iPhone XS は 2018 年発売の OLED 搭載モデルで、現在も愛用されている方が当店スマエキ(大阪・松屋町)にも月に 3-4 件ほどお越しになります。先日も「画面が割れたので交換したいが、ついでに焼き付きも気になっていた」というお客様がいらっしゃいました。XS は LCD 時代の iPhone とは違って OLED パネルですので、修理の選択肢と修理後の付き合い方が少し変わってきます。今回はよくいただく疑問を Q&A 形式で整理しております。

iPhone XS screen-crack 修理事例

OLED と LCD の画面交換、品質差はどこに出るのでしょうか

iPhone XS の純正パネルは Samsung 製の OLED で、コントラストの深さと黒の引き締まりが特徴になります。割れた画面を OLED 互換品に交換した場合は、純正に近い発色を保てるケースが多い一方、廉価な LCD 互換パネルに置き換える選択肢も部品市場には流通しております。当店では、ご希望や予算感に応じて両方の選択肢をご案内しておりますが、見え方の違いを正直にお伝えするのが基本です。

当店実績では、Face ID の見守り視線検出や True Tone も含めて元の使い心地を維持したい方は OLED 系をお選びになる傾向。一方、写真編集や色味へのこだわりがそれほど強くなく、画面が映ればよいという用途では LCD 系をお選びになる方もいらっしゃいます。同じ症状の他事例でも、選び方の傾向はおおむねこの二極でした。

修理後に OLED 焼き付きが起きるとどんな症状が出ますか

焼き付きは、特定の表示を長時間続けたときに、画面を切り替えても残像のように前の絵が薄く残る現象でした。iPhone XS で多いのは、ステータスバーのアイコン位置・キーボード上段・ナビゲーションアプリのルート色などが、白背景や単色画面でうっすら見えるパターンになります。

修理直後は新品パネルですので焼き付きはまず出ません。気になりはじめるのは、当店実績で言えば交換後 1 年〜2 年ほど経って、毎日長時間同じアプリを表示するような使い方をされた方からでした。とくに信号待ち中の地図アプリ、配信プラットフォームのライブ画面、ゲームの HUD など、固定 UI が長時間出続ける用途は焼き付きを早めやすい印象。

焼き付きを予防する壁紙やアプリ設定はありますか

当店では、修理後のお引渡し時に簡単な「OLED と長く付き合う設定」をご案内することが多くなっております。具体的には、3 つの軸でお話ししています。

1 つ目が壁紙です。真っ白や、ロゴ・アイコンなどの強コントラスト固定画像は焼き付きを早める要因になります。グラデーション、ぼかし、ダークトーンの自然写真などのほうが OLED にやさしい使い方でした。2 つ目が自動ロックの時間です。設定 → 画面表示と明るさ → 自動ロックを 30 秒〜1 分に短くしておくだけで、ポケットに入れたまま画面が点きっぱなしという状況を減らせます。3 つ目が常用アプリの傾向です。同じ UI を 1 時間以上表示し続けるアプリがある方は、ホーム画面に戻すか別アプリに切り替えるクセをつけていただくと、焼き付きの進行が緩やかになるケースが多くなっております。

純正と OEM の OLED パネル、寿命にどのくらい差が出ますか

OEM(互換品)の OLED パネルは、ここ数年で品質がかなり安定してきました。とはいえ、純正と完全に同じものではありません。先日も他店ですでに 1 度交換されたお客様の XS を当店で再度確認したところ、輝度ムラが少し早めに出ていました。

当店実績では、純正系のパネルで 2-3 年使われた方と、OEM パネルで 1.5-2 年使われた方の焼き付き相談タイミングが、おおむねこのくらいの差として出ております。ただ、これは使い方の影響が大きく、ヘビーユーザーかライトユーザーか、夜間モードを常用するかどうかで結果はかなり前後しますので、目安としてお考えください。大阪・松屋町スマエキでは、お客様の使用状況をお伺いしたうえでパネル種別をご提案しております。

