「iPhoneの画面が割れたんですが、修理店によってパーツが違うって本当ですか?」当店では月に20件以上、こうした質問を受けます。実際のところ、画面修理パーツには大きく分けて3つのグレードが存在しており、見た目では判別が難しいのが現状です。スマエキは2019年から大阪・松屋町で営業してきましたが、お客様がパーツの違いで不安を感じる場面を何度も目にしてきました。今回は店主視点で、よくある疑問に一つずつ答えていきます。

純正・純正同等・互換、3種類は何が違いますか?

結論から申し上げると、3種類の違いは「製造元」と「パネル品質」にあります。純正パーツはApple認定の供給元から出荷されたもの、純正同等はApple純正と同じ製造ラインで作られた予備品(OEM)や検査基準を通った品、そして互換パーツは第三者メーカーが独自に製造したもの、というのが業界の一般的な分類でした。

iPhone 12 Pro screen-crack 修理事例

ただし、この境界線が実は曖昧でして、店舗によって呼び方が違うケースも珍しくありません。当店では仕入れ時にメーカー証明書や検査ロット番号を確認し、お客様には「どのグレードのパーツを使うか」を事前にご説明したうえで作業に入ることにしています。詳しい仕様については同じ症状の他事例でも触れていますので、参考にしてください。

OEMパーツとリファビッシュ品の差はどこにある?

OEMは「相手先ブランド製造」、リファビッシュは「再生品」を指す業界用語です。OEMパネルは新品ですが、リファビッシュは中古回収パネルにバックライトやガラスを再加工して出荷されたもの。見た目はほぼ同じでも、内部部品の経年劣化具合が違うため、表示ムラや色温度のズレが出やすいケースが報告されています。

当店の経験上、リファビッシュ品は仕入れ価格こそ抑えられますが、3ヶ月の動作保証期間内に再修理依頼が来る確率がOEMより高めでした。そのため当店では原則として未使用OEMパーツを使用し、特殊な機種(古い世代のiPhoneなど)で新品が市場に流通していない場合のみ、お客様に事前確認したうえでリファビッシュ対応するというルールを設けています。

パネル供給メーカーは何種類あって、どう違う?

iPhoneの画面パネルは主にLG Display、Samsung Display、BOE(京東方)、JDI(ジャパンディスプレイ)、Tianmaなどから供給されています。Apple純正ラインで採用されているのは前者3社が中心で、Samsung Displayは特にOLEDモデル(iPhone Xシリーズ以降)で多く使われている、というのが業界では知られた話。

互換パーツの世界に入ると、無名の中国系メーカーが製造したパネルも流通しており、こちらは色再現性やTrueTone機能の互換性で差が出る場合があります。当店では仕入れ先に対してメーカー名と製造ロットの開示を必須条件にしており、不明瞭な仕入れルートのパーツは取り扱いません。お問い合わせフォームから機種を伝えていただければ、現在の在庫グレードをお伝えできます。

偽純正パーツの見分け方ってありますか?

正直なところ、外観だけで100%見分けるのは専門家でも難しいのが実情です。ただし、いくつかのチェックポイントは存在しております。たとえばiPhone 12以降の機種では、純正パネル以外を装着すると「このiPhoneでApple純正のディスプレイが識別できません」という警告が設定画面に表示される仕様。これは社外パーツを使った確実な指標となります。

裏面の刻印も判別材料の一つで、Apple純正には特定のシリアル形式が刻まれているのに対し、互換品はメーカー独自の番号体系を使っていたりします。先日も「他店で純正と説明されたパーツが、警告表示で互換品だと発覚した」というご相談がありました。当店ではご来店時に画面パネルの実物をお見せして、刻印やコネクタ形状をご確認いただける対応も行っています。

「純正同等」と謳う修理店、信頼できる基準は?

