覧では実際の事例も紹介していますのでご参考にどうぞ。

動画撮影時の手ブレ補正は再校正が必要?

iPhoneの手ブレ補正には光学式(OIS)とセンサーシフト式があり、Pro系機種は後者を採用しています。カメラモジュール交換後、補正コイルとセンサーの位置関係がリセットされるため、最初の数日は微妙な揺らぎを感じる方もいらっしゃいます。

当店ではお預かり時間の目安として30分前後で対応しているケースが多いのですが、その中で必ず動画を3秒ほど歩きながら撮影してテストし、画面端の被写体がカクつかないかを店内で確認します。お引き渡し後にも違和感があれば、保証期間内(交換した部品に対して3ヶ月の動作保証、落下・水濡れは対象外)で再調整いたします。大阪・松屋町スマエキでは実機テスト後にお引き渡しを徹底しています。

フロントカメラとリアカメラ、同時に修理依頼できる?

はい、同時依頼で対応可能です。フロントカメラ(自撮り側)とリアカメラ(背面)はそれぞれ独立したモジュールなので、両方に問題があるケースでは1回のお預かりでまとめて作業します。

当店では月に3-4件ほど両方同時の修理依頼をいただきますが、機種・症状によっては当日返却可能なケースもあります。郵送対応も行っているので、大阪近郊以外の方も配送修理でご利用いただけます。iPad関連でカメラ周辺のご相談もよくいただきますが、iPad画面割れ修理の流れと同様にお見積もりは無料で進めますので、症状がいくつかある場合もまずはお気軽にご相談ください。

他にも気になる質問がありましたら

ここに挙げた7つ以外にも、Face IDとの連動、シャッター音の変化、フラッシュLEDの色温度など、カメラ修理に絡むご質問は本当に多岐にわたります。お問い合わせフォームやLINEから機種名と症状をお送りいただければ、店主が一件ずつ目を通してお返事いたします。「これって修理対象?」というレベルからで構いませんので、判断に迷われたらまずはご相談ください。

よくある質問

iPhone 13 Proのカメラ修理後、ProRAWはすぐ使えますか?

純正同等グレードのモジュールに交換した場合、多くのケースで設定アプリ内のApple ProRAWを再度オンにすれば撮影可能です。当店では返却前に1枚試写してからお引き渡ししています。

Cinematic modeの追従が修理後に少し弱く感じます。故障ですか?

iOSが新しいモジュールの特性を学習するまで2-3日かかるケースがあります。経験上、数日使ってからご判断いただくのが目安です。改善しない場合は再診断をご依頼ください。

フロントカメラと背面カメラを同時に直してもらえますか?

はい、同時対応可能です。月に3-4件ほどご依頼があり、機種・症状によっては当日返却できるケースもあります。郵送修理にも対応しています。

修理後にiCloud写真の同期が止まることはありますか?

物理修理のみであれば設定はそのままで、同期は継続します。基板修理など重度の修理が必要なケースでは事前バックアップをおすすめしています。

保証はどのくらいついていますか?

交換した部品に対して3ヶ月の動作保証をお付けしています。落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外です。詳細は保証規約ページをご確認ください。