先日来店されたお客様のiPhone X、画面右下から蜘蛛の巣状にひび割れが広がっていました。お話を伺うと、数日前から画面が少し浮いているのに気づいていたそうです。バッテリー膨張が画面を押し上げ、最終的にガラスが耐え切れず割れた——よくあるパターンです。当店では月に3〜4件、この症状で修理のご依頼があります。
「気づいたときにはもう遅かった」と苦笑いのお客様。
バッテリー膨張による画面割れは、リチウムイオンバッテリーの劣化が根本原因です。内部でガスが発生し、筐体内の圧力が高まると、もっとも弱い部分であるディスプレイを押し上げます。特にiPhone Xは有機ELディスプレイを採用しており、構造的に厚みが薄いため、わずかな膨張でも画面に変形が生じやすいという特徴あり。劣化が進むと、バッテリーの容量低下だけでなく、このような物理的なトラブルにもつながります。実際、2017年発売のモデルゆえ、5〜6年経過した個体での発生率が高いです。
修理の流れをご説明します。まず、膨張したバッテリーを取り外すために、割れた画面を慎重に開口します。ガラス片が飛散するリスクがあるため、防護手袋と安全ゴーグルは必須です。バッテリー取り外し後は、内部の清掃とフレームのゆがみチェックを行います。幸い、このお客様のケースでは基板への損傷はありませんでした。
新しいディスプレイとバッテリーに交換。
交換する部品は、純正品質相当の液晶アセンブリと、認証済みのリチウムイオンバッテリーです。バッテリー容量は2716mAh、純正同等品を使用します。取り付け後は、タッチ感度、色再現、Face IDのキャリブレーションを実施。動作確認まで含め、作業時間は約45分〜1時間が目安です。料金は機種や症状により異なりますので、お見積もりのお問い合わせからご確認ください。なお、修理後は技術基準適合確認のうえお引渡しします。
バッテリー膨張を予防するには、過充電と過放電を避けることが重要です。充電しながらの使用や、ほぼ確実にのまま充電ケーブルをつなぎっぱなしにしない、0%で放置しない——この3つを心がけるだけで劣化スピードは変わります。当店のよくある質問でも、バッテリーの延命方法をご紹介しています。
お客様の端末は無事復旧。同じ症状でお困りの方は、配送修理のご案内もご利用いただけます。大阪・松屋町の実店舗では、分解前の無料お見積もりも随時承っております。

よくある質問
画面が割れたままでもデータは残りますか?
ほとんどのケースでデータは保持したまま修理可能です。ただし、基板にダメージがある場合や水没を伴う場合は事前バックアップを推奨します。
修理時間はどれくらいですか?
画面割れとバッテリー交換を同時に行う場合、約45分〜1時間が目安です。在庫や混雑状況により前後します。
保証はありますか?
交換した部品に対して3ヶ月の動作保証(落下・水濡れなどの使用上のトラブルは対象外、詳細は保証規約ページをご確認ください)。
お見積もりだけでも可能ですか?
はい、分解前のお見積もりは無料です。お見積もり提示後のキャンセルも可能ですが、分解診断・部品発注後は所定の手数料が発生する場合があります。