「純正同等」という言葉は業界内で定義が統一されておらず、店舗によって意味する範囲が違うのが現実でした。当店が使う「純正同等」は、Appleと同じ製造ラインから出荷された未使用OEMパネル(製造工程の検査で本流から外れたもの、または余剰在庫)を指しています。

信頼性を見極める方法としては、(1)パーツの仕入れ元を具体的に説明できるか、(2)真贋確認のための刻印や検査票を提示できるか、(3)修理後の動作保証期間が明記されているか、の3点を確認することがよろしいかと。大阪・松屋町スマエキでは仕入れ元証明と検査ロット番号を全機種で記録しており、必要に応じてお客様に開示しています。

純正部品の入手経路と認定制度はどうなっていますか?

2022年からAppleは「Self Service Repair」という制度を米国で開始し、日本でも順次展開が進んでいる段階です。一般ユーザーが純正部品を直接購入できる制度ですが、対応機種や提供地域には制限があり、現状では広く普及しているとは言えない状況。

独立系修理店向けには「Independent Repair Provider Program(IRP)」という認定制度が存在し、認定店はAppleから直接純正部品を仕入れることができる仕組み。ただし加入には厳しい審査があり、店舗規模や年間修理件数の条件があるため、街の修理店すべてが対応しているわけではありません。当店では仕入れルートの多様化を進めており、機種や症状に応じて最適なグレードのパーツをご提案するスタイルを取っています。iPad画面割れ修理の流れとほぼ同じ手順で、iPhoneの修理も対応可能です。

パーツ品質と保証期間、どう関係する?

パーツのグレードと保証期間は密接に関係しております。当店では交換した部品に対して3ヶ月の動作保証を提供しており、これは純正同等(OEM)パーツの品質前提で設定された期間でした。仮に互換パーツを使用する場合は、メーカー側の品質保証期間に応じて保証範囲が変わる可能性があります。

落下や水濡れなど使用上のトラブルは保証対象外となり、詳細は保証規約ページをご確認いただく形。お預かり時間は画面交換で約30分目安(在庫・混雑により前後)、機種・症状によっては当日返却可能なケースもあります。料金は機種・症状によって異なりますので、修理料金の目安を参考にしつつ、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

iPhoneの画面修理パーツは、純正・純正同等・互換の3階層に大きく分かれており、それぞれに特徴と価格帯があるのが現状です。当店では仕入れ元の透明性とパーツ品質の管理を重視し、お客様一人ひとりにパーツグレードをご説明したうえで作業に入ります。修理ブログ一覧には他の症状や機種の事例も掲載中。大阪・松屋町6-26、営業時間10:00〜19:00(水曜定休)で、来店修理と配送修理(郵送依頼)の両方に対応しております。お問い合わせフォームからのご相談、お気軽にどうぞ。

よくある質問

純正パーツと純正同等パーツ、修理後に違いは出ますか?

未使用OEMの純正同等パーツであれば、表示品質や操作感に体感的な違いはほとんど出ない、というのが当店の経験。ただしiPhone 12以降では設定画面に「Apple純正でない」旨の警告表示が出る仕様があり、これは仕様上避けられません。

互換パーツでも3ヶ月の動作保証は受けられますか?

当店では基本的に純正同等(OEM)パーツを使用しており、3ヶ月の動作保証が標準。互換パーツを使う場合は事前にお伝えしたうえで、保証範囲が変わる旨をご説明しております。

他店で交換したパーツが正規品か確認できますか?

ご来店時に診断ツールでパネル真贋チェックが可能です。iPhone 12以降であれば設定画面の警告表示でもおおよそ判別できますので、ご自身でも確認可能でした。

リファビッシュ品を希望しないことは可能ですか?

はい、当店では原則として未使用OEMを使用しており、リファビッシュ対応は古い機種で新品が流通していない場合の特殊ケースのみ。事前にお客様の同意を得てから作業に入ります。

パーツのメーカー名を教えてもらえますか?

ご希望があれば仕入れ元証明と製造ロット番号を開示しております。LGかSamsungかBOEかなど、機種と在庫状況によって変わるためご来店時またはお問い合わせフォームでお尋ねください。