暗い画面や夜間モードは、本当に焼き付き対策になりますか

OLED は自発光ですので、白を表示するときに最も電力と素子寿命を使います。逆に黒は素子をオフにできるため、画面の平均輝度を落とすほどパネルへの負担が軽くなる構造でした。

iOS のダークモード、設定 → アクセシビリティ → 画面表示とテキストサイズ → ホワイトポイントを下げる、設定 → 画面表示と明るさ → 明るさのスライダー、この 3 つを組み合わせるだけでも、日中の体感はそれほど変わらず素子寿命を延ばせるケースが多くなっております。経験上、最大輝度のまま屋内で使い続ける方の焼き付きは早めに進む傾向。とくに就寝前のベッドの中でフル輝度のまま動画を見るのは、OLED にとってかなり負担の大きい使い方になります。修理料金の目安のページにも書いておりますが、修理後の長持ちは日々の輝度設定に大きく左右されるという点はぜひ覚えておいていただきたいところでした。

iPhone のピクセルリフレッシュ機能とはどのようなものですか

テレビ業界の OLED にはピクセルリフレッシュという、長時間表示で偏った素子を軽くリセットする機能が搭載されているモデルもあります。一方、iPhone XS の OLED にはユーザーが手動で実行できるピクセルリフレッシュ機能は搭載されておりません。

そのため、iPhone 側でできるのは「素子の偏りを増やさない」という予防策が中心になります。具体的には、長時間同じ画面を表示しないこと、定期的に再起動して描画状態をリセットすること、夜間に画面を消したまま充電することなど。当店ではご来店いただいた際、こうした地味な習慣の話までお伝えするようにしております。

焼き付きが進んでしまったら、もう一度画面交換できますか

はい、画面割れと同じ流れで、焼き付きが進んだ OLED パネルも交換でリフレッシュ可能でした。先日も、4 年使われた iPhone XS の焼き付きが看過できない状態で来店されたお客様がいらっしゃいまして、新しいパネルに交換したところ、画面の表情がはっきり蘇って驚かれておりました。

ただ、画面交換だけでは Face ID や True Tone の挙動に微妙な差が出る場合がありますので、事前にご説明したうえで作業に入ります。お預かり時間は画面交換で約 30 分〜1 時間目安(在庫・混雑により前後)。ほとんどの修理でデータを保持したまま対応可能(基板修理・水没等の重度故障は事前バックアップ推奨)です。最近の事例については修理ブログ一覧もご覧ください。なお iPad のガラス交換も同様の流れで承っており、はじめての方はiPad画面割れ修理の流れもあわせて参考になさってください。

iPhone XS の画面割れと焼き付きは、OLED ならではの注意点を理解していると寿命の延ばし方が変わってきます。当店スマエキは大阪市中央区松屋町住吉 6-26、10:00〜19:00 営業(水曜定休)、来店修理・配送修理ともに対応しております。料金は機種・症状によって異なりますので、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。分解前のお見積もりは無料、お見積もり提示後のキャンセルも可能(分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)。修理後は技術基準適合確認のうえお引渡しいたします。交換した部品に対して 3 ヶ月の動作保証(落下・水濡れなど使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページ)もお付けしておりますので、迷われている方はまずご相談からどうぞ。

よくある質問

iPhone XS の OLED 焼き付きは、画面割れと一緒に直せますか。

画面割れの修理と同じ要領で、焼き付きが進んだ OLED パネルも交換することで改善します。お預かり時間は画面交換で約 30 分〜1 時間目安(在庫・混雑により前後)、ほとんどの修理でデータを保持したまま対応可能です。

純正 OLED と OEM パネル、どちらを選ぶのが良いでしょうか。

色味や Face ID 周辺の動作を元に近い形で残したい方には純正系、画面が映ればよいという用途では OEM 系をお選びになる方もいらっしゃいます。当店ではお客様の使用状況をお伺いしたうえでご提案しております。

iPhone にピクセルリフレッシュ機能は搭載されていますか。

iPhone XS にはユーザーが手動で実行できるピクセルリフレッシュ機能は搭載されておりません。長時間同じ画面を表示しない、定期的に再起動するなど、日々の運用で素子の偏りを抑える工夫が予防策の中心となります。

夜間モードやダークモードは焼き付き対策になりますか。

OLED は黒を表示するときに素子をオフにできる構造ですので、ダークモードやホワイトポイントを下げる設定で平均輝度を落とすほどパネル負担が軽くなる傾向です。経験上、最大輝度のまま使い続ける方より進行が緩やかな印象でした。

見積もりだけのお問い合わせも可能でしょうか。

分解前のお見積もりは無料、お見積もり提示後のキャンセルも可能(分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります)です。お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。